竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

スペイン巡礼 その27 何人もの日本人

2016-07-26 18:24:58 | スペイン巡礼

6月20日 パラスデレイからアルズアへ。

朝6時前にパラスデレイを出発、いつものようにゆっくり歩きます。途中若い女性を追い越して挨拶したら東洋人だったので韓国人かと聞いたら日本人でした。ゆっくり何日もかけて歩いているとか。彼女は間もなく途中のバルに入ったのでまた会いましょうといって別れました。

天気がよく丘陵地帯なので歩き安くて、いい気分です。

昼頃泊まる予定の街につきました。街というより村で教会がありません。3キロ先には教会のしるしがあるのでそこまで歩きました。そこはアルズアというかなり大きな街で教会のそばに宿があったのでそこに泊まりました。

荷物を整理していると部屋に日本人らしい老人が入って来ました。やはり日本人でスペイン北部の道を歩いてこれからサンチアゴに向かうとのことでした。去年は私たちと同じフランス人の道を歩いてサンチアゴまで行ったそうです。年は67才ちょっと若いですね。定年退職してからあちこち自由に歩いているとか。

大阪出身で四国遍路はお金がかかるのでやってないとのことでした。かなり質素に暮らしているようで、これから買い物に行くようです。この宿のWi-Fiはつながりが悪く投稿できるかどうか分かりません。

買い物をして宿に帰ってきて食事をしょうとしたら日本人らしい夫婦がいたので話しかけてみたらやはり日本人でした。夫は去年レオンまで歩いたので今年はレオンから歩いてきたとのこと、夫は海外暮らしが長く、家庭は奥さんまかせだったので定年後奥さんを連れて山登りをしたり、今はこうして巡礼に来ているとか。

この宿にはもう一人若い日本人女性がいるとか。今朝追い越した女性でしょう。こんなに集まるのは珍しいですね。でも部屋が違うと会いません。

今日のミサはすぐ近くの教会で、音楽はみんなが歌う聖歌のみ、でも何か心がこもっていました。最後に巡礼を集めて特別に祝福してくれました。シンガポール人はいませんでした。巡礼の本の予定通りの村に泊まったのでしょう。

いよいよ明日明後日と2日歩けばおしまいです。残念ですね。この美しい世界から離れるのは。教会と地元の人々、地元の自治体によって支えられて維持されている。見事なものです。日本はいずれ観光立国を目指さなければならないのでしょうからもっともっと国や自治体が四国遍路に力を入れなければならないでしょう。夕方会った夫婦も夫は全部まわり奥さんは香川県だけ回ったそうですが、ここに比べるとひどいと言っていました。観光というと日本ではさもしさが目立ちます。お寺が一番さもしい。どうしたものでしょうね。