6月9日 ブルゴスからレオンへ
ブルゴスのカテドラルの内陣の写真です。
今朝バスの発着所に行ってみると、予定していた10時半のバスは満席、次のバスは夕方の5時20分、仕方ないので街中をぶらぶらしたり川岸の芝生で寝転んだりしました。この街はとても芸術的であちこちに彫刻が置かれています。今日は彼といろいろ話しました。彼は土地勘が良く、お金の計算が弱い、私と反対です。お互い補いあえばいい旅ができそうです。とにかく彼は特別に良質な人、こんな人に会うのは初めてです。彼の良さを吸収できれば私ももう少しましな人間になるかもしれません。
彼の良さの一つは周囲の人間にとても親切なことです。例えば電車に乗っても彼は席が空いても座りません。もっと困った人が来るからというわけです。こんなことがありました。アルベルゲで自分が下のベッドになったとき、上のベッドにおばあさんが来たので、下と上とを変わってあげたのです。歳をとると狭い梯子を上って上のベットに行くのはつらいのです。そういうことが平気でできる人、それだけでも周りから愛され親しまれるのに十分です。
昨夜の教会のミサは普通、一昨日の神父が素晴らしかっただけにがっかりです。ミサの参加者はいつも10数人。教会が豪華絢爛なのにあまりに少人数で高齢者ばかり。ヨーロッパがこんな調子で元気なのは南米ばかりのようです。ミサに出るとヨーロッパの歴史を感じます。そして私たちにとって宗教とは何かを。彼もそれを深く感じているのでいい話し相手です。レオンに行くバスは7時20分に着くので宿を心配しましたが、初めて電話で予約が取れました。一つ利口になりました
ブルゴスからレオンまで、平坦地が多く暑さの中を歩くのはつらい行程のようです。バスから見ても平坦で畑作地帯が延々と続きます。そんな中をバスでひとっとび、全行程歩く人たちに申し訳ない気持ちです。