竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

玉川上水の黄葉

2012-11-30 12:56:01 | マラソン
昨夜小平に帰ってきました。
途中雨に降られましたが6時間弱の運転で無事帰り着きました。
運転は以前より慎重になっています。ゴールド免許を大切にしなければ。
竹垣作りのための細い竹を運んできました。
17年になる車ですが、昔風のルーフキャリアーをつけられるので、竹を運ぶには最適の車です。
運転者同様古いものでも大切に使って長持ちさせます。

車のナンバーがいいので、手放しがたいのです。
 
玉川上水をジョギングしました。
紅葉と言うより黄葉のまっさかりです。
往復10キロの土の道は今では貴重なジョギングコースです。

 
最近よく読むネット上の記事に「日経ビジネスオンライン」があります。
そこで中国や韓国の高齢化問題を扱っています。
 
日本が最先端を行っているわけですが、近隣諸国も無縁ではありません。
 
解決策の一つは高齢者が今より長く働くことだそうです。
私は国民年金なので死ぬまで働き続けます。
 
竹細工もクラフトテープのかご編みも、教室を開いて人と一緒に楽しめればいいと思っています。
夫婦2人が暮らせればいい、家内は家内の仕事があるので、なんとかなるでしょう。

近所の料亭の楓。
 
車は17年、家は築60年、なんでも古くなりました。
人も家も黄葉の時を迎えているようです。

中央公園のイチョウ
 

野草の写真と袋井クラウンメロンマラソン参加

2012-11-29 09:42:57 | マラソン
12月9日(日)袋井クラウンメロンマラソンに参加します。
 
今朝も走りました。以前のように暗いうちから走り出すなんてことは出来ず、
7時近くに明るくなってから走ります。
もうあんまり無理は出来ませんね。

 
今年はなんだか紅葉がとてもきれいな気がします。
全山紅葉ではなく、1,2本が紅葉しているだけですが、
緑との対比が鮮やかで、毎日同じ木を撮影しています。


それと今年はリンドウも多い気がします。

カメラを持って走ると自然の微妙な変化に目が行って、
時々シャッターを切ります。

輝きを増したフユイチゴ
 
その写真をブログに載せます。ブログの開設から1446日、
四年近くになります。ブログに野草などの写真を載せることで、
走る意欲が湧いてきます。

ノハラアザミ
 
マラソンの記録も衰えるし体も衰えてきます。
でも生きている間一日でも長く走れるように頑張ります。
 

ジョギング中に見た花

2012-11-28 11:29:57 | 田舎暮らし
竹きりが終わりました。小平の自宅で近所の女性たち4人に今月から竹細工を教え始めました。ここ居尻でも御前崎市の男性が一人習いに来はじめました。クラフトテープのかご編み教室もあるので忙しくなります。

 
掛川の日曜日のクラフトテープの教室はいつも公民館を借りてやっています。ところが鍵を管理している人が忘れて鍵を持って遠くに行ったので、公民館を使えず、我が家でやることになりました。日当たりのいい家なので、特に暖房をしないで午前と午後、二つの教室を無事やることが出来ました。実はその前の日に竹を習いに来る人がいて、家の大掃除をやっていたので、なんとかなったのです、
 
明日はもう一つ教室をやって、夕方小平に向かいます。

 
昨日今日と久しぶりに続けてジョギングをしました。
近頃はすっかり走る意欲が薄れています。
 
12月9日は袋井のクラウンメロンマラソン、久しぶりの参加です。
1994年、今から18年前、51歳で初参加した時は3時間31分18秒、
その記録が自分の最高記録で、以来衰える一方です。
 
今回は4時間台で走れれば上々、
それよりも普段走る意欲が衰えてきたことが問題です。
何とかしなければ。

 
そこで以前のように花の写真中心のブログを、頻繁に書くことにしました。
書くことも頭の活性化につながります。
 
リンドウが今を盛りと咲いています。紅葉もどうしてこんなに鮮やかな色が、と思うほどです。
いい季節です。

田舎暮らし NHKオンデマンドで見るTED

2012-11-27 21:09:41 | 田舎暮らし
掛川に来て10日ほどになります。近頃一週間前後の滞在が多かったので、2週間こちらにいるのは久しぶりです。時々雨も降りますが、晴れれば空は青く、紅葉もきれいです。
 

この家にはテレビがありません。せいぜい2週間しかいないので地区の共同アンテナに加わっていません。家にある古いテレビはDVDとビデオ用です。新聞も取っていないので、もっぱらネット上の新聞を見ています。
 
最近毎月945円払ってNHKのオンデマンドを見ています。これだとNHKの古い番組や特集、ドラマなどいろいろ見れます。自然探求ものや考古学などのNHKスペシャルやドラマなど面白いものが多いのですが、特に歴史ものは充実しています。実際のテレビは時々見る程度だったので、特集番組はよほどでない限り見ていませんでした。でもオンデマンドにはBSも含めていろいろな番組がそろっていて見飽きません。
 

今気に入っているのは「さかのぼり日本史」や、ちょっと古いけれど「街道を行く」「シルクロード」のシリーズです。昔の大河ドラマ城山三郎のルソン助左衛門を主人公にした「黄金の日々」
もまだ終わりまで行っていませんが面白かった。自由都市堺の立場から自由貿易を押さえ込もうとする信長や秀吉等中央集権国家に批判的な視点は城山三郎ならではのものです。
 
前回書いたマッド・リドレーも中央集権国家が出来ると自由な貿易が押さえ込まれ、自由な発想も抑圧されると書いています。これほど情報が豊かになり、自由な発言が許される現代でも、国家の主権拡大に熱狂するうごきががあり、国際紛争の原因になっています。
 
TEDってご存知ですか?http://www.ted.com/translate/languages/ja 
本来は英語によるプレゼンテーションですが、それを各地のボランティアが日本語の字幕をつけています。
 
NHKもスーパープレゼンテーションという番組でTEDをいくつも紹介しています。マット・リドレーも「アイデアがセックスする」というテーマで一人のアイデアが様々な人のアイデアと交流してどんどん豊かになっていく様を語っています。「インドの裸足の学校」の話やイギリスの教育者ケン・ロビンソンの「学校が創造性を殺している」も面白い話でした。
 
インターネットってすごいですね。でも若者達と違ってスマートフォンで頻繁にソーシャルネットワークをすることはありません。twitterやFacebook,mixiもやってみましたが、あまりにも時間を食うので開店休業です。残るのはブログだけ。これも休みがちですが、なんとか続けようと思っています。
 

マット・リドレー著 「繁栄」 明日を切り拓くための人類10万年史 

2012-11-19 22:33:01 | 歴史と人類学
16日から掛川に来ています。暦の上では冬ですが、感覚としては晩秋、このあたりの山も色づいて来ました。


空は青く晴れ渡り清々しい日が続くようになりました。こんな時の掛川での一人暮らしは最高です。

 
リュウノウギク 野菊の中で菊らしい菊です。

こんなことを言うと、小平の家内にすまなくはないの?と言われそうですが、実は家内も一人暮らしを喜んでいます。たとえ夫婦でも少しは気を使いますから、毎日を自分のためだけに使う一人暮らしはとても充実しているようです。

コウヤボウキ
 
今日はめずらしく本の紹介をします。小平の図書館で歴史書を眺めていてこの本を見つけました。書評でもお目にかかったことはない初めて見る本で、人類の歴史を進歩、として見るという今時かえってめずらしい立場の本です。
 
実は私自身は若い頃から進歩史観に反感を持っていました。指導教授の鈴木成高先生の影響もあるでしょう。最近でもボルネオのプナン族や、ブラジルのナンビクワラ族のような狩猟採集の少数民族に関心を持ってきました。それらの民族は生活環境の熱帯雨林の伐採が進み、民族としては滅びようとしています。

リンドウ
 
彼等の生活には現代文明とは方向の違う深い叡智が満ちているともいえますが、彼等の生活環境をたとえ守れたとしても、彼等の子供達をそのままにしておいていいのか、一旦現代文明と接触した以上医療や教育の機会も与えられなければなりません。それは結局彼等の古来の生活を捨てることになり、その結果現代のそれも最下層に加わることになるでしょう。
 
狩猟採集の生活と言っても自給自足ではありません。プナン族の見事な背負い籠も物々交換用で、周りの民族から塩や鉄などを手に入れる手段です。彼等が移動生活をしているのもそこに追いやられたからなのかも知れません。彼等も新しい事態に対応していかなければないでしょう。

 
コウテイダリヤ 地元の人たちが川岸で育てています。

私たちは否応無しに現代のグローバリズムに巻き込まれていきます。竹細工もその流れの中で消えていこうとしています。
 
でも人は手先を使って物を作り出すのが大好きです。現代社会の中で人間のもっとも古くからある技術を体験することは、ともすれば見失われかねない人間の全体性を体験するものとして、スポーツと同様大切な意味を持つと思います。
 
さてこの本は原題がRational Oputimist 合理的楽観論者というもので、この方が内容をよくあらわしています。人類の歴史を交換と分業と言う視点から分析し、将来に対する堂々たる楽観論を展開しています。

公民館の前のイチョウの木。誰も銀杏を拾いません。
 
本の中で何度も出てきますが、自給自足は貧困化以外のなにものでもない、人は交換によって豊かになり、分業によって余暇時間を獲得する、それが豊かさを産んでいくという主張は説得力があります。
 
さて私にはなんでも自分の手でやりたがる傾向があります。最近でもフローリングの張替え、壁紙の張替え、庭の植木の手入れなど、いつも結構忙しくしています。本当は専門家に任せた方が出来栄えもいいし、楽なのですが、収入が低いのでお金を掛けたくない。貧乏だから自分でやるのか自分でやるから貧乏なのか、ちょっとわからなくなります。
 
でも自分で手をかけてやるのが好きなんですね。これは性分だから仕方がない。でもそれを貧乏性というのでしょう。

写真の中央の家が私の家、下の家が杉を何本か切ったので対岸の山から見えるようになりました。
 
11月7日で69歳になりました。この歳になって今までの歴史観を全否定するような本に出会って、すっかりそれに魅惑されてしまうと言うのは軽薄そのものです。でも君子豹変す、ともいいますからね。
 
上下二巻の最終段階で、将来のエネルギー源の一つとして原子力発電を挙げているのは、今の段階としてはどうかと思います。世界を見渡しても悲惨な状況は変わらないような気もしますが、原子力以外のエネルギーを開発して乗り越えていくでしょう。
 
この本は自省も含めていろいろ考えさせられる本です。
 

陸前高田市での11月のボランティア活動 

2012-11-17 20:35:12 | 被災地ボランティア
10日の夜の夜行バスで陸前高田市へ行き、11日の日曜の午前と午後、竹駒の下壷仮設と長部のコミュニティセンターでかご編みを指導して来ました。
 

先月は帰りの便を夜の11時発にしたので、かご編みが終わる4時からバスの発車までホームセンターやレストランで時間をつぶすのに苦労しました。陸前高田は竹駒町の一角に震災後大きいスーパーやらホームセンター、ドラッグストアーが固まって出来たので、そこだけが賑やかになっています。

 
今回は5時過ぎのバスで気仙沼に行き、そこから仙台行きのバスに乗り換えて、仙台で2時間つぶして11時の夜行バスで帰ってきました。気仙沼には昨年一度だけ日本財団の足湯隊に参加して活動してきました。その時は昼間だったので、街の惨状を目の当たりにしました。今回は夜で何も見えません。
 
気仙沼の市役所は無事で、そこでバスを乗りかえることになっていました。1時間待ち時間があるので、そこで夕食をと思っていましたが6時を過ぎると店はみんな閉まってしまいます。郊外型の大規模店舗だけは賑やかで中心部はひっそりしています。もっとも地方の小さな町は被災地でなくともそんな傾向にありますね。
 
結局仙台で夕食をとりました。ここは10時過ぎても不夜城のような明るさで、さすが大都会は違います。
 
東北行きはあと12月が一回だけ、そう思うと寂しい気持ちになります。
陸前高田については復興計画はまだ作成中の段階で、11月から被災した市役所その他の公共建造物や民間のビルの取り壊しが始まります。
 
そのあと山側の旧市街の跡地に8メートルの盛り土をすることになっています。
でも竹駒から長部まで車を運転して連れて行ってくれた大工さんは、8メートルも盛り土をした上には、家を建てる気にはなれないと言っていました。そうですよね、表面上は高くなっても盛り土です、地震が来たらどうなるか。問題が山積みのようです。
 
私の活動は12月2日で終わりますが、復興はまだまだ先です。それに日本自体の復興の問題もあります。
 
私はもともと現代文明の未来についてはちょっと悲観的な見方をしていました。でもこういう大災害が起こって、それに立ち向かう人々を目の当たりにしていると、将来を悲観的に考えてなどいられません。みんなで力を合わせてよい世界を作っていかなければと思うようになります。
 
ボランティア活動としては本当に大したことは出来ませんでしたが、被災者の人たちや他のボランティアの人たちに教えられることの多い日々でした。