竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

新緑の季節、掘り炬燵を作る。

2018-04-11 10:45:11 | 介護

桜が見る見る終わって新緑の季節になりました。

ジョギングも緑の玉川上水を中を走っています。

高齢のせいか最近正座が出来なくなりました。
居間は和室なのでフローリングに変えて椅子式の生活にしようかと思いました。
でもこの狭い6畳の部屋に時々子や孫が10人前後集まります。
椅子やテーブルではとても置ききれません。

そこで掘りごたつにすることにしました。
テーブルのサイズは80cmかける120cm、

畳一畳の三分の二を取り払って、
炬燵の足がちょうど枠の中に入るようにし、
底板も貼ってなんとか掘りごたつに仕上げました。



切り取ったカーペットは炬燵の底にしきました。



材料代はツーバイフォーの板代のみで八〇〇〇円ほど。
安くてしっかりしたものが出来ました。

生活の場を高齢者用に直していく、これからはそんなことも必要になります。


デイサービスでの出来事

2013-07-07 12:33:31 | 介護
昨日の朝の血糖値は91、ちょっと食べ物に気をつけて運動をしっかりすれば、すぐ下がるようです。
 
一昨日は図書館に行ったり買い物に行ったり、夜ブックセンターイトウに行ったりするのに、
スティックを突いて行ったので、かなり運動になったようです。
 
一昨日は歌のボランティアの日で、いつものデイサービスにアコーディオンを背負って行きました。
そこの利用者さんに杖を突いて歩くのを見られたらしく、足を悪くしたのかと聞かれました。
歳も歳だし、そう見られるのが自然ですね。
歩いていても周りの人や車が気を使ってくれるようです。

 

デイサービスで思わぬ人に会いました。
クラフトテープのかご編みの教室に来ていた人です。
今週休んだのでどうしたのかと思っていました。

 
とても明るくて、81歳にしては若々しく、元気で賑やかな人です。
でも忘れるのが早くて、本人も承知しています。
それで頭の体操として籠を編むのに熱心でした。
 
今週から週3回このデイサービスに来るようになったそうで、
かご編み教室には来られなくなりました。
でもここでもクラフトテープのかご編みをやっています。
かって私が利用者さんのために導入して広め、職員が変っても続いています。
だからちょうどいいデイサービスに来たのかもしれません。

 
梅雨も明けていよいよ夏です。
玉川上水も木立の間から朝日が差し込みます。
 
今朝の血糖値は121、何でこんなに上下するのか分かりません。
昨夜魚の煮付けを作るのに何度も味見をしたせいかも。
 
旧一橋大学小平分校、夏空です。

今日は食べるのをセーブしましょう。

 

歌の力。

2009-10-10 16:24:08 | 介護
前勤めていたデイサービスにアコーディオンを持って、歌のボランテイアに行って来ました。
こちらにいる二週間の間に四回、1時間ほど行きます。
他にもハーモニカやアコーディオンの上手な人もくるけど、
私は毎日やっていたので、その連続です。
100曲ほど載っている歌集からリクエストをとって、10曲30分ほど歌います。
 
みなさん歌を楽しみにしていて、とっても喜んでくれます。
歌を歌うことは高齢者にとって、いい運動になりますね。
簡単な発声練習をやってから歌うので、皆さん大声で歌います。
 
静岡のパーキンソンの友人と一緒に歌を歌ったことがありませんが、
歌のリズムは動き出しを楽にするから、パーキンソンの人にもいいと言います。
今度行ったら彼と一緒に歌ってみます。奥さんも一緒にね。無理強いはいけませんが。
 
他の友人も歌が好きなので、一緒に歌えばいいかもしれません。
歌によるつながりが広がればいいですね。
 
籠編みと歌、この二つが私が人と一緒に出来ることです。
 
歌の力が、人々を元気にし、生きる喜びを感じさせてくれればいいですね。
 
下の写真はジョギングコースの多摩川と、羽村の玉川上水取水堰。
 
 

デイサービスでのボランテイア

2009-08-03 05:47:53 | 介護


ジョギング中に見る山道のクサアジサイ

8月1日はボランテイアの日、
2月まで勤めていたデイサービスに、アコーデイオンを持って歌を歌いに行くのだ。
といっても歌を聞かせるために行くのではない。
みんなと一緒に大声で歌うため、私が大声を出して歌うと、
みんなも安心して歌うから。

私の歌には、はっきり言って人に聞かせる力はない。
でも歌うのは大好き、赤ちゃんをあやすときも歌ってしまう。
今は「忘れな草をあなたに」と「昴」を歌ってやる。
一生懸命聞いてくれる。
私の歌に聞きほれるのは今五ヶ月の彼だけだ。
口をあけて変な声を出す様子が面白いみたい。

デイサービスでも喜んでもらえる。
2月までは2時45分から3時15分までの30分間、
毎日10曲ほど一緒に歌っていたのだから。


今頃の花、タマアジサイ

先ず発声練習から始める。
これは両手をあくびをするように高く上げて、
伸びをしながらアー、エー、イー、オー、ウーと大声を出す。

次は歌集の最初に載せている詩と俳句ないし短歌を、
いっしょにゆっくり大きな口をあけて読む。
詩や俳句、短歌は2ヶ月に一回変えていたので、
特に詩を選ぶのが大変だった。
谷川俊太郎の「ことばあそびうた」や「わらべうた」のシリーズが多かった。

次はアコーデイオンにあわせて、ドミソミドを、
ドとレとミの音階から順番に発声し、ミ、レ、ドと戻る。

それから歌、前もって100曲載った歌集から、
みんなに選んでもらった歌を10曲順番に歌う。
選曲は半分は唱歌抒情歌、半分は歌謡曲にしてもらう。
誰でも知っている歌が多い。

仕事をやめてから、希望があったので新しく歌集に入れたのが、
五ヶ月の孫に歌ってやる「忘れな草をあなたに」「昴」
それに「アカシヤの雨がやむ時」、これは孫にはちょっと難しい。

歌集はA4版を横にしたサイズで、大きいフォントにしている。
50曲は唱歌抒情歌、50曲が歌謡曲と民謡。
歌謡曲の中には昔の流行歌のほかに
「涙そうそう」「千の風になって」「川の流れのように」など
比較的新しい歌も入っている。

今このボランテイアを私が東京にいる二週間に
毎週二回、計四回行っている。
自宅から歩いて5分だから苦にもならない。

私にとっても大声で歌う機会は他にないので、
ちょうどいい楽しみになっている。
生き甲斐の一つになりつつある。
自分が好きなことをやって喜ばれるなんて、
五年勤めたデイサービスだからこそ、である。

アコーデイオンもここで歌うために覚えたので、
以前より機会が減った今は、下手になって来ている。
少し練習しなくてはならない。


ヤマアジサイ



将棋 介護の仕事で学んだこと その四

2009-07-13 14:38:57 | 介護

三枚とも神代植物公園のバラの写真
 
デイサービスに来る男性たちのなかに、
囲碁や将棋が好きな人がいらっしゃいます。
囲碁は出来ませんが、
将棋は私自身.も好きで、時々相手をしていました。

こういう勝負事って、
自分が負ければ相手が喜ぶことが分っていても、
わざと負けるってことは出来ないんですね。
これはその人の性格にも寄るかも知れません。

ある時、将棋がとても強いという評判の男性が入ってきました。
大病を患った後で、何もすることが無いので、
デイサービスに通うことになった人でした。

日本将棋連盟の指導普及員をやったことがあり、
女性プロ棋士を教えて育てたということでした。
腕前は五段、都のアマチュア棋戦などで優勝していたようです。
他にすることが無い人なので、
私が将棋のお相手をさせてもらいました。

私は将棋の初段、
新宿の将棋センターで七連勝して、
あと一勝で二段になれるところで負けちゃった、
それが私の自慢、そんな程度ですので、
その人と対戦するときには胸がふるえました。



五段といえば大先生です。
駒の並べ方から本式に教わりました。

勝負は私の勝ちが多かったのですが、
そんなことは問題じゃありません。
その人の衰えははっきりしていました。
でも将棋は本当にお好きなのです。
勝ち負けに全くこだわらず、
目の前の将棋に没頭なさっていらっしゃいました。
 
まもなく病気が悪化して来れなくなり、
お亡くなりになったと聞きました。
この人と将棋を指した体験は、私の宝物になっています。



連句 介護の仕事で学んだこと その三

2009-07-08 23:06:33 | 介護
送迎で廻った団地の銀杏
 
デイサービスでの介護の仕事の大事な項目に、
利用者さんの話を聞くことがあります。
 
その場合、お互いに理解しあわなければ、
豊かな話にはなりません。
 
皆さん豊かな経験を持っていらっしゃるので、
話を聞く側にも経験が必要です。
私が60歳になっていたことはとても有利でした。

小金井公園の紅葉
 
利用者さんのなかに俳句を作る人がいました。
そんな人が何人か集まった日、
連句をやってみては、とお誘いしました。
私は友人とちょっとだけやった経験があります。
 
連句といっても面倒な規則は一切なし、
一人が五七五を作ると別な人が七七を作る、
それを続けていくのです。
三十六歌仙ではなく四十で終わりにしました。
 
初めは私も加わり、曜日にまたがって続けていきました。

一日一人一句ではもの足りないので、
同時進行で三つのシリーズが廻っていきます。
 
その日の分は後でパソコンに入力し、
翌日は印刷したものに書き加えていきます。
他の曜日の見知らぬ人が続けるので、
知らぬ間に連句上の知り合いになります。


玉川上水の紅葉
 
参加者は全体では10人ほどですが、
週二、三回来る人もいるので、
延べ人数では倍ぐらいになります。
 
これは始めてから今まで、ずーっと休むことなく続いています。
俳句に詳しい人が、
俳句独特の季語や言葉の使い方をすると、
それが私を含めてみんなの勉強になります。
 
ある曜日では5人ほどの参加者が、
曜日を越えて廻ってくるもの以外に、
自分たちだけでも連句を始めました。
 
身体の動きがままならない人たちが多いだけに、
連句はいい楽しみになりました。                    
                                  続く

「辻音楽師」 介護の仕事で学んだこと その二

2009-07-08 02:55:56 | 介護
玉川上水緑道
 
介護の資格をとる、と決めてから、
アコーデイオンを月一回先生について習い始めました。
伴奏しながら歌うにはこれが一番と思ったのです。

ヘルパー2級の資格が取れる見込みが立ったとき
すぐ職探しを始めました。

新聞の折り込み広告の中に、家の近所の、
私の母が通っているデイサービスで募集があり、
早速応募して非常勤として採用されました。
採用時のこちらの条件とした、静岡に行くために、
毎月一週間まとめて休みをとることも認められました。
デイサービスでの私の仕事は、
朝と夕方の送迎車の運転、
送迎の間はエクササイズマシーンの管理が中心になります。
 
送迎中に見る山百合
 
午後2時半頃からのお茶の時間と、
3時半頃からの送り出しの間が、
みんなで歌うとしたら、歌の時間になります。
 
利用者さんの中に自分がハーモニカを吹いて
みんなに歌わせるのが好きな男性Kさんがいました。
 
入社するとすぐ、Kさんに協力して、簡単な歌詞カード集を作り、
Kさんのハーモニカと私のアコーデイオンを伴奏にして、
みんなで歌を歌うようになりました。
 
それがKさんの来る日以外の日にも広がり、
私が出勤する日には必ず歌うようになりました。
歌詞カード集も発達して皆さんのリクエストを中心にして、
100曲あまりの歌を載せたA4版の歌集になりました。
 
利用者さんの中にカラオケの好きな男性が何人もいました。
その人たちの歌好きが私の活動の支えになりました。
 
玉川上水のチダケサシ
 
Sさんはカラオケは嫌いですが、若い頃からのクラシック好き、
今は腕を痛めて止めたけどマリンバの演奏が得意で、
名手の平岡養一と共演したこともあるそうです。
 
彼は若い頃からドイツリートを歌い、
シューベルトの「冬の旅」をドイツ語で全曲歌える人でした。
私は彼のためにアコーデイオンで弾けそうな唯一の曲
最後の曲「辻音楽師」の伴奏を練習して、
歌の時間の中で彼に独唱してもらったこともあります。
 
Sさんは勤めていた頃、転勤先の地方で、
地元の合唱団三団体を合同して指揮したこともあり、
すごい音楽経歴の持ち主です。
彼の協力も私の活動の支えになりました。
 
ベートーベンの第九を歌ったことのある女性もいたので、
私も含めて三人で歓びの歌をドイツ語で歌ったこともあります。
 
利用者の皆さんは私などより人生経験が豊かです。
そんな人たちの経験を生かすことが私たちの仕事でもあるので、
それが歌うことに結びついて、
毎日皆さんのリクエストを中心に歌うことが出来るようになりました。
 

介護の仕事で学んだこと その一

2009-07-07 08:11:24 | 介護
今年の2月まで5年間、デイサービスで働いていました。

(写真はデイサービスから毎年花見に出かけた国立の桜。中央通り。)

5年前、籠が売りにくくなって困っていました。 
その頃掛川で地区の婦人たちによる合唱の発表で、
指揮をとってくれないか、と頼まれたのです
合唱といっても斉唱で、かってPTAで歌を歌ったとき、
私の大声を覚えていた人がいたのです。

(国立の桜通り)

斉唱は好評で、その後もう一回頼まれて指揮をしました。
その時思ったのです。
籠が売れないということは
私の籠を喜んでくれる人が少ないということだ。
自分の仕事を喜んでもらって、初めてお金になる。
 
今私はみんなに歌を歌わせて、喜んでもらった。
学生時代合唱をやっていたから、その経験が生きた。
これを生かしていくことが出来ないか、と考えたのです。
それを生かす場として、初めは老人施設でボランテイアを考えました。
でもそこそこ歌うことが出来るからって、
それだけではとても人前に出られません。


(一橋大学前の桜)
 
介護の仕事をしながらだったら、可能かもしれない、
それならそこそこ収入にもなるし、
そう思って介護2級の短期講座を受講することにしました。続く。