竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

スペイン巡礼 その5 ロンセスヴァレスからツビリ

2016-07-02 14:53:14 | スペイン巡礼

5月29日 昨日のロンセスヴァレスに登る途中でフランスとスペインの国境を越えました。ここはナバラ州、バスク人の国です。ピレネーの下りに入ると森が多くなってきます。

昨夜のミサでは率直に祈ることが出来ました。

祈るって何でしょう。カトリックでもないのに、ミサに出て誰に何を祈るのか。この4月に友達に誘われて千鳥ヶ淵公園にお花見に行きました。その時靖国神社にも行って境内の屋台村で昼食を食べました。その時初めて靖国神社にお参りしてお祈りをしました。

私の父は昭和19年に出征して帰らぬ人となりました。しばらく生死不明で昭和30年ごろに戦死ということにしました。父は母と妻、二人の幼児を残し、必ず帰ってくると言って出征したそうです。父の年齢は33歳、女学校で国語の教師をしていました。そんな経緯から私は父の無念さを思い、靖国神社に素直に頭を下げることが出来ないでいました。でもその時は素直に頭を下げることが出来ました。歳をとったせいもあるでしょう。それに多くの人が頭を下げている、その時は私も頭を下げて祈る人々と一緒になろう、そんな気がしたのです。勿論間違ったものに頭を下げる危険もある、でもそんな時にも頭を下げて平和であることを祈ろう、そう思ったのです。

ですからミサでも頭を下げて祈ることが出来ました。歩いている時はあまり考えません.でも夜中に目を覚ますといろいろ考えます。

特に自分の欠点について。人と一緒に歩くということは、それ自体が修行のようなものです。一人で歩いていくなら疲れをどう克服するかという問題だけです。人と一緒だと物事への反応が人それぞれです。こんなことも追々明らかになってゆきます。

いろいろな野の花があります。その写真を撮るのはいつもの楽しみです。