竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

スペイン巡礼 その26 四国遍路との違い

2016-07-25 17:21:16 | スペイン巡礼

6月19日 ポルトマリンからパラスデレイ

今朝ポルトマリンを出る時、オランダ人の女性と一緒に道に迷い、街を一回りしました。結局泊まった宿から反対方向に行けば良かったのです。彼女は初め元気で先に行きましたが、足が痛いのか間もなく追い抜きました。

彼女は日本の四国遍路も歩きたいと言っていました。最近は外国人も増えているとか。でも残念ながら道は自動車道が多いし、宿は高くて、お金がかかります。

自然は美しいしお寺の風情はいい。でも遍路道にお寺がどれほど貢献しているか怪しいものです。お寺は回って来る人からお金をとることばかり考えているようです。まあお寺はそれぞれ会社みたいもので寺の維持が一番の問題です。

ここの巡礼道はローマからもお金が出ているのでしょう。日本の個々のお寺には金がない。国が本格的に支援しなければ。今のままでは世界遺産なんてとんでもない。どちらも歩いた人間として残念ですが違いが大き過ぎると思います。私の従姉達3人がお寺に嫁いで学校の先生をやっていました。いい人達、でもカトリックの神父のような宗教性とは無縁です。仏教界がそんなだからオーム真理教のような怪しい仏教が流行るのです。

パラスデレイのアルベルゲ、新しいきれいな宿で散歩に出る時近頃よく会う韓国人の中年男に出あい、同じ宿を勧めました。今回は若い韓国女性と歩いていました。なかなかやるね。

この辺は小さな街がたまにあるだけで寂れた小さな村ばかり。巡礼の宿でもなければ捨てられてしまうでしょう。でも巡礼路は標識もそろい、しっかり維持されています。

宿に帰ってきたらいつも教会で会うシンガポール人の男性がいました。彼も私と同様教会の近くだからこの宿を選んだそうです。彼は国でいろいろな問題を抱えていてそれを一遍に整理するためにここに来たと言っていました。いかにも真面目そうな人です。歩くのはあと3日、ちょっと寂しいですね。

7時からのミサが始まる前に30分ほど必ずマリア様へのお祈りがあります。録音されたマリア様へのお祈りに一部の参加者が祈りを繰り返します。サンタマリアなんとか、サンタマリアなんとかと。教会の外にも中にも幼子を抱くマリア像があります。

今日は日曜日とあって、信者が多く集まりました。もちろんシンガポール人も。

今日の音楽はギターの伴奏、弾き手の歌に合わせて信者達も歌いまず。かなり頻繁に歌がありました。聖体拝領の前、つまり正餐の前に周りの人達と抱き合ったり握手したりします。イエスの前で等しく愛し合うのでしょう。これって一番感動的な場です。ほんの僅かな寄付だけで成り立っているのだからほとんど教会の持ち出しです。巡礼者への祝福もありました。カソリック界全体的が支えているのです。

友人の話しでは日本のカトリック教会も世界からの支援によって支えられているのだそうです。ヨーロッパが弱体化し、今は中南米が元気がいいとか。今の教皇も中南米出身でしたね。オルガンと違ってギター伴奏は軽いリズムで現代風の感じでした。それはそれで面白かった