竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

久しぶりの雨。

2009-10-29 07:12:03 | 竹工芸

今雨が降っています。朝のうちは曇り、いつものコースを走ってきました。

 今日は一日中クラフトテープのかご編み、鉄線編みで模様を出しました。 写真は昨日鉄線編みの底がきれいな模様で、立ち上がったら模様が崩れた編み方を、側面に模様をきちんと出しました。濃い赤、桃色、緑で襲ね色目では紅梅の匂い、になります。

 上は別な鉄線編み、こちらはすぐバッグに使えます。合わせ色目では赤朽葉、秋の色です。 編み方も面白いですが、色の取り合わせも面白いですね。赤や桃色の中に緑を入れる襲ねかたは、自然をよく知っている目を感じます。


エコクラフト、鉄線編みの変種

2009-10-26 05:41:04 | 竹工芸
 
今朝のジョギングでリンドウを見つけました。
秋がどんどん深まっていきます。

今日は鉄線編みの変った立ち上がりのかごをつくりました。
本には作り方が載っているけれど、
説明が不十分で、鉄線編みには自信がある私も、
戸惑ってしまいました。
迷いながらも何とか編み終えました。

底は三色がきれいに並んだ模様が素敵ですが、
立ち上がるとめちゃめちゃ。
これはよくあることです。でも側面にこの模様が欲しかった。

昨日載せた同じ鉄線編みの秋のかごに
この模様を使えると思います。
明日あたり新しいテープが届くので、
もう一度試みてみます。


くす玉と秋色の籠

2009-10-25 06:08:59 | 竹工芸
このところクラフトテープの籠をせっせと編んでいます。
竹で編むための練習で、時間がたつのも忘れるほど、
楽しく編んでいます。
 
竹細工ではその前の材料作りに長い時間がかかります。
編むのは最後のごほうびみたいなものです。
だから編んでみて構想が外れたときは、痛手が大きいのです。
 
 
写真はくす玉を二枚重ねで編んだ、というより
一つ編んで、違う色でなぞった形です。
裏と表が見えるので、平安朝の合わせの色目をつかえますね。
これは表が淡い青、裏が黄色なので、苗色になります。
逆だと枯野になるから、そっちの方がよかったかな。
私としては青竹と名づけたいところです。
緑の竹を割った時の色ですね。
 
 
これは木工轆轤をやる友人の、バナナ掛けにくす玉をつるしたもの。
バナナを掛けてもつまらないけど、くす玉だと素敵でしょ?
友人とのコラボで、竹で編んだ灯りをぶら下げられないかと思っています。
木をもう少し大きくしてね。
 
籠を木の枝につるして、籠の中に五果(柑、橘、栗、柿、梨)を入れたものは、
儀式の上で籠物、と言って帝に奉げたり、帝から下されるものだったようです。
それにイメージが似ていますね。
籠物自体不思議な風習ですね。
自然の実りを神に感謝して、奉げるのでしょうが、
籠と木の枝の取り合わせが不思議です。
松と竹?
 
 
は鉄線編みの手さげ。
濃い朽葉色、香色、黄色、淡い萌黄、白で、秋の雰囲気ですね。
実は手元にある色を集めただけなんですが。

かご編みと女性の力。

2009-10-24 05:43:12 | 竹工芸
 
この写真は鉄線編みの小籠です。
鉄線編みは独特の編み方で、編み目がきれいです。
 
竹細工で平面のざるのような物は随分編みました。
それを立体にして手提げ籠を作るのが私の課題の一つでした。
 
写真の籠はエコクラフトの本に載っていた鉄線編みの小籠。
これは昨日の花編みの籠と違って、編むのも早いし雰囲気も軽いので、
この編み方の手提げ籠なら、実用的といえるでしょう。
 
籠を編む世界にエコクラフトによってどんどん女性達が入ってきました。
男の仕事だと生活がかかっていますから、
編む世界にも経済的な視点がはいり、
あんまり凝って時間がかかる仕事は、値が上がるのでやっりにくくなります。
 
今の女性達はそんな問題がないので、自由にやることが出来るようです。
これから女性達が竹細工に入ってくれば、面白い世界が展開するはずです。
 

花編みの籠

2009-10-22 17:24:11 | 竹工芸

花編みの籠は竹では編めません。
 
クラフトテープでも重くなりすぎ、実用性はありませんね。
編んだことがないので試してみましたが、
時間がかかりすぎました。石畳編みの方が遥かに楽。
 
クラフトテープに実用性を求めるのは難しいけれど、
編む楽しさは味わえます。
 
ミゾソバ 
 
今朝走ったとき、カメラを持ったので、時間がかかりました。
ミゾゾバ、コウヤボウキ、どちらも目立たないけど大好きな花です。


コウヤボウキ


仲間が増えた!

2009-10-20 05:18:11 | 竹工芸
以下の写真は人手不足による機械化間伐の様子です。
抜き伐りではなく、二三本ずつ列に伐って、機械で運び出します。
 
パーキンソンを病んでいる友人の息子I君が、東京から来ているので、
座卓に合う低い椅子を杉や檜で作ってくれないかと頼みました。
 
彼は去年一年間、職業訓練校で木工を勉強していたのです。
しばらくは忙しくて出来ないが、年が明ければ毎週土日にこっちに来れるので、
それからなら作れるということでした。
 
家に来てもらっていろいろ話しました。
前に彼から聞いていたとおり、
杉や檜のような普通の木を利用して、小さな家具を作りたいということでした。
3月の緑の教室展の話をしたら、卒業制作に作ったものなどを
出してもいいということで、仲間が一人増えたことになります。
 
毎月土日に帰って来て木工をやれば、
そのときに教室も開けます。
友人が考えていた木工教室を彼が引き継げばいい。
山持ちだし製材所はあるし、彼が一番有利な立場にいます。 
 
彼の家と私の家の間に轆轤をやっている仲間がいるので、
帰りにそこによって話をしました。
私たちはみんな友人のことを心配し、I君が戻ってくることを期待しています。

 
友人は月末に療養型病棟に入りますが、
最近要支援2に認定された奥さんが、一人暮らしすることになります。
でも奥さんの負担が減るので、
ヘルパーさんが入れば一人暮らしが出来るでしょう。
まわりの人たちも応援するはずです。
 
I君は池袋の夜間教室でヘルパー2級の資格も取ると言っていました。
以前彼のお嫁さんに、私の経験から、
デイサービスでは男性の介護者が歓迎されるから、
資格を取っておいたほうがいいと話していたのです。
 
友人の家は土地の名家なので、土地の人たちは気軽に遊びにいけません。
I君も、お嫁さんの話ではコミュニケーション能力は少なく、
友人もあまりいないということでした。
 
彼の父は土地のためにいろいろ尽くしてきたので、地元では特別な人です。
でも息子にはかえって精神的な負担が大きくなります。
 
でも彼が地元で介護の仕事でもすれば、周りの目が違ってきます。
土地に入っていくには下から入る方がいい。
 
介護の仕事はコミュニケーション能力が大切です。
そこで高齢者と接すれば変っていきます。
彼は素直な人ですから、きっと受け入れられます。
 
とても嬉しい一日でした。
 
 

芹沢介美術館と画廊のパーティー

2009-10-19 06:29:38 | 竹工芸
静岡市の画廊で開廊20周年記念パーティーがありました。
家内も私も、定期的に別々に個展をやらせてもらっているので、
パーティーにあわせて静岡に来ました。
私はそういう席は苦手なんですが、来年5月に個展を開く関係上、
そうも言っていられません。
 
会場は「浮月楼」という徳川慶喜が住んだ屋敷跡で、
静岡駅前によくこんなところが、と思うような料亭です。
200人も集まり、アトラクションの沖縄舞踊を見たり、せっせと食べたりして、
何とか時間を過ごし家内は東京へ、私は掛川に帰ってきました。
 
嬉しかったことは、顔なじみのお客さんが、
私が作った竹のバッグを持ってきていたこと。
だいぶ前に買ってもらったもので、元気で現役のようです。
 
 
会場に行く前に登呂遺跡のそばにある芹沢介美術館によりました。
ここは民芸運動にちょっぴり関わったことがある私にとっては、
何度も来たことのある懐かしい場所です。
 
かって私たち夫婦は遠州工芸会という会に属していました。
それはかって磐田に住んでいた、鈴木繁男先生の話を聞く会でした。
この人は民芸運動の創始者柳宗悦の内弟子になって、
鑑識眼の訓練を受け、陶芸や染織もやった人です。
その人が亡くなって、工芸会が遠州民芸協会に吸収されたとき、
家内は続けていますが、私は会を離れました。
 
でも木工の仲間達のことを考えると、
今後つながりを持った方がいいかもしれません。
写真は芹沢介美術館のHPより。

山村の持ち寄りパーティー。

2009-10-17 05:26:02 | 竹工芸
村の朝
 
昨夜は我が家で近所の仲間が集まって、
持ち寄りパーティーを開きました。
予定していた工芸関係の人たちが都合が悪く、
近所の他の夫婦に呼びかけたらすぐ来てくれて、
にぎやかな会になりました。
 
痛感したことは山村の人たちのパワーです。
葛から本物の葛粉を作ったり、甘茶の葉を蒸して甘味料にしたり、
ある人は空いた畑でサトウキビを育てて、甘いジュースを搾る道具を工夫したり、
まわりの植物の昔からの利用法を再現しようとしているのです。
 
それをまだ個人的にやっているだけですが、
どれも森の教室の教材になりそうなことばかり。
アケボノソウ
 
デイサービスで働いて痛感したことをここでも痛感しました。
私たち50代の後半から60代が、昔からの暮らしを知る最後の世代なんだと。
高度成長以前の暮らしを知っているかどうかは、
いろいろなところに違いとして現れてて来ています。
 
知っている歌が違う、
お年寄りなら誰でも知っている童謡唱歌を、
私たちはみんな知っています。
でも40代だと知らない。
 
昔からの食べ物の記憶もみんな持っているので、
そう簡単に現代風には流されない。
昔からの農作物の作り方も、
生活の知恵も知っている。
 
夕べ集まったのは私の5,6歳上まで、
みんな共通の子供時代を過ごし、
親や祖父母のやり方を知っているのです。
山村の同世代は筋金入りです。
 
私たちが後の世代に昔からの生活の知恵を伝えなければ、
それはもう消えてしまう。
都会には、昔からの知恵を知りたいと思っている人たちが、たくさんいます。
それを伝えることが、私たちの責任かもしれませんね。
 
今回は男達中心で外部の工芸関係の人を予定していたんですが、
地元の人だけで十分ということが分かりました。
みんな、特に女性達がすごいものを持っています。
 
もっと前から知っていれば、自慢のものを持ってくるというので、
地元の女性達も交えて、またやろうということになりました。
いずれ女性のパワーをと考えていましたが、
現実は私の考えより先行していきます。
 
ノコンギク

東京マラソンに当たった!

2009-10-14 13:31:54 | マラソン
シラヤマギク
 
昨日一昨日と木を見ながら走りました。
見れば見るほど木に魅かれて行きます。
走りながら高い木を見るのは危ないので、
しばしば立ち止まります。
 
木を見るためなら走るより歩いた方がいい、
そろそろマラソンをやめてもいいかなと考えながら、
昨日は帰ってきました。
 

リュウノウギク
 
でも、遠くまで走って行くからいろいろな木に出会える、
やっぱり走っていって木を見ることにしよう、と考え直した矢先、
東京マラソンに当選したというメールが入りました。
 
今回は9倍近い競争率です。
第一回の時は3倍でしたが、当選して走ることが出来ました。
以後5倍、7倍と難しくなって外れ、今回はまた上がっています。
もう諦めていてたところでした。
 
東京マラソンは今回は32000人が走ります。
第一回のときは25000人、もう食べ物は全くなく、
ゴールするまで何も食べられませんでした。
 
走る環境としては人が多すぎてあまりよくないのですが、
銀座4丁目も走り抜けるわけですから、
コースとしては最高です。
レースというよりお祭りですね。
 
東京マラソンが始まってから、マラソン人口が急増しました。
11月1日は第一回大井川マラソンを走ります。
マラソンシーズンの到来です。
 
アキノキリンソウ

木を見つめて

2009-10-12 12:19:32 | 日記
上水の代表的な樹木、橡
 
上水沿いのオープンギャラリーのテーマが、鉛筆画から上水沿いの木の写真に変って、私も木に目が行くようになりました。

クヌギ(橡)、コナラ、ケヤキ(欅)、イヌシデ、エノキ(榎)、エゴノキ、
ミズキ、山桜、栗、ムクノキ(椋の木)、この中でムクノキがよく分かりません。こうして玉川上水の木を並べてみると、落葉広葉樹、いわゆる武蔵野の雑木林の木ですね。
イヌシデ

武蔵野の雑木林は、薪や炭を焼くための人工林です。上水沿いにもその木が残っているのでしょう。

武蔵野の土は火山灰地で、少々掘っても石がない土です。昔は薄の原で、川がないので農業も出来なかった。玉川上水が出来て水が引かれたために、その分水を引いて新田開発が進みました。新田といっても田圃じゃなく畑です。石がないから牛蒡作りも盛んでした。

水があればこの辺は照葉樹林帯で、樫や椎の木、椿や楠木など常緑広葉樹林帯だったはずです。それらは静岡の山村でおなじみの木です。

雑木林の上水歩道は季節の変化が大きくて歩いたり走ったりするのには最適です。今はそろそろ落葉の季節、紅葉はもっぱら黄葉、でもとってもきれいです。

冬は葉がみな落ちて、細かい枝が空中に広がって、早朝の茜色の空に木の枝の模様が広がります。

春は新緑、夏は深緑、季節ごとに楽しめます。

今日はジョギングで新立川駅の方まで行きました。小平より西の方が巨木が多くなります。小平は100年未満、立川は100年以上を思わせる木が多くなります。

巨木は堂々としていて表情も豊かです。木は老木の方が命の深さを感じさせます。人間もそうなのでしょうか。
 
静岡の山の木、ヒメシャラ、地元の人はサルスベリと呼びます。