竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

スペイン巡礼 その25 湖のそばの宿

2016-07-24 17:44:00 | スペイン巡礼

6月18日、サリアからポルトマリンへ。

5時半にサリアを出る時向かいから来た人に道が違うと教えられました。暗いのでしるしを見落としたのです。彼は犬を連れて歩いています。荷物が大きいのでテント生活なのでしょう。英語は通じずかろうじてお互いの名前を教えあいました。彼はグゥェン、犬の名前は忘れました。彼の方が先行しました。暗い中犬が振り返るとヘッドライトの光で2つの目が輝きます。犬は何度も振り返りましたが間もなく見えなくなりました。その内どんどん追い抜かれて行きます。

今日は雨も小降りで、そろそろ雨ともお別れでしょう。いつも見る花でもやはりきれいです。


道標の写真もあります。

サリアから22キロ歩いてポルトマリンに着きました。

ここは湖のそばの街、でもアルベルゲがいくつもあります。もちろん教会も。今夜8時半からミサがあります。ここのアルベルゲは小さくて一部屋に6人、それが5部屋、静かな感じです。散歩に出た時いつも会う中年男の韓国人に会いました。宿は別なようです。日本人風の人はたいてい韓国人ですね。

教会のミサで驚くのは聖母マリアの存在の大きさです。マリアのような存在はユダヤ教にもイスラム教にもありません。マリア崇拝はキリスト教誕生の後に生まれたもの、カトリックの深い安定性に役立っているのではないでしょうか。マリアは古くからある大地母神の変型でしょう。三位一体の他にマリアが存在すること、そしてマリアの存在が大きくなったのはいつ頃からのことか、帰ったら調べてみたいものです。

男と女の関係の問題、とても根深いものです。巡礼でもなんだか女性の方が生き生きしています。愛想もはるかにいい。これからの世界、女性の方が大きな存在になるのかも知れません。そして戦争のない世界が来るかも知れません。男の名誉心、競争心、闘争心、独占欲が世界を毒してきました。今男の存在意義が薄れて来ています。女性にも使える名を持っ私としてはそんな時代に期待しています。


夕食はアルベルゲのレストランでとりまた。巡礼用のセットメニューで飲み物に二皿の料理にデザート、それぞれいくつかの中から選びます。それで10ユーロ、盛りだくさんで満腹しました。野菜スープがボールにいっぱい、豚肉のソテー二枚とポテト、デザートはクリームをかけたプリンでした。糖尿病は大丈夫?明日は節食します。

ミサはかなり大勢参加しました。マリアの像が鮮やかです。3日続けて出会う東洋人の男性がいたので話しかけたらシンガポール人でした。募金の籠も回って来ないのでマリア像の前に置いてきました。採算は度外視していますね。9時過ぎても陽が差しています。寝るのは難しいですね。