竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

「奇想の系譜展」 東京散歩24

2019-02-14 16:13:43 | 東京散歩
昨日は従兄と一緒に東京都美術館の「奇想の系譜展」を見に行きました。 伊藤若冲や曽我蕭白、長沢芦雪、岩佐又兵衛らの絵画が並んでいました。 
 
江戸時代の画家たち、すごいスケールで圧倒されます。 その豊かさを思うと、江戸時代がすごい時代であったことを思います。 その明治時代での生き残りの姿が渡辺京二の「逝きし世の面影」の中に描かれています。 ちょうどこの日から同じ都美術館で「公立学校美術展覧会」が行われていました。 私の孫の絵も飾られているというので、見に行きました。
貼り絵のような変わった絵で、題名は帽子をかぶったじいさんだそうです。変わった絵ばかりあるのでどれがいいのやら分かりません。
 
面白ければ いいのかも知れません、

ピエール・ボナール展 東京散歩23

2018-10-18 19:17:01 | 東京散歩

昨日久しぶりに従兄と一緒に国立シオン美術館に行きました。
東山魁夷展をやっていると思ったのです。
でもそれは来週からで、今やっているのはピエール・ボナール展でした。



せっかくここまで来たのだからボナール展を見ようということになりました。
ボナールは印象派後のナビ派の一員で、
ゴーギャンや日本の浮世絵の影響を受けた人です。



絵は暖かく穏やかで、大好きな絵も何枚かありました。
私としては東山魁夷より良かったかもしれません。



その後銀座で映画「日々是好日」を見ました。
従兄が乗る千代田線の近くの映画館ということで銀座を選びました。

映画はお茶を習う生徒と先生の話、
樹木希林の先生がなかなか重厚な演技で映画を引き締めていました。
この映画はお茶を習っている友人が良かったというので見たわけです。

従兄にはどちらもあまり面白くなかったかもしれません。
そんなこともあります。その朝玉川上水沿いを走りました。

もうすっかり秋の気配です。

 




素晴らしい運慶展 東京散歩 22

2017-11-09 21:03:52 | 東京散歩

今日は従兄と一緒に上野の東京国立博物館でやっている運慶展を見に行きました。
上野駅を出ると中高年の男女が同じ方向に歩いて行きます。

人ごみの中から運慶展という言葉が聞こえます。
人々がどんどん博物館の中に吸い込まれていきます。
中に入ると大行列、最後尾につくと45分待ちという標識が出ていました。

それでも若冲展では2時間半待ちでしたからそれに比べれば・・・



運慶の彫刻はすごいものでした。
父の康慶の仏像も立派なものでしたが、
運慶はまた特別、剛毅な体躯と繊細な指使い、
あきれるほど見事なリアリズムがあります。



何よりも一見に如かず、平安から鎌倉への時代の深いところでの変化を象徴するような仏像群でした。

その後モミジの名所でもある六義園に回りました。


ここはまだ1,2週間早いのでしょうか


いまいちでした。


東京散歩 21 横浜三渓園

2017-09-18 13:26:46 | 東京散歩

9月15日久しぶりに従兄と一緒に東京散歩に出かけました。
行き先は横浜の三渓園、桜木町駅からバスで行きます。



、ここは横浜の豪商原三渓が作った庭園で、中に自宅もありました。
三渓はその庭を早くから一般に公開し、人々とともに庭を楽しむようにしました。
この人は自分が集めた絵画その他を若手の芸術家に見せたり、
彼らの作品を買ったりして、芸術家の保護や育成にも努めました。

広大な庭園の中には他から移築した伝統的な日本家屋が立ち並び、独特の光景をなしています。
無料の案内人の説明を聞きながら内苑をゆっくり見て回りました。



建物は多く京都から移築したもので、外苑の中心をなす三重塔も京都の燈明時から移築したものです。


日本建築は移築しても建物の価値は変わらないのが特徴で、
ここには国の重要文化財に指定された建物がいくつもあります。

春は桜、秋は紅葉が有名だそうで、今は中心にある大池の周りの蓮池も蓮の花は終わり、隣の睡蓮池もわずかに花が残っている程度でした。



以前にも引用しましたが、新聞に三渓園の竹に花が咲いたという記事がありました。



>横浜市中区の日本庭園「三渓園」で、竹とササの花が静かに咲いている。専門家によると、数十年ぶりの一斉開花とみられ、同園の職員、羽田(はだ)雄一郎さん(41)も「一生に1度見られるかどうかの貴重な花で感動している」と語る。

 同園によると、花が咲いたのは高さ5メートル前後のタイミンチクと同数十センチのオロシマササ。園内の計約260平方メートルに生え、4月下旬ごろから咲き始めた。いずれも枝の先に黄緑や茶色のイネのような花をつけている。6月上旬ごろまで見られそうだという。

迦陵頻伽の浮彫

 横浜市立大の坂(ばん)智広教授(植物遺伝育種学)も「竹やササは、身近にあるけれど謎が多い植物。数十年ぶりに咲くという歴史と夢を感じてほしい」と話している。【杉山雄飛】<

残念ながら竹に花も終わってしまいました。秋の紅葉の時期にまた来てもいいなと思っています。


北鎌倉から歩く。 東京散歩 20

2017-05-17 20:37:36 | 東京散歩

16日従兄と一緒に鎌倉に行きました。
今は湘南新宿ラインのおかげで鎌倉は行きやすくなっています。
朝8時の電車に乗って9時45分には北鎌倉に着きます。

訪れた寺は円覚寺、東慶寺、明月院、建長寺。
特に円覚寺は緑が深く、いかにも禅寺という静寂に満ちた寺でした。

東慶寺はかっての縁切寺、時代が変わってそんなことはなくなりましたが、鈴木大拙、西田幾多郎、岩波茂雄等、文人の墓地があることでも知られています。


東慶寺の受付に変った言葉を並べた紙が貼ってありました。面白いので写真に撮りました。

明月院では紫陽花はまだでした。枯山水があったりきれいな寺でした。

建長寺は鎌倉五山の第一、格式の高い寺です、

私も昔何かの機会で座禅を組んだことがあります。


建長寺から亀ヶ谷坂を通って小町通に出て鎌倉駅から帰りました。

円覚寺が一番印象に残る寺でした。

東京の近くに歴史にあふれた静かな地があるとは驚きです。


東京散歩 19 横浜ランドマークタワー

2017-02-14 11:54:13 | 東京散歩

昨日は従兄と恒例の東京散歩に出かけました。
とは言え行ったのは横浜、ランドマークタワーから山下公園に歩くコース。
これからは神奈川、埼玉、千葉県も散歩コースにはいります。



桜木町駅で降りて動く歩道を通ってランドマークタワーに向かいます。
途中日本丸が展示されていたのでそばに寄ってみました。
3000トンクラスの船ですがそばで見ると大きいですね。



ランドマークタワーの中で迷いましたが無事273mの展望フロアーに着きました。
ここからは富士山が良く見えます。

丹沢の右隣に富士山、箱根、さらに伊豆連山の天城山も見えました。
初めは大観覧車に乗るつもりでした。

でもそれがはるか下に見えるので乗る気をなくしました。
富士山を眺めながらゆっくりコーヒーを飲みました。
上から今日歩くコースを眺めたので歩く気にならず、
みなとみらい線に乗って、元町中華街駅に行きました。



中華街で昼食をとって、関帝廟を見に行きました。

極彩色の建物で、中華街の雰囲気に合っています。
武神の関羽が忠誠心や信義に篤いことから崇められ、
商人たちの守護神になったようです。

そこからすぐ近くの山下公園に行き、氷川丸を見てみなとみらい線で横浜駅に出、
湘南新宿ラインで新宿経由で帰りました。




熊谷守一美術館と池袋演芸場 東京散歩 18 

2016-10-15 11:49:52 | 東京散歩

昨日従兄と一緒に池袋演芸場に行きました。
従兄との待ち合わせは10時に池袋西口、演芸場は12時半からです。
それまでの時間を過ごす場所がないかと探したら、ありました。
自由学園の明日館と熊谷守一美術館です。

西口から25分ほど歩く熊谷守一美術館に行きました。
西口の駅前は道路が何本も入ってきてちょっと迷います。
でも山の手通りを越えて要町の地下鉄駅を過ぎると間もなく標識が出ていました。
それに従って普通の住宅街を歩くと美術館がありました。



熊谷の自宅を改装した小さな美術館で作品がすべて豊島区に寄贈されて、豊島区立になっています。
一階は油絵が中心で、守一独特のシンプルな線の絵が並んでいます。


私は以前彼が上野美術学校を卒業する時の卒業制作の自画像を見てその真摯な表情に心を打たれました。
この美術館には違う卒業制作の絵が飾ってあったので、きっと何枚か習作があったのでしょう。



二階は彼の書や水墨画、これも自由な雰囲気のいい作品でした。
この画家は学校在学中に父を亡くし、家業も破産したので、
ずっと貧乏暮らしが続きました。
晩年に評価されて文化勲章授与の話があった時に自分は国家のために何もしていないからと断ったそうです。
書や水墨画を見ると仙人を思わせる雰囲気がありますね。

熊谷守一美術館を出て西口に戻り、自由学園の冥日間に行きました。
ここは羽仁もと子の創立による自由学園の元の校舎です。


親交のあったフランク・ロイド・ライトの設計によるもので、国の重要文化財に指定されています。

太陽光を取り入れた明るい建物で、池袋の喧騒から離れた静かなたたずまいがあります。



昼食をとってから池袋演芸場に行きました。
ここは地下にある小ホールで、座席が映画館のような階段状になっています。
新宿末広亭には何度か入っています。あそこは古風な江戸の雰囲気がある寄席ですが、
ここは小さくてちょっとモダンな寄席で、落語家が話の枕で、この舞台がちょっとやりにくいような話をしていました。



漫才や手品、紙切りなどがありましたが、落語家たちが力があってそれぞれ面白かった。
従兄は寄席ははじめてで、結構楽しんでいたようです。


寄席にいるときに携帯に電話がかかって来ました。
ホールを出てから掛けなおしてみると、居尻にいる近所の友人からでした。
我が家の裏の枯れ木が家に倒れてきているという連絡でした。
屋根が少し壊れているかもしれません。・
来週火曜日に行く予定を早めて、明日の日曜日に掛川に向かいます。




東京散歩 17 上野岩崎邸庭園とねむの木学園展

2016-05-14 10:37:58 | 東京散歩

今回は上野から湯島、本郷を回るコースです。
ちょうど東京美術館でやっている「伊藤若冲展」の招待券が2枚あったので、
それを見てから湯島に回るつもりでした。

従兄と10時に上野駅公園口で待ち合わせて、東京都美術館に行ってみました。


そこは大変な行列、招待券を持っているのだからすぐ入れるだろうと思ったら大間違いでした。
この券は新聞販売店からもらったものなのでどうやら皆さん持っているようなのです。
行列の最後尾に行ってみたら入場まで3時間待ちということでした。

そこで若冲展は諦め、不忍池を回って湯島に行きました。


ここも修学旅行の高校生であふれています。
有名な天神様ですから修学旅行生も神社内で祈祷を受けていました。
今の高校生まじめなものですね。


ここは岩崎家から東京都に寄贈されて公園として維持管理されています。


建造物は英国人のジョサイア・コンドルの設計になる洋風建築で、
ガイドの女性が各室を案内しながら詳しく説明してくれました。



そこから少し歩いて東大の裏に当たる弥生美術館と隣接する竹久夢二美術館に行きました。
美術館のある弥生町の貝塚で発掘された土器が、縄文土器と異なる形式の土器だったので、
弥生式土器と呼ばれることになったそうです。
不忍池も昔は海岸だったのが海水が引いて残された塩湖の跡だったとか。

弥生美術館では谷崎潤一郎の小説に出てくる女性たちの着ている着物を復元した華やかな着物が並んでいました。そこに何人もの和服姿の若い女性たちが見に来ていました。
一人に聞いてみたら、なかなか着物を着る機会がないのでこんな折にと思い着て来たとか。
日本の女性の着物姿って素敵ですよね。
同行していた従兄がさすがに疲れた様子なので、そこで別れて、一人で銀座でやっている「ねむの木学園」の子供たちの絵を見に行きました。

銀座一丁目の銀座画廊の5階でやっていました。


ほんめとしみつ

鮮やかな色、シックな色合い、かわいらしい子供たちとまりこさんの姿があってとても魅力的でした。
宮城まり子さんの長い間の努力と子供たちへの愛情に感動しました。

ほんめとしみつ

ほんめとしみつ

こいしかわかなえ


今ねむの木学園は掛川市にあります。
その内行ってみようと思っています。



東京散歩 16 東京大仏から光が丘公園

2016-03-18 13:28:59 | 東京散歩

3月15日、毎月恒例の東京散歩にでかけましt。
今回は板橋区方面、あまり行ったことがないところです。
スタートは都営三田線の西高島平駅、,
高島平は大きな団地があるところです。
その団地に住む人たちの足として都営三田線が作られたようです。
もともとは原野のようなところで、あまり歴史的なものはなく、
街を歩いても新しい家ばかりで、ちょっと不思議な気がしました。

駅から少し歩くと赤塚溜池公園があります。ちょうど梅とサンシュユが満開で、


高齢者たちが日向ぼっこをしながら魚釣りをしていました。



そばに板橋美術館がありました。
そこでは婦人の友社の「子供の友」の原画展をやっていました。


女性ジャーナリストの第一号といわれ、自由学園の創設者羽仁もと子夫妻が創刊した子供雑誌です。



その表紙には竹久夢二や村山知義等が描いていて、なかなか魅力的でした。

 



そばの乗蓮寺には東京大仏がありました。
これは昭和52年に建立された阿弥陀如来像です。


お寺は板橋宿の中に室町時代に創建された寺で、国道拡張工事のためにこの地に移転したそうです。

そばに古い石像がありました。


三途の川の脱衣婆


東上線の踏切を渡り川越街道を渡ると、広大な光が丘公園です。


そのそばにも大きな光ヶ丘団地があります。

今あちこちの都営団地で高齢化、少子化が進んでいるようですが、
高島平も光が丘も割合に新しい団地なのでその問題はまだないようです。
公園内のカフェで従兄としばらく被災地や日本の未来について話して別れました。

板橋区にはほとんど縁がありません。
ただ今度の日曜日、20日には板橋CITYマラソンにエントリーしているので、
この近くに来ることになります。
こうしてみると東京って本当に広いですね。




東京散歩 14 石神井公園からちひろ美術館

2015-12-14 18:58:00 | 東京散歩

12月9日水曜日、従兄と一緒に毎月恒例の東京散歩に出かけました。
今回のメインは石神井公園とちひろ美術館です。

コースは西武池袋線の練馬高野台駅で降りて、東高野山長命寺に向かいます。
ここは東の高野山としても有名なところで、境内のイチョウの木が鮮やかでした。



そこから歩いて石神井公園へ、ここは始めて来たところです。
大きな横長の池があり、メタセコイアの黄色が鮮やかでした。


西側に三宝寺池があり、こちらが本来の湧水池で、石神井池は人工の池だそうです。


周りには雑木の黄葉にもみじの紅葉がまじって色鮮やかでした。



近くの道場寺には三重塔があります。


これは近年建てられたもので、周りの紅葉が鮮やかでした。

そこからしばらく歩いてちひろ美術館に行きました。


ここには童画作家岩崎ちひろの絵や絵本、日本や外国の童画作家の絵や絵本が展示されています。


久しぶりにのんびりした時間をすごせました。