竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

2月の被災地での活動 その3 大槌町

2012-02-21 21:55:30 | 被災地ボランティア
今回は陸前高田で一日、あと三日は大槌町での活動です。
二日目の日曜日は二隊ある大槌町のカフェ隊の一つ、山本隊に加わって午前と午後の二回、別な仮設の集会場でかご作りをやりました。小さいかごは50人分用意していたので十分と思っていました。
 
午前中は10人ほどの参加で、その後参加者の中に抹茶を点ててくれる人がいて、静かな時を味わいました。その人は津波で茶道具も全て流されてしまいました。でもあちこちのお仲間から道具を送られたので、被災者の皆さんにも味わってもらおうと茶碗その他を持って来てくれたのです。
 
午後の部では小さい部屋に20人集まったので、ぎゅうぎゅう詰めでした。
カフェ隊のメンバーも手伝ってくれたのでどうにか2時間で終えることが出来ました。


ただこの日だけで30人分使ったので残りは20人分、足りなくなるかも知れないので、初日に残った材料を使って10人分の材料をカットしました。
 
遠野は時々雪がちらついたり零下10度近い朝が続いていますが、三陸沿岸部は根雪も無く風さえなければずっと暖かです。釜石方面から遠野に向かうとき、仙人峠のトンネルを通りますが、トンネルを抜けると雪国に変ります。
 
三日目と四日目は大槌町のもう一つのカフェ隊辻元チームに参加してかご作りをしました。材料が足りるか心配しましたが、平日だったため間に合いました。

 
長部でも昨日の大槌町でも、アコーディオンで歌を歌う暇が無かったので、かご作りと両立させるのは難しい、アコーディオンは東京に送り返そうかと思っていました。
 
でも三日目と四日目は人数が10人以内だったこともあって、歌を歌うことが出来ました。かご作りと歌は動くデイサービスと考えればちょうどいい組み合わせです。当分続けることになりそうです。

 

大槌町のカフェ隊から、将来私が陸前高田でかご作りをするとき、一緒に行って手伝ってもいいという提案がありました。来月の予定は決まっているので、4月に陸前高田最大の仮設、一中の仮設の集会所でやるときに手伝ってもらえばいいかもしれません。
 
今回の活動で今後の方針が定まって来ました。翌月の予定が早く決まれば準備も十分出来ます。かご作りを始めてから5ヶ月、いろいろあって予定より遅れてしまいました。でも全てはこれからです。

2月の被災地での活動 その2 長部での活動

2012-02-18 14:21:51 | エコクラフトの籠編み
今回は初日の11日に、陸前高田市長部地区のコミュニティーセンターでかご編みがありました。この日時は先月来た時に出席者の意見を聞いて決めたので、15人ほど集まりました。かご編みを指導するにはちょっと多いけど、なんとか頑張りました。
 
作ったのはティッシュボックスカバー。私のレシピで出来るだけ簡単に作るつもりでしたが、人数も多く、時間がかかって、仕上げは来月に持ち越しになりました。小平や掛川の教室で、もっと教える経験を積んでいればよかったのですが、教え方の経験不足もあってちょっと不手際でした。

 
来月は3月17日(土曜日)、センター長がいなかったので参加者に部屋の予約をとってもらうことにしました。今度はバッグを作るので、材料費として実費を300円もらうことになりました。

 
このバッグはいつも教えているものなので2時間で仕上げることが出来るでしょう。でもテープをカットするのも最大20人分となると大変です。これも普通の教室でやっているように材料カットを宿題にすればいいのです。来月から各自にテープを買ってもらうことにします。

 この日は同じ長部で子供達を集めて教育支援をするグループと一緒に行きました。かご編みが終われば、隣の部屋でやっているグループに加わってエコクラフトの馬を作るのを指導する予定でした。そのためにグループの人たちに(女性4人)出発前に作り方の練習をし、作り方のプリントを渡しておきました。

 
私のほうが終わらなかったので、私なしで馬つくりをやってもらいました。こちらは上手く出来たようです。前もっての準備が大切ですね。
 
陸前高田では第一中学校の仮設住宅に従兄姉がいたり、生まれたところに近い人々がいるので、そこの集会所でやることを考えていました。一回は出来たのですがその後いろいろな事情でやれていません。
 
足湯隊の井上さんに話したら、50数軒が集まる陸前高田最大の仮設なので、人が集まりすぎて対応できないだろうと言うことでした。初めにやったときは広報が不十分で10人ほどで済みました。でもしっかり広報をしたらもっと集まるかもしれません。20人だと一人では扱いきれません。ここでは4月以降、なんとか教室を実現したいと思っています。
 
 
 

2月の被災地での活動 その1 冬の遠野。

2012-02-17 15:37:31 | 被災地ボランティア
15日の朝遠野から帰ってきました。
今回の滞在は4日間、日曜日は午前と午後、かご編みのダブルヘッダーだったので、
陸前高田や大槌町の5会場でかご編みをやって、持って行った材料はほとんど使いきりました。
 
遠野は根雪があり道も凍って滑りやすく、まさに雪国です。出かける前の一週間の気温は零下15、6度にもなり、寒さを覚悟していました。
バスで着いた11日の朝は零下12度、でも以後は零下6、7度で朝晩気持ちよく散歩が出来ました。寒さに慣れるとかえって気持ちが引き締まっていいものです。

中央の平屋がまごころネット。
 

まごころネットのプレハブがある遠野市浄化センターの近くの早瀬川と猿ヶ石川の合流地点には白鳥達が群れています。


日本財団の足湯隊の一員として来ていた夏ごろは、毎朝ジョギングしていましたが、冬の間は登山靴で来ているので走るのは無理です。荷物は増やしたくないのでトレーニングウェアは持ってきていません。登山用のザックとテープの入ったキャスター付きのバッグ、この二つで手いっぱいですから。
 
まごころネットに来るたびに感心するのは職員やボランティアの質の高さです。私はいつも一人で来て大槌町のカフェ隊と行動するか、まごころネットの担当者と一緒に陸前高田の長部地区に行くだけなので、一般ボランティアの人たちと一緒に行動することはありません。それで仲間が出来にくいのですが、カフェ隊のメンバーは今は長期滞在の人たちで、みな若くて面白い人たちです。
 
来月から陸前高田での活動の手配をしてくれるのは、日本財団の足湯隊のときからお世話になっている井上さんです。前にも書きましたが阪神淡路大震災や中越地震でも足湯活動をしてきた人で、陸前高田の仮設の隅々までよく知っている人です。まごころネットは一応月曜日が定休日になっていますが、休みなんかいらないという冷静でいて熱い人、いつも自分の筋を通します。
 
まごころネットの事務局にいる柳沢さんは10月からエコクラフトのかご作りを始めるときに、陸前高田担当の本多さんを紹介してくれた人で、その後もいろいろお世話になっています。
この人は長くアメリカにいた人で、アメリカで博士号をとりアメリカの大学で教えていて、日本に一時帰国した際に遠野まごころネットで働くことになったそうです。小平市の出身で誰に聞いても優秀な人だということです。
 
まごころネットに来ている女性ボランティアには外国に滞在していて、一時帰国してボランティアをやっている人も多いようです。畳は敷いてあるとはいえプレハブの大部屋で寝袋で寝るわけですから、かなりタフじゃないと暮らせません。一人でどんどん行動してきた人たちなのでしょう。 

毎月来るたびに見かける人たちが何人もいます。長期に滞在している人もいるし、私のように毎月細切れに来る人たちもいます。外は寒いし、総体としてボランティアは減っていますが、残っている人たちはかなり個性的な人たちのようです。