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観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

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「東海道四谷怪談」@おけぴさんの感想より

2015年06月15日 22時12分55秒 | ウチノなお仕事
おけぴさんに寄せられた感想と、写真沢山Upして下さって有り難う!

以下転載!

☆ ☆ ☆ ☆ ☆







歌舞伎の四谷怪談を観慣れているのですが、今回の作品の方が、ずっと嫌な気持ちにさせられました。褒め言葉です。
生のダイレクトな感情がビリビリするかんじで。怪談としての怖さというよりも、人の念や情といったものの怖さが凄まじかった。
伊右衛門の愚かさや残忍さ、幼児性、でも抗えない男の魅力を持つ人物の表現を余すところなく演じ切った内野さんにノックアウトされました。

幕があがり、なにもない舞台に驚きつつ、役者さんの演技に引き込まれてあっという間の3時間でした。
要所要所、圧倒される演出でした。
特にお岩さん役の秋山さんの、豹変する演技とお岩さんの恨みが体現するシーンでは演出効果も相俟って鳥肌が立ちました。

期待を裏切らない役者陣の上手さは言うまでもありませんが、今回は特に演出が良かった!いわゆるセットらしいものはほとんどないのに全ての場面が見事に成立していて、敢えて空間を広く使わない芝居小屋っぽさがあるかと思えば、ダイナミックで派手な演出、照明や色を効果的に使ったインパクトのある演出など、とにかく緩急のつけ方がとっても巧み。
様式美と人間くささが同居した、エネルギーに満ち満ちた作品でした。
意表をつく音楽・音響も面白かった!

お梅役に有薗さんをキャスティングしたのは大正解だったと思います(笑)

鶴屋南北の世界を、現代に演出し直すこころみ、森新太郎氏の斬新な演出に、釘付けでした。ジャパニーズ古典ホラーの面白さを体感できる舞台。
内野さんの伊右衛門は悪だが憎めず魅力的。
秋山さんのお岩、グロテスクな執念に引き込まれる。ほぼ男性の出演者が演じ分ける登場人物、時には笑いもあり、やがて、妄執に満ちた世界へ観客も誘われていきます。
古典でありながら新しい四谷怪談、オススメです。

お岩さん以外は出演者全員が男性、という陣容。これが効いていました!
不思議な可愛さ溢れるお梅、迫力満点の母や乳母。
歌舞伎、宝塚を観る時に感じるカラッとした爽快感がありました。
故に、ただ1人の女優・秋山さんのお岩の異様な運命がよりクッキリと鮮やかに浮かび上がってドキドキ。
極悪非道の伊右衛門をこんなにチャーミングに魅せて下さった内野さんに拍手でしたし、平さんと陳内さんの美しいカップルもファンには嬉しいプレゼント。
ラストの演出にも感動でした。

歌舞伎の台詞もそのままに、現代風に話しても違和感の無い言葉が溢れてきます。
何と言っても内野聖陽さんの伊右衛門、こんなにゲスで無茶苦茶色っぽい伊右衛門は初めてです。
秋山菜津子さんのお岩、誇り高き武士の妻を滲み出る様な切なさで演じていました。

暗闇の中に浮かび上がる小さな空間で情念たっぷりに演じられる前半。
中劇場全てを使いきりスピーディーに演じられる後半。この対比が素晴らしかった。
特に後半は歌舞伎で使われる場面転換のニュアンスが上手に取り入れてあって感心しました。
美術素晴らしいです。ストーリーは歌舞伎の四谷怪談にほぼ忠実。
通し狂言でもあまり見られない場面が入っていて歌舞伎好きの方も楽しく見られると思います。
内野さんは色悪似合いますね。ヒドイやつですが可愛いくて憎めないです。
秋山さんは素晴らしく格好良かったです。

ラストまで惹き付けられました。シンプルなセットの映像、
照明、動きなどでの変化に驚かされ、ラストで感心!意外な楽曲も良かったです。
お岩の秋山菜津子さんは恨みの中に哀れさ切なさ、そしてラストの叫びに消しきれない伊右衛門の愛を感じました。
伊右衛門は許されざる悪い男ですが、内野さんが演じているせいか色っぽく可愛さもあり、どこか憎みきれなく、大立ち回りに向かう伊右衛門のかっこ良さは格別です

こんなに潔い四谷怪談は初めてでした。楽しかったです。

今回の伊右衛門は私が観た中で、一番、まがまがしく、どこまでも身勝手でお金に目が無く欲深い伊右衛門でした。
そんな伊右衛門を内野さんが憎たらしく演じていて、ぴったりでした。
対する最後に伊右衛門を討つ与茂七は、まっすぐで正義感が強く、妻のために伊右衛門を討つ!その心意気が清く爽やかです。
普段は、テレビで悪役をされることもある平さんが爽やかに演じていました。
これまた、本当に、素敵な与茂七でした。
最後は雪が降る中、伊右衛門と与茂七が刀を交えますが、そのシーンの美しいこと。
あの雪の風景のために用意された雪吹雪の量にも感激しました。すばらしい演目でした。

黒子さん、大活躍!とても面白い演出でした。

中劇場の広い空間に舞台装置といえば、大きな板と行燈くらい。
その中で欲望を丸出しにした登場人物たちにより、衣装は江戸時代だけれど、時代を越えていつの時代も変わらない人間の性(さが)が浮かび上がってきました。
シンプルな舞台装置だからこそ役者さんたちの力量を楽しめる舞台になっています。
お岩だけを女性が演じ、あとはすべて男性という配役により、お岩の悲しみや恨みがより際だって感じられました。

奥行きのある舞台にシンプルかつ大胆なセット。最小限に抑えられた照明のせいで、一寸先は闇の世界が広がる。江戸時代の暗闇を感じられました。
それ故にお岩の怨念と群がるねずみがとてもリアルに迫ってきました。

108円de滝汗

2015年06月15日 21時33分09秒 | その他いろいろ
昼休みに、e+で取ったエリザのチケを発券しようと会社から徒歩5分ほどのファミマへ。
ファミポートで発券手続きをしてバーコードをレジへ…

発券手数料108円

サイフがない!



なんてこったー!会社に忘れてきてしもた!

バーコード出したら30分以内に発券しないと、折角取ったチケットがっ!
チケ完売のエリザがっっっ!

レジのオヴァさんは「後でいいですよー」とか言ってたけど、そういう問題ぢゃないっ
とりあえず待っててもらって、超急ぎで戻りサイフを取ってきて また汗だくでファミマへ…

ふぅ
間に合った…

会社へも急いで戻らないと お昼休みが間もなく終わる!

再び早足汗だくで会社へ戻る

まにあったー

教訓。
サイフ忘るるなかれ
108円恐るべし