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miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

No.554 「謎の変奏曲」

2017年09月23日 22時39分58秒 | 過去の観劇記録
2017年9月23日(土・祝) マチネ 世田谷パブリックシアター 1階 O列 センターブロック

アベル・ズノルコ=橋爪功、エリック・ラルセン=井上芳雄。
作=エリック=エマニュエル・シュミット、演出=森新太郎、翻訳=岩切正一郎、他。

ノルウェー沖の孤島で、一人暮らしをしているノーベル賞作家アベル・ズノルコの許へ、地方新聞の記者と名乗るエリック・ラルセンという男がやってくる。ズノルコの最新作、恋愛小説「心に秘めた愛」についての取材のためだ。ラルセンは、屈折したズノルコに手を焼きながらもインタビューにとりかかる。
ある男と女の往復書簡に実在のモデルは存在するのか? なぜ突然ぷっつりと、この手紙のやりとりは終わってしまったのか? 記者嫌いのズノルコが特別にラルセンの取材に応じた理由とは? ズノルコにとっての愛とは?
すべてが謎であった。
まさに白夜が終わり、夜の季節に移り変わろうとするその日の午後、こうしたラルセンの意味ありげな質問は続き、やがて二人をめぐる衝撃的な真実が次第に明かされていくのであった。
(あらすじは公式HPより)

いや~!いいっ!ストプレ観たっっっ!って感じ。
橋爪功さん、「ドレッサー」以来だと思うんだけど、さすが。面倒くさいのに可愛らしいズノルコw
セリフの緩急や間合いがタマラナイ。
その大きな胸を借りての井上芳雄。うぉぉ~。橋爪功さんと井上芳雄くんがガップリ四つに組む舞台なんて考えもしなかったよ!

まずは脚本が素晴らしい。あと森新太郎さんの演出。岩切さんの翻訳。
劇場がもたらす雰囲気と、じわじわと白夜から暗くなる照明(照明=佐藤啓)や、ズノルコの家のセット(美術=伊藤雅子)も良かった。

だいたい来た人にライフルぶっ放す狂った人なんて、相当いないからねw(このやりとりが3回あるんだけど、それぞれに違った反応・笑)
どちらかが優位に立ったり、うちひしがれたり、あるいは自慢してみたり、とコロコロと立場が変わるのも面白かった。
思った以上に笑えるシーンやセリフがあった。
それとズノルコの旅支度を調えるラルセンが可愛すぎる(妻か!?)←シャツをたたむ姿が板についているw
ズノルコに「よしよし」されるヨシオw

私は、観ててエレーヌ(ズノルコが愛した女性であり、またラルセンが愛した女性でもある)が羨ましいな、と思った。
死してなお愛される女性。
ズノルコは手紙の中だけの、ミューズのように神格化した女性として生き続け、ラルセンにとっては、たった2年の結婚生活であったが間違いなく愛した女性。そしてズノルコとのやりとりの中で「生きている彼女」を通して、ズノルコ本人を愛しはじめる。
『愛に性別は関係ないんですよ…』
と言うラルセン。

『エレーヌが一人である必要なんてあります?』というセリフも深かったなぁ。リアルな生活の中だって、たとえば会社にいる自分と家にいる自分とでは違う自分かも知れない。
友人といる自分と、家族といる自分も同じか? みな2面以上の自分を持っているんじゃないだろうか。

末期ガンのエレーヌを自宅で介護するラルセン。『2時間以上かけてリンゴを食べさせ、このまま死んでくれと思った… そう思う自分に嫌気がさした』(意訳w)これも、なんか凄く解る。

私はかなり面白く観劇したのだが(特に2幕!)客席ではオネムの方も多かったらしく(^_^;)
ご年配の方もそれなりにw(ばーちゃん上演中に鼻かむの!)

カテコの橋爪さんとヨチオが、またカワユス!
握手してみたり互いに拍手を送りあったり。
橋爪さんに手をひかれてシモテにハケていくヨチオ!
次のカテコでは、橋爪さんとヨチオが腕を組んで(ヨチオが女子仕様♪)ヨチオ、スキップしながらハケていきましたぁ~!

No.553 「罠」

2017年08月15日 10時48分00秒 | 過去の観劇記録
2017年8月11日(金・祝) マチネ サンシャイン劇場 1階 7列 カミテサブセン カミテより

ダニエル=加藤和樹、エリザベート=白石美帆、カンタン警部=筒井道隆、マクシマン神父=渡部秀、ベルトン(看護婦)=初風緑、メルルーシュ(絵描き)=山口馬木也。
作=ロベール・トマ、訳=平田綾子、演出=深作健太、美術=朝倉摂、照明=倉本泰史、他。

とある山荘での出来事。
新婚3ヶ月のカップルがバカンスのため訪れていたが、妻のエリザベートが行方不明になってしまう。
夫のダニエルは、カンタン警部に捜索を依頼するが、なかなか見つからない。
そこへ、マクシマン神父に付き添われてエリザベートが戻ってくるが、全くの別人だった!
ダニエルは、激しく抵抗し、妻ではないと主張するが、状況証拠はどれもこれも、現れた彼女が妻に違いないというものばかり。
証人として絵描きや看護婦も登場し、騒動の渦は大きくなるが、ついに殺人事件にまで発展してしまう。
誰が正しいのか、嘘をついているのは誰なのか、エリザベートは一体どうなったのか、
やがて、思わぬ事態から意外な真実が明らかになる…。
(あらすじは公式HPより)

3演目というが今回初見。
まずは朝倉摂さんが手がけたセットが素晴らしい。山荘の豪奢な一室。シモテには階段、別室へ繋がる扉と暖炉。
センターにはソファとシケモク一杯の灰皿が置かれたテーブル。扉や窓からは陽の光が差し込む。カミテにはキッチンへ行く通路と机。
時間経過や心理的状況に合わせた照明(倉本泰史さん)も良かった。
それしても寒かったけど… あと芝居内容に全く関係がないけどサンシャイン劇場 遠すぎる&夏休み中で劇場前がエラい事にw

始まってすぐに、これはどちらの目線(ダニエル側か、エリザベート&神父側か)で観るべきか悩んだ(あらすじも何となくしか読んでないんでね~)
何回も「おいおい、そりゃやりすぎだろ!」(主にエリザベート側)と思う面もあったが、ついついダニエル目線で観てしまい、しっかりと騙されて(いや「罠」にかかったと言うべきか)しまった。

加藤くんがダニエルそのまま、っていうか、本当にこういう苦悩する役が似合うよね~。
それと○○に入れられそうになる(または入る)役!(一応ネタバレせずに書こう…)
思い込んで事実を排除してしまったんだろう。ダニエルは。うっかりなのか故意なのかは不明だった。
メルルーシュも言っていた「お高くとまった」妻との相性は、どんなにダニエルが愛していようが破綻が見えていたのかも知れない。
久しぶりに拝見した(2004年「ファウスト」2005年「12人の優しい日本人」以来か?)筒井道隆さん@カンタン警部。
ううう。セリフの抑揚がまったく変わっていない…(^_^;)
激高するダニエルと、静かな水面のようなカンタン警部、という対比を見せるんであるなら良いキャスティングというべきか?
どんでん返しのどん(意味不明w)の一人。
エリザベート白石さんとマクシマン神父役の渡部くんは舞台初見。
2人とも色々に匂わせておいて、どんでん返しのどんの一味(あいかわらず意味不明w)
マクシマン神父の渡部くんの表情がまた良し!「悪いこと何もしませーん知りませ~ん」的な神父の表情と、ダニエルに見せるブラックな表情と。
白石さんカワイかった。もっと悪女っぷりの部分を徹底してもらっても良し。
看護婦ベルトンの初風緑さん。テンション高いぜ看護婦!オカネ第一な所は本心だったりしてw
絵描き(もしくは浮浪な)メルルーシュ馬木也さん!え、あのダニエルの肖像画って ほんとに描いてるの??
なんとも都合よく別荘にいらっしゃるからねー。まぁこの辺から疑うべきだよねw

どんでん返しの「返し」が あるんだわー。
2時間サスペンスドラマ もっと見るかな(笑)

No.552 「髑髏城の七人 Season鳥」

2017年08月15日 10時08分31秒 | 過去の観劇記録
2017年7月30日(日) マチネ IHIステージアラウンド東京 Aブロック カミテより

捨之介=阿部サダヲ、天魔王=森山未來、無界屋蘭兵衛=早乙女太一、極楽太夫=松雪泰子、渡京=粟根まこと、兵庫=福田転球、少吉=少路勇介、沙霧=清水葉月、狸穴二郎衛門=梶原善、贋鉄斎=池田成志、他。
作=中島かずき、演出=いのうえひでのり、音楽=岡崎司。

2回目のアラウンドシアター。前回よりお席が前の方になったけど、あいかわらず舞台が見づらい。それと寒い!
客席が回転する度に冷たい空気が一緒に動いてきて、上着持っていって正解だった。

いのうえさんの演出方法が、花より馴れて来たんだよねー。さすがっす。
太夫が客席の張り出し舞台(?)の方にいて一緒に回りながら歌うとか、回転することの利点を遺憾なく発揮している感あり。
舞台セットは基本花と同じだけど、それなりにアレンジしてあった。

なんか世間では「レッツゴー髑髏城」(笑)とか言われている、この鳥ドクロ!
歌う踊る。レッツゴーっぷりを一番感じるのは なるしーパイセンのせいだと思うけど(^_^;)
パイセンのエレクトリック贋鉄斎が「ばってん不知火」っぽいんだよ、また!
背中に背負った でんでん太鼓風のもののせいか? 百人斬りのシーンのせいか?
パイセン大丈夫かな~?って心配になるほどですw
それとサダヲ捨之介とのやりとり、とか(全力中年?下北沢?ハンマー曲がってますて!)

サダヲ捨之介、「地の人」感が凄い。身体能力も高いしなー。かっちょいい着流しを着て欲しかった気もするが。
天魔王の未來くん、蘭兵衛の太一くんは「ワカドクロ」からの続投!
2人とも成長っぷりがハンパない!
とにもかくにも2人の殺陣は、素早すぎて華麗すぎて言葉に出来ないぜ!
未來くんは、よりエキセントリックに!(いぐざくとり~!=その通りです)
太一くんは、より妖艶に!
自害する寸前、信長は蘭丸(蘭兵衛)の方ばかり気にしていた、それが腑に落ちない『人(じん)の人』(天魔王)の、ココロの闇。
だがそれを破ったのが、『地の人』(捨之介)にしか知らされていなかった天魔の鎧の急所という!

極楽太夫は松雪さん。セリフの調子は相変わらずだが、歌も上手だし安定して観ていられる。
渡京(うらぎりw)の粟根さん。そろばん似合いすぎるw(違う演目が若干よぎる♪)
兵庫は福田転球さん。だいぶオヤヂの兵庫になった… 少吉が兄者じゃなくて息子に!
ラスト笑劇(衝撃か?)の告白ってば!
沙霧は誰が演じてもガラガラ声になっちゃうのね… それだけ消耗が激しいんでしょうけど。捨之介とのラブ率は少し低めに感じた。
狸穴二郎衛門は梶原善さん。「アカドクロ」で贋鉄斎演じていたのを、WOWOWで拝見しました。
タヌキオヤジっぷりは… 善さん小さくて細いからかな。うん。

カテコがやはり格好良い!
ゆりかもめ市場前駅は新感線に感謝せな あかんだろw

No.551 ミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」

2017年08月03日 23時19分04秒 | 過去の観劇記録
2017年7月29日(土) ソワレ 赤坂ACTシアター 2階 C列 シモテブロック センターより

ビリー=未来和樹、お父さん=吉田鋼太郎、ウィルキンソン先生=島田歌穂、おばあちゃん=根岸季衣、トニー=藤岡正明、オールダー・ビリー=大貫勇輔、マイケル=山口れん、デビー=夏川あさひ、バレエガールズ=チーム・ベッドリントン、トールボーイ=笹川幹太、スモールボーイ=菊井凛人、他。
●ロンドンオリジナル・クリエイティブスタッフ●脚本・歌詞=リー・ホール、演出=スティーヴン・ダルドリー、音楽=エルトン・ジョン、振付=ピーター・ダーリング、他。
●日本公演スタッフ●翻訳=常田景子、訳詞=高橋亜子、演出補=甲斐マサヒロ、振付補=前田清実、他。

1984年の英国。炭鉱不況に喘ぐ北部の町ダラムでは、労働者たちの間で時のサッチャー政権に対する不満が高まり、不穏な空気が流れていた。数年前に母を亡くしたビリーは、炭鉱で働く父と兄、祖母と先行きの見えない毎日を送っていたが、偶然彼に可能性を見出したウィルキンソン先生の勧めにより、戸惑いながらも名門ロイヤル・バレエ・スクールの受験を目指して歩み始めるようになる。息子を強い男に育てたいと願っていた父や兄は強く反対したが、11歳の少年の姿は、いつしか周囲の人々の心に変化を与え…
(あらすじは公式HPより)

相変わらずの予習ナシ。ていうか「トライベッカ」の『微利襟男』の印象しかない(おい!)
こんなにも子役が重要なミュージカルが、今の日本で上演されるようになったことが凄いと思う。
1年以上前はフツーの(まぁダンスやバレエ経験者が殆どだが)少年・少女だった子供達が、赤坂ACTの舞台上で歌い踊り喝采を浴びているんだから、素敵な事である。
しかもレベルが高い!某ミュージカルの某女優さん見習いなさいよ!

炭鉱という事なので鋼太郎さん達のセリフは九州弁。「鋼太郎+炭鉱=伝助さん」だよなw
妻に先立たれてトニーとビリー兄弟を男手一つで育ててる。母(おばあちゃん)はチョイ痴呆気味。
炭鉱ではストの先頭に立ってるのかな?だけどビリーがバレエを習いたいと言い出し(最初は超反対)オーディションを受けるお金が無いのでストをやめて炭鉱へと戻っていく様は、仲間を裏切る悲しさと息子の夢を叶えてやりたいという父の、相反する思いが出てたかな~
ウィルキンソン先生の歌穂さん!なんですかあのスタイルの良さ!す、すごい… レオタードの早替えとかカテコのチュチュ姿とか反則ですわ!
炭鉱に住んでいる子供達の福利厚生の為に、しがないバレエ教室を開いているんだけど、ちょい場末感漂いつつも、かつては一流のダンサーを目指していたであろう先生。ビリーに基礎のレッスンをして自己を表現する能力を与えたのは先生なんだからね!
バレエ教室のピアニスト役、森山大輔さんが歌えって踊れるデブ!(失礼…)
おばあちゃんの根岸さん。カワユイばーちゃん。天国へ行ってしまった亡き夫との思い出をたどるシーンが素敵だった。
ビリーの兄ちゃん、トニー役は藤岡くん。こういう若干ゲスい兄ちゃん演じさせたらピカイチやなw ナンバー少なくて残念だった。
大貫さん演じるオールダー・ビリーと、ビリーの2人のダンスシーンは夢のよう。「白鳥の湖」の曲に乗ってフライングあり、シンクロのダンスあり。大貫さんは他の役でも出演されるようだが、Wキャストの栗山さんはオールダー・ビリーだけみたい。謎。
マイケル役は一服の清涼剤的な役割もあり。LGBTなんだよね…
ビリーの亡くなった母ちゃん(家塚敦子さん)が、18歳になったビリーに宛てた手紙が… もー涙涙。
さらにそれに答える2幕終盤のビリーのお返事も涙ちょちょ切れましたyo!

ビリーの未来くん。歌もウマいしダンスも凄いし、なんだか今後が楽しみぢゃないすか?
1幕ラストの怒りをぶちまける激しいダンスで、ビリーの寝室(セット上部の狭い空間)の鉄製ベッドがガン!って落ちてきて、足首に当たったようだが、そのまま何事もなかったように最後まで踊っていたので、感心しまくり。

カテコまで完璧に舞台の一環として演出されていて、とても楽しかった。
しかし午後8時の壁は高いのさ。カテコあと1回っていう盛り上がりなんだけど幕は上がらないのだよ。

No.550 「レ・ミゼラブル」

2017年08月03日 22時07分10秒 | 過去の観劇記録
2017年7月9日(日) マチネ 帝劇 1階 N列 シモテブロック シモテより

ジャン・バルジャン=ヤン・ジュンモ、ジャベール=吉原光夫、ファンティーヌ=和音美桜、エポニーヌ=昆夏美、マリウス=海宝直人、コゼット=清水彩花、テナルディエ=駒田一、マダム・テナルディエ=森公美子、アンジョルラス=上山竜治、他。

3たびのレミ。そして貸し切り公演(^_^;)
さらにヤンバルジャン&ミトゥジャベ&海宝マリをコンプw

お席がね~ まぁ『劇場に入れる』のが重要なんだけど、ちょうど舞台センターからカミテが見えない。
なのでナンバーを聴く、というのを重点的に意識しましたです。
もー!ミトゥジャベが!格好良すぎっしょ!
ファンテ和音さんの薄幸さも最高だし(褒めてるんかなw)
昆ちゃんエポは安心だし、海宝くんは嬉しいジャンプ見られなかったの残念…
テナ&マダムも安定感ばっちし。
アンジョ上山くん、やはり埋もれる。

音軽い、音速いんだよね~
余韻ください。

貸し切り公演なので3度目のヤンさん&ミトゥのご挨拶付き。
ヤンさん上手になった気がする!

30周年レミもこれにて終了。
次はいつかな~。あまり短期間で再演を繰り返すと飽きるっていう贅沢w

No.549 「子供の事情」

2017年07月09日 22時44分41秒 | 過去の観劇記録
2017年7月8日(土) ソワレ 新国立劇場・中劇場 1階 16列 センターブロック ほぼセンター

アニキ=天海祐希、ジョー=大泉洋、ホリさん=吉田羊、ゴータマ=小池栄子、ホジョリン=林遣都、ソウリ=青木さやか、ドテ=小手伸也、ジゾウ=春海四方、リピート=浅野和之、ヒメ=伊藤蘭。演奏=荻野清子。
作・演出=三谷幸喜。

4月のある日の放課後。みんなが塾や習い事で忙しい中、なんだかんだと毎日教室に残っているのは いつもだいたい同じ顔ぶれである。
クラスで一番頼りになるアニキ。クラスで一番の勉強家ホリさん。クラスで一番の問題児ゴータマ。おじいちゃんみたいなジゾウ。恐竜博士のドテ。何でもオウム返しのリピート。子役スターのヒメは仕事が忙しく、放課後に特別授業を受けている。みんなのあだ名をつけたのはホジョリンだ。
スーパーエイトと呼ばれる彼らに学級委員のソウリが目を光らせている。
と、そこへミステリアスな転校生ジョーが現れた――。
(あらすじはプログラムより)

昭和46年から47年にかけての、世田谷区立楠木小学校4年3組の教室。放課後に残っている子供達のオハナシ。
出てくる話題(主に文房具とかだけどw)がイイんだよな~。
場面は教室のみ、なので自ずとセットも教室のみ、の一杯道具。しかし冬(3学期)になるとストーブが出現!
シモテの端にピアノ生演奏の荻野さんがいらっしゃる。
場面転換時には浅野さん演じるリピートが模造紙(!)に書いた場面名を持って横切る、というww

初日観劇なので以下ネタバレかなり含む。




↓  ↓  ↓  ↓




このメンツが10歳か!?と思ったが(笑)だんだんと見えてくるから不思議(^_^;)
クラスもしくは学年に絶対いた、であろう子供達の描写がたまらない。
そして誰か言ってくれよ!音楽劇だって!
歌い出すんぢゃないよ~!なんだかイイ曲なのに歌詞が「すいか売り」とか「揚げパン」とかw

10歳は10歳なりの世界があって、子供同士のたわいもない事から結構大それた事まで1学年の中で色々あったんだろう、と思い出したり何だり。
自分が子供の頃に経験したアレやコレやが記憶の淵から蘇る。

天海さん@アニキ。特段何かが得意ではないけど、みんなの相談に乗ってやったり、時には先生の顔色をうかがいつつ自分の居場所=良きアキニでいること、を見つけた。だけれどもジョーが転校してきて、一時はアニキの座も危ぶまれる。けどアニキの良いところはウソをつかなかったし利用しなかった。オーバーオールが良く似合う、ちょっと中性的な所もイイ♪ ふてくされる天海さんの顔が可愛かった~
羊さん@ホリさん。誰よりも勉強熱心なのに成績は伴わないorz マジメなホリさん。「トイレいってきます!」っていちいち言わないと行けない、そんな人いたわー。若干KYなのよ。けどホリさんの秘密が最後にはキモになる。ツインテールと黒縁眼鏡!
栄子ちゃん@ゴータマ。あだ名の理由はお釈迦様の名前=ゴータマ・シッタールタから(顔が似ていた、という理由w)。悪巧みの天才。けどその奥深くには、自分の将来(人生?)に対する不安が。揚げパン強奪事件とか、まぁカワイイ(?)レベルですよ。
林くん@ホジョリン。いまだに補助輪付きのチャリに乗ってるからw 彼もマジメだけどすぐ泣いちゃう。三谷幸喜の少年時代、の設定。面倒な事(転校生の世話など)はホジョリンが受け持ってたり。
青木さやかさん@ソウリ。うん。総理なんだよw 学級委員だから先生の顔色しか伺ってないw タダしい。正しいんだよ。正しすぎる。だから「ソウリに見つかるなよ」とか「ソウリにはナイショだぞ」とかなっちゃうんだよね~。学級委員の選出にハズレたら急にハジけちゃいました(笑)
小手さん@ドテ。「ドテ」っとしているから。ちょい発達障害かな…一つの事に熱中してしまう。恐竜の事しかアタマにない。冬でもタンクトップ。なんとなく「裸の大将」風。彼の恐竜好きが一つの事件に発展しちゃう。まぁ悪いのはジョーとゴータマなんだけどね。
小手さんがカミテの廊下で恐竜の形態模写しているんだけど、クオリティーが高すぎる!
春海さん@ジゾウ。じーちゃんじゃないか!(笑)祖母と2人で暮らしているいるからか、言動が年寄りクサイ。「よっこいしょういち」とかねww
浅野さん@リピート。誰かの言った言葉をオウム返ししかしない自己主張のない子供。なにかの拍子にスイッチが入ると極々スゴい事が出来る(^_^;) ダンスが!側転が!浅野さんてば!
伊藤蘭さん@ヒメ。もー!ヒメ凄い!!まず趣里ちゃんに良く似てる(ヲイ!)そして子役している、という如何にもな動きとか言葉遣いとか…。お楽しみ発表会で「すいか売りの少女」(え?)の少女役=主役を演じるヒメ。「すいか、買ってください!」ってめっちゃ本格的(すぎる)。ヒメは仕事をしているからといって勉強もおろそかにしない。つねに100点。だけど漢字テストで95点を取ってしまう。これがまた一つ事件を産む。
んでもって!大泉洋@ジョー!!出オチ!もじゃもじゃの上にモジャモジャ重ねてるヅラ!カバンも帆布の中学生が使うようなのをナナメ掛けしてて、スタジャンにオーバーオール。ハスに構えて粋なフリ。
すいか売りの少年のナンバー(?)他含め、もー!大泉洋の、大泉洋たる魅力満載。
つらいときは上を向いて涙こらえて、「あーーー!」って言うんだよね。
クラスの人気を一人集め、なにか企んでいるジョー。彼も転校によって新しい人生(?)を歩みたかった。
ちょっと無理矢理かつ急すぎたかもね。だからボロが出ちゃった。あ。「チ○ゲさん」があだ名です。

ラストシーンがまた秀逸でねー。新国立劇場の奥行きをフルに活かして、教室のセットごと奥に移動。記憶がおぼろになっていくように、彼方への去っていく淡い思い出の1ページのように。このラストシーンでトリハダたったよ!
カテコ(?)も歌あり。「はやくかえれよー」(笑)だねw

初日かつ三谷さんのお誕生日だったが、特別なカテコも挨拶もナシでした。

できればカテコでウチワ振るのは止めたほうがいいと思う。私の数列前に2人ほどいらしたけど、時と場所は選ぶべし。
あとはスマホは上演中いぢらないでね。

No.547/548 「レ・ミゼラブル」

2017年05月29日 23時18分26秒 | 過去の観劇記録
No.547 2017年5月27日(土) ソワレ 帝国劇場 2階 XA列 カミテブロック

ジャン・バルジャン=ヤン・ジュンモ、ジャベール=吉原光夫、ファンテーヌ=和音美桜、エポニーヌ=唯月ふうか、マリウス=海宝直人、コゼット=生田絵梨花、テナルディエ=橋本じゅん、マダム・テナルディエ=鈴木ほのか、アンジョルラス=上山竜治、他

No.548 2017年5月28日(日) マチネ 帝国劇場 2階 C列 シモテサブセン センターより

ジャン・バルジャン=ヤン・ジュンモ、ジャベール=吉原光夫、ファンテーヌ=知念里奈、エポニーヌ=松原凜子、マリウス=海宝直人、コゼット=清水彩花、テナルディエ=KENTARO、マダム・テナルディエ=森公美子、アンジョルラス=相葉裕樹、他。

日本上演30周年を迎えたミュージカル「レ・ミゼラブル」。
そういえば自分はいつからこのミュージカルを観ているのかなぁ、と思い調べたら最初は1997年でしたorz
20年の歳月!オロソシヤ(^_^;)
バルジャンに滝田栄さん&鹿賀丈史さん、石井一孝マリウスに純名りさコゼ、本田美奈子エポとか…
懐かしすぎる(T_T)

今年は前回からに引き続き新演出版、さらには短縮ver.になったとの事で、ブラッシュアップと申しましょうか、改悪な部分もありつつの観劇。
全体的に曲が1.5倍速な所もあり、よりスピード感がまして良くなったナンバーも確かにあった。
だけれども昔から観ている人たちにとっては、「あ、セリフがない…」とか「イントロ切られてる!」とか、「あの歌詞が無くなってしまった!」とか、そんな印象ではないかと。
砦で倒れたマリウスをバルジャンが助け出すシーンは、倒れた学生達の中を探したり、生きていたマリウスを発見して「神様!」みたいなジェスチャーしたり、逃げるすべを探しマンホールのフタをこじ開け(怪力の設定だしね)やっとの事で担いで逃げ出す、っていう一連の(?)流れがあったのに、なんか今回のはすぐに倒れたマリウスをカミテの下水道の柵を開けて担いで閉じて…っていう、なんでもかんでもすぐ始まって終わっちゃう。
下水道から出てきたバルジャンと、死にかけているマリウスの所にジャベがやってくるシーンも、「見ろ!ジャベール!死にかけてる!譲れ、ジャベール!救わねばならん!」っていう所が半分削られてるしね。
もーね、余韻をくれよ!
「夢やぶれて」も工場から追い出されたらイントロなしですぐだし!
回り舞台を活かした前演出版、物言わぬ主役であったバリケードが懐かしくて、とてつもなく観たくなります(もう演出変わったんだから、前のは映像放出したらどうだろうか?)

各キャストですが、だいぶカブっているので端折ってw
●ヤンバルジャン。マドレーヌ市長になったらフジモンにしか見えなくて、休憩時間に八女姐さんと盛り上がる(おいw)
荒くれ→改心→市長→じじぃ の振り幅が良し。特に亡くなる寸前の老衰っぷりが凄い…
ちょっと「さ行」が「しゃ」になってしまうけど、頑張ってた!2公演とも貸し切りだったので、ご挨拶付き。
「カムサハムニダ~」からメモ持って一所懸命挨拶していました。
●吉原ジャベ。おおおお。前回バルで観た記憶があるけど、ジャベいい!背が高いし胸板厚いのでジャベの衣装が良く似合うし、どんどんオトコマエ感がUpしてますよ!
「星よ」でショーストップ。感動の歌声です。おけぴ貸し切りの時は奥さんの和音さんがファンテだったので、嫁足蹴(^_^;)
●ファンテ(和音/知念)。和音ファンテは薄幸さにかけてはNo.1でしょ!いいわー。歌も安定してるし。知念ちゃんは久々拝見した気がしますけど、ちょっと歌が残念になってたorz
●エポ(唯月/松原)。薄い印象の唯月さん。松原さんの方が好み。「恵みの雨」でマリウスにキスが無くなったのね…
●マリウス海宝くん。八女姐さんが取ってくれたチケの、海宝くん率の高さが凄い!(そこかい!)キラキラなのよ!「僕は飛ぶよ虹の空に!」ってメッチャ ジャンプしてるし! お坊ちゃま風なのもイイ。若干襟元がキツそうだw
●コゼ(生田/清水)。生田さんは、さすがのアイドル力。華があるのは間違いない。コゼットのナンバーはキーが高くてなかなか大変なのだけど、歌いこなしていたので生田ちゃんを見直した(おけぴ貸し切りだったのでヲタさんも見かけなかったしw)。清水さんの方も良かった。
●テナ(橋本/KENTARO)。じゅんさん!まさかテナルディエ役で帝劇のミュージカルに出演とは驚きです!初日開いてすぐだったので、演出に則ってキチンと演じようとしているカタさはあったけど、憎みきれないカワイさ溢れるテナでした。カテコでじゅんさんがいつもの胸をグーでドンと叩くのを見たときに、こちらも胸熱でした♪ KENTAROさんは熟練ね。
●テナ妻(鈴木/森)。こちらもまさかの(笑)初演コゼット、次ファンテーヌ、そしてテナ妻!の鈴木ほのかさん!凄い凄すぎる!
登場シーンからアイドリング全開でキモチいい(?)テナ妻。森さんの方は少し抑え気味だったかも(カテコで豊満な谷間からJCBカード出してきてたw)
●アンジョ(上山/相葉)。上山くんのアンジョはちょい地味(というか和風顔?)。埋もれる…学生達に民衆に。まぁ新演出版になってからは群衆劇の様相が強いので埋もれがちなんだけどね…(汗)
その面からすると相葉アンジョ(バッチョルラスw)の華は大切。八女姐さんは「染様に見える!」とおっしゃっていたが、オイラの腐な目(笑)は山本耕史くんでしたw
砦のシーンで「世界に自由を~」のとこはキーを上げないで欲しいっす、はい。

レミって、見始めた頃はあまり感動しなかったんだけど、だんだん回数が増えて自分も年齢を重ねていくと、感動するツボが増えてきて結局ラストは涙拭いてるんだよねー。

40周年は大丈夫そうだな(笑)
こうなったら50周年だって60周年だって観てやる!

No.546 「黒塚家の娘」

2017年05月24日 22時34分56秒 | 過去の観劇記録
2017年5月21日(日) マチネ シアタートラム B列 センターブロック

小洋手治=風間俊介、黒塚華南=趣里、馬浜博士=高橋克実、黒塚烏鷺=渡辺えり。
作=北村想、演出=寺十吾、他。

舞台は現代。モチーフである能「黒塚」で数珠を擦り合わせながら祈祷する山伏ならぬ、「聖書」の教えを説く「悩める若き牧師」が登場します。彼は、とある理由から傷心を抱え放浪の旅へと出たところ、霧深い森に迷い込んでしまいました。そして、森の奥で出会った謎めいた母娘が暮らす屋敷で一夜を過ごすことに…。休もうとする彼の前には、「開けてはならない」という禁忌の扉が!!
そこに、後を追ってきた盲目の先輩牧師が現れて…。さて、森の奥には、どんな秘密が眠っていたのでしょう…。
(あらすじ?はシスカンHPより)

気合い入れてシスカン先行でチケット取ったら、まさかの1列目どセンター!
しかも八女姐さんは初トラム。
でもってチラシビジュアルの渡辺えりさんが、八女姐さんのママンにそっくり(?)ということでw

光と闇が美しい。美術は「ギャッツビー」に続いて松井るみさんじゃ あ~りませんか!(黒塚の方が好みw)
古い怪しいお屋敷。真ん中の扉がバカッと開くと、そこから逆光の中 またまた怪しげな母娘が。
失恋して教会から逃げてきた若い牧師(小洋手=こようて)。アフォなんだか賢いんだか(宗教問題に関しては非常に詳しい)
説明セリフも自分の感情も、みな説明してくれるのでありがたいw
キリスト教やら仏教やらの教派・宗派の説明とか、スピノザ(すまん…『スピノ座』かと思ったオイラorz)やらの詳しい解説もアリだけど、ちょっと置いて行かれる感。
あと出オチに近い(笑)馬浜(ばはま)役のカッツミー!盲目の牧師。杖も髪も無くしたのね(^_^;)
マントと帽子がなんとなく宮澤賢治を彷彿とさせる。
それと烏鷺(うろ)役の渡辺えりさんがねー!最高っすよ。カミテ端とかで色々やってるんだよね~
あんなに狭い舞台なのに目が忙しい、っていう。最初のドテラおばばから、もう引き込まれる。
母かと思ったら!そっちか!(爆)
んでもって今回の主役は華南(かな)役の趣里ちゃんか!?
「アルカディア」「陥没」と観てきたけど、今回の役は相当イイです。
髪型もメイクも衣装(黒振り袖)も良く似合う。それと演出もかなりついてはいるだろうけど、間合いがウマい。
烏鷺の乗った車椅子を押してるんだけど、車椅子って結構扱いが難しいんだよね。この車輪から出る「キーキー」音がいい具合に当たってて、さらに怪しさを増してる。
ワレワレは骸骨だったかー。いの一番に懐中電灯を当てられる八女姐さんw

あ、ていうか渡辺えりさんが出た時の姐さんの顔が見たかったyo!

No.545 ミュージカル「グレート・ギャツビー」

2017年05月22日 22時49分29秒 | 過去の観劇記録
2017年5月20日(土) ソワレ 日生劇場 2階 A列 カミテブロック

ジェイ・ギャツビー=井上芳雄、デイジー・ブキャナン=夢咲ねね、トム・ブキャナン=広瀬友祐、ジョージ・ウィルソン=畠中洋、マートル・ウィルソン=蒼乃夕妃、ジョーダン・ベイカー=AKANE LIV、ニック・キャラウェイ=田代万里生、マイヤー・ウルフシャイム=本間ひとし、エリザベス・フェイ=渚あき、ヘンリー・C・ギャッツ=イ・ギドン、キャサリン=音花ゆり、他。
原作=F.スコット・フィッツジェラルド、音楽=リチャード・オベラッカー、脚本/演出=小池修一郎、他。

作家志望のニックがニューヨークで居を構えたのは、毎夜のように豪華絢爛なパーティーを開く謎の大富豪ジェイ・ギャツビーの豪邸の隣。
ニックはある夜、ひとり佇み湾の向こう岸の灯りを見つめるギャツビーの姿を目にする。
そこにあるのはニックのいとこデイジーとその夫トムの邸宅。
ニックは、ギャツビーに興味を抱き始める。
そして遂にギャツビーのパーティーに足を踏み入れたニックは、デイジーの友人ジョーダンとの出会いを通じ、ギャツビーの過去を知る…。
やがて、ギャツビー、デイジー、トム、そしてトムの愛人マートルとその夫のジョージ、それぞれの想いが交錯していき、物語は悲劇へと進んでいく――
(あらすじは東宝HPより)

またもや原作はおろか映画版も予習なし(^_^;)
とにもかくにも(?)苦節17年、井上芳雄トップお披露目公演と名高い(おい)「グレート・ギャツビー」を観てきました。
席が2階の最カミテだったため、ほぼ真横から舞台を眺める。円の中で演じられる場面や、カミテ端に出入り口のドアなどがあったため、かなりの率で見切れるのが残念だった。
舞台上のセット上部にオケがあるので、まぁギャッツビーの豪邸(ううーん。豪邸?)で毎夜開かれるパーティーシーンでは華やかさの演出としては良かった。
オベラッカーさんのナンバー、ジャジーな曲が思った以上に芳雄くんに合っていたと思う。ただギャツビー以外のナンバーに「これ」と言ったものが少なかったかな。やはり「夜明けの約束」「グリーンライト」「アイスキャッスルに別れを」とかギャツビーのばかりアタマに残る。
ゴルフシーンとかちょっと長かったかも。それと、デイジーが起こした事故の後にギャツビー邸の波止場で唐突にギャツビーとニックのデュエット(?)が始まるし、然終わるし(笑)。この曲って必要だったのかな~
んでもってマートルが亡くなってからのハナシが少し急ぎ足。

井上くんねー。この役を演じるのにぴったりな年齢とキャリア感だな、と思った。
ただひたすらストーカーって言ってしまえばそれまでだが(笑)
階段から降りてくるシーンは背中に羽根を背負わせてあげたかったw
ねねちゃんは何不自由なく育ってきたお嬢様役。ギャツビーとお互い一目惚れしたけど、素性の怪しい男と名家のお嬢様では所詮身分違い。親に反対され泣く泣く別れ、お金持ちで横暴なトムと結婚。
ギャツビーとの再会後も、なんとなくご都合主義な感も しばしば(^_^;)
トム役の広瀬くん!その胸板と堂々とした体躯が役にぴったり!もう少しナンバー聞かせて欲しかった。ゴルフ姿もなかなかサマになってましたw
ジョージ畠中さん、なんでマートルみたいな女性に惚れたかなぁ~ かわいそすぎる(泣)
マートルはマートルで戦争中にイイ男がみんな戦地に出征してたから仕方なく、って感じだけど、トムとの愛人関係が長く続くとは思えないわなぁ~
女子プロゴルファーのジョーダン役はAKANE LIVさん。かっこいい!ショートボブの髪型も良くお似合いです。
すごくドライな性格。当時の最先端を走ってた感満載。
今回最も役得(?)なのはニック役の万里生くん!まじめさと可愛さと。当て書きかと思うほどよ。

2幕、デイジーに5年降りに逢ったギャツビーが嬉しくて屋敷内を案内するんだけど、大きなタンスの中から色とりどりのシャツを投げて見せるシーンで、ニックの顔にたまたまクリーンヒット!その後は完全に当てに行くヨシオw
客席が盛り上がったので、その後デフォルトになった模様(^_^;)

ギャッツビーが撃たれて(この水着のシーンもなぁ… プールサイド感が全く無くてorz)亡くなった後、ギャツビーのわびしい葬儀…
幼い頃の努力。
切ない最後ですけど、ニック以外はドライすぎてオイオイってなる。

カテコでの芳雄&万里生の女子力高めの(?)カワイさったらw

No.543/544 「ハムレット」

2017年04月26日 22時51分14秒 | 過去の観劇記録
No.543 2017年4月22日(土) ソワレ 東京芸術劇場 プレイハウス 1階 Q列 センターブロック シモテより
No.544 2017年4月23日(日) マチネ 東京芸術劇場 プレイハウス 2階 B列 センターブロック カミテより

22日ソワレはQ列で、舞台から離れたので二重八百屋舞台や、床の照明などがとても良く見えました。
ただセッティングしてあるマイクの効果がイマイチなんだよね…
舞台手前にいると良く聞こえて、少し奥に行くと 何だかパッとしないんだよ。
内野さんの顔が痩せてた!(さらにハムレット感増すw)
収録の為 カメラ数台入ってました。だからか(?)墓堀のオヂさんズの掛け合いも案外大人しめだったか?
尺八で生演奏してくださっていた藤原道山さんが別のお仕事の為、22~23日の公演はお弟子さんが演奏されてました。

23日マチネはMY楽でしたー。今回上演スケジュールに恵まれず、東京公演3公演のみ、となってしまいました。
こちらは2階席。うん。遠い(笑)
2階席だと折角の八百屋舞台は全く解らない。
3公演観た中では一番ベストのように感じた。

だいたい最初に、ホレイショーが床に手を当てて亡者を呼び起こしている時に(いや、エリザベートぢゃないってばw)
「あるか、あらざるか」って言ってたのにやっと気づく有様(^_^;)
それと馬木也さんと今さんが他にも色んな役をやっていた事にも気づく…
衣装をチョイと裏返して旅役者になったかと思えば、また戻してロゼギルに。

浅野ゆう子さんのガートルードが母に見えない、という人もいるかと思うが、あれはハムレットが考える『若く美しく聡明な母』のイメージぢゃなかろうか、とも思う。
私的には今まで「ハムレット」観てきて、ガートルードが前々からクローディアスの事を好きだったのではないか、と何回か思ったのだが、今回のジョン・ケアード版はソコん所は薄めだった。

1幕最後、オフィーリアが劇中劇の舞台上から白百合の花を取り、2幕初めでは劇中劇の王妃役だった女性がその花を片付けるんだけど、オフィーリアがその花を奪おうとするんだよね。ここの辺から既にオフィーリアが壊れてきている。これの前には愛しのハムレット様から「尼僧院へ行け!」と訳もわからず罵られてるし。
白百合の花は純潔の証だよね~。劇中劇の王妃をガートルードと当てはめると、息子ハムレットを産んだということは『純潔』ではナイわけだ。だがオフィーリア自身はそのハムレットから純潔を求められ、子供を産み育てる事を否定されちゃう。
まったく勝手だ。
だいたいシェイクスピア先生は女性に対して何か不満でもあったのか、と思う位 悪い描き方するんだよな~orz

久々に内野さんのバイバイも投げキッスも拝めたし、どこかで映像が放送されないかと(噂ではN○Kらしいが)期待しとります。