きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

知って得する ハローワーク③ インターネットでも求人情報

2009-03-29 22:15:45 | 知って得する シリーズ
インターネットでも求人情報

 ハローワークの多様な機能は連載第-回で紹介しましたが、なかでも中心となるのが職業相談と職業紹介です。昨年1年間、ハローワークの紹介による就職件数は187万件にのぼります。
 求人情報誌などがはんらんするなかで、ハローワークの求人情報の最大の特徴は、企業の求人広告ではないことです。
 求人票には多くの項目があり、企業が求人を申し込むと、ハローワークは法令違反がないかチェックします。そして、労働条件についても地域の相場より低ければ応募が見込めないので改善を勧めます。仕事の内容も、より分かりやすい書き方を工夫します。
 このようにハローワークの求人票は、仕事を求める人々に、国が提供する情報なのです。

実際と違ったら
 とはいえ、紹介を受けて会社に行ってみると、求人票に書かれていた内容と違っていたというケースも少なくありません。このような場合は、どのように違っていたのかを具体的にハローワークに指摘してください。法令に違反している場合には労働基準監督署と連携して是正指導しますし、適法であっても求人票と実際の労働条件が違っていれば正確な表記を求めます。
 多くのハローワークでは、パソコンを使って自分で求人を検索できるようになっています。このため、応募したい求人は自分でみつけなければならない、と思われている方もいらっしゃるでしょう。しかし、自分で探しても条件に合う求人がみつからないこともあります。そんなときは、職員に相談してみるといいでしょう。地域の賃金水準などを聞くことができるので、今後の求職活動の参考になります。
 また、いま多くの地域で製造関係の求人が激減しています。そのなかで製造に限定して探すのと、ほかの職種に広げて探すのとでは、再就職の機会がずいぶん違います。地域でどのような職種で募集が多いのか、職種転換する上での注意点は何かなど、さまざまなアドバイスが受けられます。
 最近では、いきなり面接を受けられるのではなく、履歴書や職務経歴書を事前に送って、書類選考を行う会社が多くなっています。
 書類選考で不調となることが多ければ、履歴書などを職員に見てもらって、書き方のアドバイスを受けてみればよいでしょう。
 ハローワークに行かなくても、求人情報を見ることもできます。ハローワークインターネットサービスというサイトがあって、最新情報が掲載されています。
事業所名は伏せてありますが、事業所が事前に了解している求人については事業所名も見ることができます。
 窓口は混雑していますし、情報を得るための方法として、一度閲覧してみてください。ここからネット上で応募することも可能ですが、応募の際はハローワークの紹介を受けることをお勧めします。その理由は次回、お伝えします。



雇用問題研究者 谷川清
【しんぶん赤旗日曜版 2009年3月29日付けより転載】

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