きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

強化される米軍・自衛隊基地 米海兵隊岩国基地 米4軍の部隊が作戦

2023-04-26 07:11:30 | 平和・憲法・歴史問題について
強化される米軍・自衛隊基地 米海兵隊岩国基地 米4軍の部隊が作戦
岩国平和委員会事務局長 吉岡光則さん


米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)は滑走路沖合「移設」で大拡張され、厚木基地(神奈川県)から移駐してきた米海軍空母艦載機約60機、昨年32機に増強されたF35B戦闘機部隊など米海兵隊の拠点になっています。もはや米陸海空海兵隊の4軍の航空部隊、補給部隊、空と陸の兵站(へいたん)・出撃拠点という重大な基地になっています。佐世保基地(長崎県)の強襲揚陸艦「アメリカ」の接岸、米海軍輸送艦による日米合同演習のためのヘリや車両の積み降ろしもしました。空軍の戦略爆撃機やステルス戦闘機も、作戦のために飛来しました。
今年2月の日米合同演習「アイアン・フィスト23」では、広島湾の岩国基地沖で、米海軍の揚陸艦と海上自衛隊の大型輸送艦「おおすみ」がLCAC(エアクッション型揚陸艇)を相互に発進・収容する訓練を行いました。



日米合同演習オリエント・シールド21-2で使用するため米海軍輸送艦から降ろされた米陸軍ヘリ=2021年6月24日、山口県岩国市(米国防総省映像情報配信サービスDVIDS)

その岩国で、昨年12月3日、米兵が自動車販売店に泥棒に入り、新車を盗んで事故を起こし基地に逃げ込むという事件が起きました。被害者本人が、顔も名前も出して、犯人の処罰・謝罪・損害賠償を求めて声をあげたことにより、市民的たたかいとなり、地位協定改定を求める署名運動も展開されました。これには、岩国市長も「独自に地位協定改定を求める」と表明し、署名にも応ぜざるを得ませんでした。
そのなかで山口地検岩国支部は今年2月、容疑者の海兵隊員を在宅起訴しました。「住民投票を力にする会」は、「市民の目に見える行動を」と、2月19日には「米兵犯罪を許さない市民集会」を開き、約200人の市民が参加しました。
しかし、岩国基地の重大な変容、それに伴って、私たち岩国市民が戦争の間接的加害者とされ、同時に直接の被害者にされる危険性が格段に高まっていることについて、まだまだ市民の共通意識とはなっていません。市当局は引き続き「基地と共存するまちづくり」をかかげ、防衛省ルートの各種補助金や特別再編交付金に依存する市政を続けています。
平和委員会や「住民投票を力にする会」はもっともっと市民の目や耳に訴える活動を強化していかねばならないと痛感しています。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年4月25日付掲載


米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)は滑走路沖合「移設」で大拡張され、厚木基地(神奈川県)から移駐してきた米海軍空母艦載機約60機、昨年32機に増強されたF35B戦闘機部隊など米海兵隊の拠点に。もはや米陸海空海兵隊の4軍の航空部隊、補給部隊、空と陸の兵站(へいたん)・出撃拠点という重大な基地に。
その岩国で、昨年12月3日、米兵が自動車販売店に泥棒に入り、新車を盗んで事故を起こし基地に逃げ込むという事件。岩国市長も「独自に地位協定改定を求める」と表明。
でも、まだ市民全体の認識とはなっていません。防衛省ルートの各種補助金や特別再編交付金に依存する岩国市政。基地被害の実態をもっと可視化して市政の転換を。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 非核「神戸方式」脅かす安保... | トップ | 改悪された食品表示 「安全... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

平和・憲法・歴史問題について」カテゴリの最新記事