政治を動かす 近畿の共産党国会議員⑤ 人権、原発問題で ジェンダー平等前進

政治を動かす　近畿の共産党国会議員⑤　人権、原発問題で　ジェンダー平等前進
ジェンダー平等にかかわって男女の賃金格差をめぐり政府は、労働者の運動や共産党の論戦に押されて企業に格差公表を２０２２年から義務付けました。

格差の公表義務
これを提起したのが大門実紀史参院議員の２０年３月の質問。欧米諸国では男女の賃金格差解消が経済成長にもプラスになるとして取り組まれていることを紹介し、公表の義務付けを求めました。
大企業の中で差別根絶に取り組む労働者からは「近畿では差別解消を求めるたたかいが広がり国や企業を動かしてきました。これと連帯して質問などで追及してくれたのが共産党です。企業・団体献金を受け取らない党だから信頼できる」との声が上がっています。
家族従業員の給与を必要経費と認めない所得税法５６条。全国商工団体連合会婦人部協議会など幅広い女性団体がジェンダー平等にもかかわる問題として廃止を求めてきました。近畿の共産党は他党・会派とも共同して、自治体意見書の採択、野党共闘の共通政策に盛り込むなど日本政府を追い詰めています。
若い世代など関心が強い地球温暖化問題。再生・省エネルギーへの転換が進まない要因に財界いいなりで原発に固執する姿勢があるとして日本共産党は「原発ゼロ」と一体で転換を求めてきました。
吉井英勝衆院議員（当時）は、地震・津波による原発事故を警告し続け、福島原発事故で東京電力に「想定外」との言い訳を許しませんでした。「原子力マネー」とは無縁の党だから「原発ゼロ」をずばり主張。再・省エネへの転換で雇用も増え企業経営も潤うと主張しています。


婦団連からジェンダー平等を求める署名を受け取る党議員団。近畿から清水ただし衆院議員、倉林明子参院議員が参加しました＝2021年5月28日


阪神電車に要請する、（左から）こむら、喜田、松本の各氏＝2022年1月11日、大阪市

多様性と尊厳を
今通常国会では、ＬＧＢＴＱ（性的少数者）の人たちの願いを踏みにじるＬＧＢＴ法が自公と維新などの賛成で強行されました。
これに対し日本共産党は立民などの議員とともに当事者の願いに立った超党派法案を提出。発議者として答弁した宮本たけし議員は、トランスジェンダーが女性トイレなどの「安全」を脅かすという誤った主張を批判し、「性の多様性を認め合い、だれもが『個人の尊厳』を尊重される社会をつくることが求められる」と述べました。
こむら潤衆院近畿比例候補は尼崎市議時代、初質問でジェンダー平等問題を取り上げ、市によるＬＧＢＴの人たちの相談や居場所づくり、市民への啓発などを求めてきました。
共通テスト受験生をねらう卑劣な痴漢行為に対して私鉄各社に対策を求めて２２年１月、喜田結県議（当時）や松本則子市議とともに要請。これを受け阪神電鉄がホームや構内で痴漢防止の放送を実施し神奈川、東京、仙台にも広がっています。
兵庫などでジェンダー平等やＬＧＢＴ問題に取り組む作家のアルテイシアさん。共産党創立１０１年でメッセージを寄せました。
「日本共産党は一番ジェンダー平等に取り組んでいる政党です。地元の神戸市や兵庫県でも痴漢撲滅アクションや生理の貧困、包括的性教育など、ジェンダー問題に共産党の議員さんが一番取り組んでいます。そのことをもっと無党派層にも知ってほしいですね」
（おわり）

「しんぶん赤旗」日刊紙　2023年9月2日付掲載

大企業の中で差別根絶に取り組む労働者からは「近畿では差別解消を求めるたたかいが広がり国や企業を動かして…。これと連帯して質問などで追及してくれたのが共産党。企業・団体献金を受け取らない党だから信頼できる」との声が。
共通テスト受験生をねらう卑劣な痴漢行為に対して私鉄各社に対策を求めて２２年１月、喜田結県議（当時）や松本則子市議とともに要請。これを受け阪神電鉄がホームや構内で痴漢防止の放送を実施し神奈川、東京、仙台にも。