貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

えんぴつで鯖野

2006年06月17日 | Weblog
ー奥の細道ー 「飯塚の鯖野と聞きて、尋ねたずね行くに、丸山といふに尋ねあたる。これ、庄司が旧館なり。・・・・・」
福島から飯坂温泉へいく途中に、医王寺があります。この寺が「義経の龍虎」と言われている佐藤兄弟の菩提寺てす。

      雨上がり 一人降り立つ 無人駅
               

平成17年NHK大河ドラマ「義経」で、佐藤継信・忠信兄弟の活躍をみましたが、芭蕉の時代にも兄弟の忠義と親孝行者の嫁二人の話は評判だったのでしょうね。
芭蕉はここで、二度も泪を流し、寺に入りて茶を乞へば、・・・・

     笈も太刀も五月にかざれ紙幟  -芭蕉ー

義経の太刀と弁慶の笈。 太刀は太平洋戦争の時供出して戻らず、笈は宝物館にありました。
     
     弁慶の 背負いし笈か 秋時雨
 
     医王寺に 土族の教え 活かす宝

此処に来て、義経が頼朝の追っ手を逃れ東北へ来た意味が、やっと私なりに納得いきました。
     生きる意味 死を持って知る 落つ椿

嫁二人の悲しみをもって、つぼみのまま咲かない内に落ちる椿があります。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿