く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<イトバハルシャギク(糸葉波斯菊)> 葉の形などから別名「宿根コスモス」

2019年06月08日 | 花の四季

【波斯はペルシャ、ただ原産地は北アメリカ】

 キク科ハルシャギク属(コレオプシス属)の北米原産の植物。草丈は30~60cmで、6~8月頃、8枚の舌状花からなる黄色の頭花を上向きに付ける。花径は4~5cmほど。和名は「蛇目草」とも呼ばれるハルシャギクの仲間で、葉が細長く糸状に切れ込んでいることから。ただハルシャギクが1年草なのに対し、こちらは多年草。葉の形や花の雰囲気から「宿根コスモス」とも呼ばれる。

 学名は「Coreopsis verticillata(コレオプシス・バーティシラータ)」。属名の語源はギリシャ語の「南京虫」と「似た」から。果実が南京虫の形に似ていることに由来するそうだ。種小名は「輪生の」「輪生葉を持った」を意味する。イトバハルシャギクの代表的な園芸品種に、矮性で花色が濃い「ザグレブ」や淡い黄色の「ムーンビーム」がある。

 ハルシャギクが日本に渡来したのは江戸後期の1843年(天保14年)といわれる。「ハルシャ」や漢字の「波斯」はイランの旧称ペルシャのこと。北米原産なのになぜペルシャ? 一説に北米からヨーロッパに伝わりペルシャを経由し日本に入ってきたからではないかともいわれるが、和名の由来ははっきりしていない。イトバハルシャギクの仲間には他に北米原産のキンケイギクやオオキンケイギクなどがある。繁殖力の強いオオキンケイギクは全国各地で野生化し、外来生物法で「特定外来生物」に指定され栽培や販売が禁止されている。


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