く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<大神神社> 旧暦の古式に則り、ひと月遅れの「七夕祭」

2016年08月08日 | 祭り

【子どもたちの学業向上や諸芸の上達などを祈願】

 奈良県の古社、大神(おおみわ)神社で7日、旧暦の古式に則ってひと月遅れの「七夕祭」が開かれた。拝殿に向かって左側に設けられたテントの短冊記入所では、親子連れなど多くの参拝者が健康や家内安全、学業向上、諸芸上達、商売繁盛など思い思いの願い事を五色の短冊に綴って笹竹に吊るしていた。

 牽牛星と織女星が年に一度出会う七夕は中国から奈良時代に伝わったといわれる。万葉集にも七夕に関連する歌は多く130首余に上る。その多くが男女の恋物語を詠んだもの。「霞立つ天の川原に君待つとい行き帰るに裳(も)の裾濡れぬ」(巻8-1528)、「一年(ひととせ)に七日の夜のみ逢ふ人の恋も過ぎねば夜は更けゆくも」(巻10ー2032)。今のように短冊に願い事や和歌を書いて笹竹に吊るすようになったのは江戸時代になってからという。

 

 短冊記入所では数組の家族が願い事と住所・氏名・年齢を書き込んでいた。風に揺れる短冊を眺めていると、関西だけでなくかなり遠方からの参拝者も多いことが分かった。中には広島市や東京都小金井市、千葉県柏市なども。旧暦での七夕祭の開催には、夏休み中の子どもたちも多く参加できるように、との配慮もある。願い事で多いのはやはり健康や家内安全などだが、子どもたちの短冊にはこんなものもあった。「ラグビーせんしゅになってせかい一になれますように」(8歳)、「ゴルフ大会で優勝できますように」(11歳)、「おいしゃになれますように」(8歳)。午後2時から拝殿で執り行われた祭典後には子ども向けにアニメ映画の上映会や金魚すくいなどもあった。


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