く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ジンジベル・スペクタビレ> 花序はユニークな蜂の巣状

2018年12月01日 | 花の四季

【マレー半島原産、和名は「オオヤマショウガ」】

 東南アジアのマレー半島からスマトラ島に分布するショウガ科の常緑多年草。ショウガやミョウガと同じショウガ属で、ショウガの仲間の中では大型であることから、和名では「オオヤマショウガ(大山生姜)」と呼ばれる。根茎が香辛料、葉が薬用として用いられることもあるが、蜂の巣状の花序の形がユニークで面白いことから主に観賞用として栽培されている。

 学名「Zingiber spectabile」の属名ジンジベルは「角形」、種小名スペクタビレは「壮観な」や「美しい」を意味するラテン語から。草丈(偽茎)の高さは2m前後にもなり、中心部から高さ60cmほどの花茎を伸ばす。その先端に付く円筒状の花序は長さ約20cm、直径が10cmほど。ただ花弁のように見えるのは花苞(かほう)と呼ばれるものが重なり合ったもの。

 花苞は花を保護する苞がたくさん集まって花のように見えるものを指す。実際の花は長さが3cmほど、花弁は淡い黄色で唇弁などの内側に暗紫色の斑の模様が入る。花苞は初めの黄色が次第にオレンジ、赤色と変化していく。花序が一見蜂の巣に似ていることから、英名では「ビーハイブジンジャー」と呼ばれている。


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