く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<平城宮跡大極殿院> 復原工事中の南門ほぼ完成!

2021年09月23日 | メモ

【素屋根のスライド作業、10月初めには完了へ】

 国の特別史跡「国営平城宮跡歴史公園」で2017年秋から進められてきた第一次大極殿院の南門復原工事がほぼ完成、重厚華麗な二重門が姿を見せ始めた。復原現場をすっぽり覆っていた素屋根は9月1日から移動作業がスタート。既に南門の西側部分を直接目にできるようになり、10月初めには二つの鴟尾が黄金色に輝く南門全体が姿を現す。その後、最終仕上げ工事を経て来年3月に竣工の予定。(写真左奥の建物は2010年に復原された第一次大極殿)

 南門の復元は2011年に国が策定した「第一次大極殿院建造物復原整備計画」に基づくもので、南門に続き東楼や西楼、築地回廊などが順次整備されていく。南門は天皇の即位や外国使節の謁見など国家的儀式が行われた大極殿への正門に当たる。復原された南門は高さ20.0m、東西22.1m、奥行き8.8mの入母屋造りで、1998年に復原された平城宮の玄関口朱雀門に比べると若干小ぶり。朱雀門同様、柱や軒の鮮やかな朱色と真っ白な漆喰壁が印象的だ。

 南門を覆う素屋根は高さ30m、東西50m、南北43mという巨大なもので、総重量は665トンもある。それを油圧ジャッキと摩擦抵抗を小さくするスライド板を使って、曳家工法で少しずつ水平に動かす。移動場所は次に復元を予定している東楼の位置まで。移動作業は第1ステップから第7ステップまで(移動日は延べ14日間)あり、9月21日に第5ステップまで完了した。移動最終日は10月4日を予定している。南門の完成によって北から南へ、壮大な大極殿と南門、朱雀門が一直線上に並んで、往時の平城宮を偲ばせる景観により一歩近づく。


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