く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<春庭点景> うちの庭にも春が来た!

2023年03月06日 | 花の四季

【白梅・侘助・クリスマスローズ・姫立金花】

 枝垂れの白梅が見ごろを迎えた。我が家のいわばシンボルツリー。20年近く前、園芸店で購入した。傘を開いたような枝ぶりとS字形にくねった幹の姿が気に入った。店から借りた小型トラックに載せ一路自宅へ。ところが、その後が大変だった。縄で土ごとくるんだ根巻きの植木のなんと重いことか。一人で車から下ろし、庭まで運ぶのに四苦八苦。さらに大きな穴を掘って地植えするのにも難儀した。

 枝垂れ梅も花色や花の大きさは様々。一重咲きも八重咲きもある。枝垂れの白梅の品種も「白滝」「緑萼(りょくがく)」「満月」など数多い。庭には2本の白梅があるが、この枝垂れは純白で、花びらの多い八重咲き。さて、品種は? 買ったとき聞いたかもしれないが失念してしまった。多分「白滝枝垂れ」か。「実梅」と違って花を愛でる「花梅」だが、毎年数個から十数個実を付ける。その実は梅酒が入った瓶の中に投入している。(下の写真は枝垂れ白梅の後ろ姿)

    

 白梅の向かいには紅白の椿「侘助(わびすけ)」が並ぶ。これらも植えてから20年近く。今では「白侘助」が高さ2.5m、「紅侘助」も2mほどになった。花は小ぶりな一重の筒咲きで、白花は盛りを過ぎたが、赤花はまだ見ごろが続いている。清楚な侘助は古くから茶花として用いられてきた。その名の由来には諸説。①豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)の際、侘助という人物が持ち帰ってきた②千利休に仕え、この花を丹精込めて育てた庭師侘助の名前から③堺の茶人笠原侘助が茶花として好んだから――。

 クリスマスローズも相次ぎ咲き始めた。花期は3~4月。では、なぜクリスマス? 原産地の西洋でクリスマスローズといえばクリスマス前後に開花する「ニゲル種」を指し、バラのような白花を付ける。だから「クリスマス」+「ローズ」。ちょうど受験シーズンの頃に咲くので「合格の花」としても人気を集める。花びらのように見えるのは萼(がく)で、通常5枚の萼からなり、しかも長く開き続けて落ちない。だから「5ガク」→「合格」という語呂合わせからもてはやされている。

 クリスマスローズには花がやや下向きにうつむき加減に咲くものが多い。その花姿が控えめで愛らしいところだが、近年は横向きや上向きに咲くニューハイブリッド種も多く出回って人気上昇中。NHKテキスト『趣味の園芸』は2月号で「主役はクリスマスローズ」という特集を組んだ。その文中にこんな一節も。「今や日本は世界でも最先端のクリスマスローズ交配種の作出国になっています」

 数年前「ヒメリュウキンカ(姫立金花)」の小さな鉢植えを購入した。そのこぼれ種から翌年から毎年庭のあちこちで芽を出しては、3月から5月ごろまで光沢のある黄金色の花を咲かせ続ける。原産地はヨーロッパ~小アジア。日本国内の水辺に自生するリュウキンカの花によく似て、草姿が小ぶりなことから頭に「ヒメ」と付けた。同じキンポウゲ科の草花だが、属は異なる。繁殖力はすこぶる旺盛。今では帰化植物として各地で野生化し、奈良市内でも秋篠川や佐保川などの土手で毎春見られるようになってきた。米国では侵略的外来種に指定され、栽培を禁止している州もあるそうだ。

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