く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<オルレア> まるで純白のレース編み!

2022年06月03日 | 花の四季

【セリ科、「ホワイトレース」の別名も】

 近年人気が急上昇しているセリ科の園芸植物。原種は地中海沿岸地方などに自生する「Orlaya grandiflora(オルレア・グランディフローラ)」という学名を持つ植物で、これを改良したものが「ホワイトレース」(園芸品種名)や単に「オルレア」の名前で流通している。オルレアは「オルラヤ」と呼ばれることも。属名はロシアの医師・植物学者の名前に由来し、種小名は「大きな花の」を意味する。日本への渡来時期はよく分かっていない。

 元々は多年草だが、高温多湿を嫌うため日本では秋蒔きの1年草として扱われることが多い。タンポポのようにロゼット状で冬を越し、春になると細かく裂けた繊細な葉の間から細い茎を立ち上げ、直径が10~15cmもある花を付ける。先端が2つに裂けた純白の大きな花弁が内側の白い小花をぐるっと囲む。その花姿はまるでモンシロチョウが花の周りに群がっているかのよう。草丈は50~100cm。花期は主に5月から6月にかけて。夏には枯れるが、こぼれ種から翌年また開花することが多く、これもこの草花の魅力の一つになっている。

 花姿や名前がよく似た植物に「ホワイトレースフラワー」がある。原産地は地中海沿岸~西アジアで、傘状の散形花序に無数の白い小花を付ける。同じセリ科の植物のため、深い切れ込みのある葉の様子もそっくり。ただ、こちらはドクゼリモドキ属に分類されており、その属名のドクゼリモドキがこの草花の和名にもなっている。オルレアは人気の高まりから最近各地の公園などで栽培されることが増えてきた。大分県杵築市にある大分農業文化公園(愛称「るるパーク」)にはこの春初めてハーブガーデンにオルレアのお花畑が出現した。株数は約2500。見頃を迎えた5月中旬以降、花が一面を真っ白に染めて来園者でにぎわっており、週末の切り花体験(3輪100円)もまずまずの人気という。

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