く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<カメムシ> 孵化した幼虫が卵殻を囲み整然と円陣!

2020年07月16日 | アンビリバボー

【クサギカメムシ? 発見2日後には脱皮】

 一昨日14日早朝のこと、ブドウ棚を見上げていると、葉の裏側に一円玉ぐらいの不思議な模様が目に留まった。近づいて見ると、真っ白い粒々の玉の周りを米粒より小さいテントウムシのような虫が円陣を組んでいた。玉も虫も12個ずつ。どうもカメムシの幼虫で、卵から孵化してまもないようだ。翌日も同じ体勢のまま。ところが発見3日目の16日早朝、1匹がちょうど脱皮の最中だった。最初は全身ピンク色だったが、数時間後には黒く変色し葉の上を活発に動き回っていた。

 昆虫図鑑やネットで調べたところ、この幼虫は背中の紋様などから「クサギカメムシ」の可能性が大きいようだ。ただクサギカメムシは1回に28個産卵することが多いという。それに比べるとこの集団は卵の数が半分以下と少ないのが少々気がかりだが……。カメムシの幼虫は孵化後しばらくは卵殻の周辺で密集して過ごす習性があるという。幼虫は5齢まであり、5回脱皮を繰り返してようやく羽化し成虫になる。

 クサギカメムシのクサギはクマツヅラ科の落葉樹クサギ(臭木)から。この樹木によく付くことによる命名だが、クサギカメムシはモモやブドウ、カキ、ミカンなどの果実にも集まって長い口吻で果汁を吸う。このためチャバネアオカメムシやツヤアオカメムシなどとともに果樹を襲う代表的な〝農業害虫〟とみなされている。特に今夏は西日本を中心に大量発生の恐れがあるとのことで、奈良県を含む多くの県がカメムシ注意報(病害虫発生予察注意報)を発令し注意を呼び掛けている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする