く~にゃん雑記帳

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<オキシペタラム> 明るい空色と星形の花で人気

2018年11月09日 | 花の四季

【切り花やブーケなどに、和名は「ルリトウワタ」】

 南米のブラジル~ウルグアイ原産のキョウチクトウ科の常緑多年草。オキシペタラムの名前は旧属名から。明るい空色と星形の優しげな花姿が人気で、主に切り花として「ブルースター」の名前で親しまれてきた。最近は花壇や鉢植えなどとしてもよく栽培され、ブーケやコサージュなどに使われることも増えてきた。和名は「ルリトウワタ(瑠璃唐綿)」。これは花の色と紡錘形の袋果から飛び出す真っ白い綿毛の付いた種子の様子から。

 熱帯地方原産とあって日当たりを好む。花期は初夏~秋と長い。草丈は50~100cmで、茎の上部の葉の付け根から花柄を伸ばし径3cmほどの5弁の花を数輪ずつ付ける。茎や葉には白い軟毛が生え、茎を折ると乳液が出てくる(肌が弱い人はかぶれにご注意)。オキシペタラムの語源はギリシャ語の「鋭い」と「花弁」から。学名は「Tweedia caerulea(トゥイーディア・カエルレア)」。属名は英国王立エジンバラ植物園の庭師の名前に因み、種小名カエルレアは「空色の」を意味する。

 オキシペタラムの花色は青だけではなく白や赤などもある。国内で栽培が盛んな主産地は高知県や北海道、長野県。日本は新品種育成の先進国としても知られ、2011年には高知県産の花びらが丸みを帯びて大きいオリジナル品種「ピュアブルー」がドイツで開かれた国際園芸見本市で最優秀賞(切り花部門)を受賞した。育種栽培したのはJA土佐あき芸西集荷場花卉部会ブルースター部会で、茎の切り口から乳液が出にくいため、水揚げが良く日持ちするのも特徴。このほか国内で開発された新品種は赤色品種の「インカレッド」、純白で花弁が10枚の「マーブルハピネス」、濃いピンクの「ラブリーピンク」など数多い。輸出も年々盛んになっており、海外でも国産品種が人気を集めている。

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