く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<マユハケオモト(眉刷毛万年青)> その名は花と葉の姿形から

2018年10月18日 | 花の四季

【南アフリカ原産、学名から「ハエマンサス」とも】

 ヒガンバナ科の常緑の宿根草。原産地は固有植物が多く自生し〝花の楽園〟と称される南アフリカで、日本には明治時代の初期に渡来したという。直径7~8cmの球根状の鱗茎を持ち、10~11月頃、高さ20~30cmほどの太い花茎を伸ばして、その先の散形花序にネギ坊主のような径5~10cmの花を付ける。

 花は白く細い花糸の先に黄色い葯を付けた雄しべが林立する。その花姿を白粉(おしろい)を塗って化粧するときに使った眉刷毛にたとえた。また厚い多肉質の葉が日本原産のオモトに似ていることから、合わせて「マユハケオモト」という和名になった。近縁種に花が赤い「アカバナマユハケオモト」がある。この原産地も南アフリカのケープ地方。

 学名は「Haemanthus albiflos(ハエマンサス・アルビフロス)」。属名ハエマンサスの語源はギリシャ語の「血」と「花」から。これはハエマンサスの仲間に赤い花が多いことによる。種小名のアルビフロスは「白い」の意。マユハケオモトは属を代表する種であることから単に「ハエマンサス」とも呼ばれる。ちなみにヒトリシズカ(センリョウ科)やワタスゲ(カヤツリグサ科)も、穂状の花序や綿毛の花姿から「マユハケグサ(眉掃草)」と呼ばれることもある。

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