映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画の感想3本立 「キック・オーバー」 「SAFE セイフ」 「ロラックスおじさんの秘密の種」

2012年10月24日 | 日記

   

     まず「キック・オーバー」はメル・ギブソン主演のクライムアクションです。
     マフィアから大金を強奪したドライバー(メル・ギブソン)は、逃亡中に逮捕され、
     投獄されてしまいます。
     収監された刑務所「エル・プエブリート」は、金さえあれば酒も麻薬も女も手に
     入るが、少しでも間違えば命を落としかねない、史上最悪の監獄。大金を狙う
     悪徳所長や地元警察、凶悪な囚人らを敵に回し、ドライバーは脱獄を図ります
     が・・・。

     監督は「アポカリプト」「野獣捜査線」など、メル作品で助監督を務めてきたエイ
     ドリアン・グランバーグが抜擢されています。
     まず楽しいのは、メル・ギブソンが益々渋くなって荒業を見せてくれることでしょ
     うか。
     それにこんな突拍子もない刑務所があるという設定も面白いです。そうは言っ
     てもB級アクション映画なのですが、アクションのみならず推理・人情が二重
     三重にWる展開で、最後まで興味を引く作品でした。
                       (10/14 T・ジョイ博多 2日目 13:00の回 48人)


   

     次は「SAFE セイフ」ご贔屓のジェイソン・ステイサム主演ものです。
     過去のある事件で職を失ったニューヨーク市警の元刑事ルークは、地下格闘
     技のファイターとして落ちぶれています。
     ある日、彼は負ける約束の八百長試合で誤って相手を倒してしまい、それで
     損害を受けたロシアンマフィアがルークの妻を惨殺。絶望したルークは地下鉄
     で飛び込み自殺をしようとしますが、妻を殺したロシア人一味が1人の中国人
     少女を追っている姿を目撃し、とっさに少女を助けます。
     少女はある大きな秘密を抱えており、ルークは少女ともども、チャイニーズマフ
     ィアや汚職警官グループに追われる身となります・・・。

     どんな危険もセイフに変える男の話で、スティサムにピッタリの役柄なのです
     が、脚本が悪いのでしょう、子どもの使い方が不味く、段々面白さがジリ貧に
     なってきます。
     監督が「タイタンズを忘れない」のボアズ・イェーキンだったし、いつも通りの
     理屈抜きアクションを期待していたのですが、不満のままで終わりました。
                        (10/15 大洋映劇 3日目 12:30の回 24人)


   
     ラストは「ロラックスおじさんの秘密の種」です。
     児童文学作家ドクター・スース原作による3Dアニメでしたが、時間の都合で2D
     日本語版で見ました。
     クリス・ルノー監督をはじめ、佳作「怪盗グルーの月泥棒」のスタッフ陣が製作
     した作品なので期待していたのですが・・・。

     本物の木が1本も生えないほど環境が悪化してしまった世界で、少年テッドの
     暮らしている町では、新鮮な空気を売る男オヘアが大儲けし、権力者となって
     います。
     ある日、テッドは憧れの女子高生オードリーが本物の木を欲しがっていること
     を知り、なんとか本物の木を手に入れようとします・・・。
     最後の一粒となる木の種をめぐってテッド少年と不思議な森の住人ロラックス
     が繰り広げる冒険物語です。

     作画は非常にいいのですが、お話が少し薄いというか、子供のみではなく、欲
     を出して大人にも触手を伸ばして、どちらつかずの出来になっているのが残念
     です。
     吹き替えの人選も大事で、志村けん以下あまり成功とは言えません。観客も思
     ったほど多くなく、最近のハリウッド製アニメは劣勢模様です。
                     (10/8 TOHOシネマズ天神 3日目 11:40の回 13人)

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映画 「エクスペンダブルズ2」

2012年10月23日 | 日記

   

     2年前の「エクスペンダブルズ」はシルベスター・スタローンの監督・脚本・主演
     で、更に新旧アクションスターが出演して好評でしたが、今作はその続編でスタ
     ーロンは主演に専念し、監督は「メカニック」のサイモン・ウェストに変更されてい
     ます。

     自らを消耗品(エクスペンダブルズ)と名乗る傭兵集団に、東欧の山岳地帯に墜
     落した輸送機からデータボックスを回収する依頼が舞い込みます。
     それはごく簡単な仕事に思われましたが、データボックスに記録されていたのは
     大量のプラトニュウムの埋蔵場所を示すものだったのです。
     ここから壮絶な争奪戦が・・・。

     スタローンをはじめ、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレンらが
     再集結、前作ではカメオ出演だったブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェ
     ネッガーも本格出演。ジャン=クロード・バン・ダム、チャック・ノリスが加わってい
     ます。

     スタローンは主演に専念し、「コン・エアー」「トゥームレイダー」のサイモン・ウェス
     トがメガホンを取っています。
     私的に言っても好きなアクションスターが多く出ていて見たいと思いました。
     加えて今回もド派手なアクション場面が沢山あることはあるのですが、スターが
     多過ぎて整理が出来ず、上手く生かされていません。
     それに肝心なお話がいま一つよく判らないし面白くないので、結果は興醒めで
     した。残念。
                        (10/20 TOHOシネマズ 初日 12:00の回 34人)
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博多座10月公演 「コロッケ錦秋喜劇公演」

2012年10月22日 | 日記

 

     コロッケの博多座公演は一昨年に次いで2度目です。
     舞台に立つコロッケと客席のお客さんの交流が面白いのと、お芝居とものま
     ねを一生懸命務めるコロッケが評判で、今月も中々良い客入りのようです。
     私の仕事仲間で猛烈なコロッケ・ファンがおりまして、今回もわざわざ東京か
     ら駆けつけ、一緒に観ました。

     公演の第一部は山本周五郎・原作のお芝居で「私です物語」。コロッケがど
     うしてもこれをやりたいと希望した作品だそうです。
     良からぬことで人に迷惑をかけて窮地に陥っている友人のため、「それをや
     ったのは私です・・・」と申し出て助けてやる男の話で、今回の博多座が初演
     です。
     コロッケは無理に笑いを取ろうとはせず、どちらかと言うと真面目なお芝居で
     ほのほのとおかしく、心温まる展開でした。
     恋人役の安達裕美をはじめ、小松政夫・金子貴俊・坂上忍・山田スミ子・水
     町レイコ(北島三郎の娘)が勢ぞろいです。
     ただ大きな顔のコロッケと小顔で可憐な安達裕実が一緒に出てるだけで客
     は噴出す趣向ではありました。

     そして第二部は待っていましたと言わんばかりの「コロッケものまねオンス
     テージ」です。彼いわくぐちゃぐちゃな舞台で、300を超えるレパトリーの中
     から、前もって客からのリクエストを募って選んだネタを、日替わりで演じて
     いるコロッケでした。
     武田鉄矢をはじめ九州出身のタレントのものまねから、今回はマジックを交
     えたコロッケワールドで楽しかったけど、やはり圧巻は毎度お馴染みの五木
     ロボットでしょうか。

     私もコロッケファンの一人ですから敢て言わせてもらうなら、新しいネタを考
     えるのもいいのですが、やや限界が見えてきたように感じるのです。
     それで私なりの提言は喜劇役者に変換したらどうか、寅さんの後釜なんて
     面白いと思いますし、その方が彼のためになると思うのですよ・・・。
 

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映画 「推理作家ポー 最期の5日間」

2012年10月19日 | 日記

   

     「モルグ街の殺人」「黒猫」など、ゴシック風の怪奇・幻想小説で有名な推理
     作家エドガー・アラン・ポーの最期の日々を、史実とフィクションを交えながら
     描いたミステリーサスペンス映画です。

     1849年、アメリカのボルティモアで猟奇的な殺人事件が起こります。
     現場に駆けつけたエメット刑事は、この事件が高名な作家エドガー・アラン・
     ポーの小説「モルグ街の殺人」に酷似していることに気づくのでした。
     警察は、酒びたりで荒んだ生活を送るポーを有力な容疑者として捜査を進め
     ますが、彼の小説さながらのトリックと残虐性を秘めた第2・第3の殺人が発生、
     しかも恋人まで誘拐されたポーは、自らが捜査に乗り出さざる得ないことになり
     ・・・そして意外な犯人と結末が・・・。

     監督は「Vフォー・ヴェンデッタ」のジェームズ・マクティーグ。主人公ポーには
     ジョン・キューザック、エメット刑事にはルーク・エヴァンス、ポーの恋人役に
     アリス・イヴが抜擢されています。
     演出は正攻法でケレン味が足りませんがまあまあ。配役は刑事役がとても
     良く、これだったらポー役と入れ替わってもおかしくなかったように思います。

     前半は結構盛り上がるのですが、後半が少し腰砕けで残念です。でも私は、
     映画よりもポーの人物像の方が気になって仕方がありませんでした。
     ポーの小説や詩は後世に大きく影響を及ぼしていて、身近なところでは名前
     をそっくりいただいた江戸川乱歩もしかりです。

     しかも映画でも取り上げたように、彼が49歳でこの世を去ったこと、新たに婚
     約者を迎えていたのに、ボルティモアで瀕死の状態で見つかり、"レイノルズ"
     という名を口にして息絶えたことなど、実際に行方不明になった5日間に何が
     起こったか現在でも謎だそうです。
     映画の出来はイマイチでしたが、こうしたことを連想させただけでも面白い映
     画だったと言いたいです。
                        (10/12 キャナルシティ 2日目 13:40の回 48人)


       PS: 土・日曜はお休みさせていただき次回は月曜です。
          見た映画の中で「私立バカレア高校」は、あまりにも酷い
          のでスルーします。

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インドの旅 (3) ~ ピンクシティの名で知られるジャイプー.ル。

2012年10月18日 | 日記

 
                    ↑ 風の宮殿です。

     今回のインド旅行のスタート点は首都デリーであり、最後に戻ってきたのも
     デリーです。
     従ってデリーの模様は旅日記の最終に、オールド・デリー、ニューデリーの
     二つに分けて書きたいと思います。

     今回はデリーで昼食後にバスで出発し走ること275k。砂漠の国ラジャスタ
     ンの州都で、ピンクシティと言われて有名なジャイプールへと向いました。
     普通この距離ですと5時間もかければ到着する筈なのですが、道路工事や
     訳のわからない渋滞に巻き込まれてホテルに着いたのは深夜の11時過ぎ、
     それから夕食という有りさまでした。
     まあそれでも途中の集落の様子とか、礼拝の時間になってひざまづく人たち
     の姿も見れたし、色々な観察が出来て楽しかったです。

     ジャイプールは、マハラジャの粋を漂わせる豪奢な宮殿をはじめ、テキスタイ
     ルや宝石加工に代表される伝統工芸が盛んなところで、エキゾチックな魅力
     に満ちた原色の街でした。

     特に時間を割いて見学した場所は、まず旧市街の中心にあって今でもマハラ
     ジャー家が居住しているシティ・パレス。1728年に建てられた天文観測所ジャ
     ンタル・マンタルは世界遺産であり、日時計は今でも正確に時を刻んでいます。
     次は1799年に建てられた風の宮殿。奥行きが非常に浅い5階建の建物で、
     当時は彫刻を施した窓から、夫以外には顔を見せてはいけなかった宮廷の女
     性たちが、街を見下ろしていた宮殿だそうです。
     その次に赴いたのは、シャイプール遷都以前に王国の都が置かれていたア
     ンベール城。見るからに頑強そうな外見とは違って、内部はとても繊細な造り
     で驚きました。街と城との足は、ここの名物・象のタクシーです。

     街から少し離れたところにあるファテーブル・シークリーは、1571年、ムガール
     帝国第3代皇帝アクバルが遷都先に選んだ場所ですが、広大な敷地の中に
     は、イスラムとヒンドゥーの様式を融合させた独特の建物が、今なお斬新さをし
     っかり残して建っていました。

     街中の様子は添付写真をご覧いただきたいと思いますが、ガイドが案内して
     くれたのは現地から産出する宝石の店とインド更紗のお店でした。
     買ったのは日本円を支払って求めたインド更紗のテーブル・クロスだけ・・・。

     さてインドの旅はジャイプールを後にして、またバスで242k。世界遺産の宝庫
     といわれる「アグラ」へと向います。  (次回へ続きます)

  
        ↑ 左・右ともに1728年に建てられた天文観測所で世界遺産です。
  
        ↑ 左は街頭の床屋さん、右は街頭の衣料品店。
  
        ↑↓ ここから4枚は、この地方の王様だったお城・居宅・それに王様の車です。
  
        
  
        ↓ これからは、アンベール王国の山城と王様の別荘。
  
        
  

  

  

  
                              ↑ 話題の象タクシーです。
  

  

  
   ↑ 14年で放棄された束の間の都・ファテーブル・シークリーで、勿論世界遺産です。 
       右は飛び込むことで見物料を取る男。
  
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