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時代は2005年のころです。楽しい日々を送るっていうか、やや自堕落な
日常に明け暮れる医大生が、ある日、海外支援のパンフレットを偶然に
見ました。
「カンボジアの子どもたちに屋根のある学校を。あなたの150万円の寄付
で、教室が五つもある学校が建ちます」というものでした。
それまで何かが物足りない・・・そんなことを頭の隅で考えていた彼は一念
発起し、仲間と一緒になってカンボジアの子供たちのために学校を建設し
ようと奔走する姿を描いた作品です。
原作は2008年に自費出版された現役大学生・葉田甲太の同名体験記で
すが、ボランティアを通して、自分自身と社会を見つめ直す姿を描いたノン
フィクションの本が、現役大学生ならでわのリアルな内容だったためネット
などで反響を呼び、映画化に至った経過があります。
主人公には向井理、共演は松坂桃李・柄本佑。監督は「同じ月を見ている」
の深作健太ですが真摯な演出ぶりです。
東日本大震災で、復興・支援が叫ばれている昨今ですが、並行して開発
途上国の支援も絶対必要を痛感しながら見ました。
日本での場面はともかく、カンボジアの現地ロケによる場面はぐっと引き締
まって中々感動的に見せてくれます。
向井理は色々な映画に出ていますが、この作品が一番好感を持たれると
思います。
地味ですが温かく迎えてやりたい作品の一つです。