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今年の(第83回)アカデミー賞でドキュメンタリー長編賞を受賞した作品
です。
監督は度々この分野でノミネートされたチャールズ・ファーガソン。
2008年に起きた世界的経済危機の裏側に迫った作品で、20兆ドルもの
大金が消え、世界レベルの経済大暴落を起こした原因を、関係者に対
するインタービューを通して厳しく追究して行きます。
ヘンリー・ポールソン前財務長官、前FRB議長アラン・グリーンスパン、
IMF専務理事ドミニク・ストロスカーンをはじめキーパーソンとなる多く
の人物を追っかけますが、インタービユーに応じた金融機関の"戦犯"
たちが、一般市民の被害をよそに大金をせしめた事実が暴露されても、
多くが全く悪びれず、いまだに高給を取り続けているレポートに、見る
者は怒りがこみ上げてきます。
アメリカの金融が如何に政界とつるんでいるかの検証でもあります。
また、人物から次の人物に取材が飛ぶ間に挿入されるニューヨークの
風景が、これまた素晴らしい映像で目に飛び込んできます。
最近のこう言った内容の報道は、出来るだけ判りやすくを心がけていま
すが、この作品でももう少し判りやすい解説付きでやった方が良かった
・・・と思いました。