kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

春雨に煙る楠正成像

2011年03月01日 | 公園
出光美術館に、「酒井抱一生誕250年 琳派芸術-光悦・宗達から江戸琳派、第2部」を見に出かけた。
「風神雷神図屏風」「八ツ橋図屏風」を見るためである。
名前と絵のことは知っていたが、かの有名な姫路城の殿様の息子で、神田小川町で生まれたなんて…
私の元会社の、すぐ近くではないか。う~む。

風神雷神図で何か違うなと思ったら、大本は俵屋宗達、それを尾形光琳が模写し、さらにそれを酒井抱一が模写したという。私の頭の中にあったのは、原本の国宝の方であった。
現役の頃、ある団体の防火・盗難予防の啓蒙ポスターをつくる際、雷神図をスキャンし、手に消火器と鍵を待たせて、デフォルメしたデザインにしたことがある。奇をてらっただけでモラルもへったくれも無い…キャッチフレーズは忘れてしまった。

宗達、光琳、抱一、乾山、そして鈴木基一…江戸琳派の描く日本画の華美と幽玄の世界を堪能したら、いささか疲れた。

ロビーから皇居をぼんやり眺めていると、遠くに武将らしき銅像が見える。
楠正成像だそうだ。南朝を支持した彼が、なんで皇居に?
明治天皇が、南朝は正統であると認めて、彼は時代を超えたヒーローとなったからだ、といわれる。
異論のある方もいるかもしれないけど…