マイナンバー制度のことで、世間はかまびすしい。
個人情報漏洩リスクもあって、おいそれとは追従しかねる。
さりながら、それにさきがけた杉並区の住基カードの存在も危うい。
昨年末、いずれは廃止されるだろう住基カードの再発行のため、区役所に赴いた。
そこで出会ったのが、かつて仕事で永福町のアトリエに足しげく通った彫刻家故佐藤忠良氏の作品である。
杉並区在住だったとはいえ、無雑作に作品を展示するのはいかがなものか。
写真の彫像と区役所の「なみきおじさん」キャラクターの表示は、明らかにミスマッチだ、と思う。
個人情報漏洩リスクもあって、おいそれとは追従しかねる。
さりながら、それにさきがけた杉並区の住基カードの存在も危うい。
昨年末、いずれは廃止されるだろう住基カードの再発行のため、区役所に赴いた。
そこで出会ったのが、かつて仕事で永福町のアトリエに足しげく通った彫刻家故佐藤忠良氏の作品である。
杉並区在住だったとはいえ、無雑作に作品を展示するのはいかがなものか。
写真の彫像と区役所の「なみきおじさん」キャラクターの表示は、明らかにミスマッチだ、と思う。
杉並区役所にある写真の像は
女性版ロダンの考える人だ。
以前このブログで書かせてもらったように
「考える人」の右ひじを左太ももの上に乗せるポーズは
ひどく不自然だ。やってみればすぐわかる。
洒落的に言えば考えない人。
だが忠良もまたこの像にそれを取り込んでいる。
井の頭線永福町駅のコンコースにある
「冬の像」は九頭身と思われる「小顔」女性の像だ。
でも凛としてさわやか。アンバランスは感じない。
爺も時としてバランスを超えた作品を撮られるが、
これもきっと形に主張を持たせたゆえの
業(わざ)なのかもしれない。