果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

収穫終了と酩酊の学習

2016年12月20日 16時04分56秒 | 日記・エッセイ・コラム
ついに今シーズンの露地みかんの収穫を終えることができた。
9月の極早生みかんに始まり、早生みかん、青島みかん、寿太郎みかん、太田ポンカンと
約3か月半の収穫期間は風神雷神とまではいかないが、
自然の恐ろしい神々の洗礼を受けながらの日々であった。
もちろん、青島みかん以下は貯蔵して熟成期間を経てから出荷となる。
そのため年末まで貯蔵作業が続くことになる。
温室みかんは早い部屋は蕾が白く見え、遅いところは芽が動き出したところ。
それに加えご贈答用やご家庭用の発送作業もこなしていかなければいけない。
何とかの手を借りたいものだとつくづく思うが、
実は私たちの仕事は暗黙知の領域が広く、
なかなか借りるのが難しい職業だということを理解していただきたい。
つまりは経験値が高ければ別だが、一朝一夕にことを運べないのである。
作業は見ながら瞬時にコピーできることを求められる。
そのコピーができてこそ、オリジナリティーが生まれる。
しかし、最初からオリジナリティーを求めて目標地点に到達できないものをよく見る。
サイト上の情報をコピー&ペーストするようなレベルではないのである。


昨晩、豊橋百儂人の年忘れ反省会が豊橋市内某所にて盛大に行われた。
毎年恒例になった百儂人まつりの作業班に分かれて座り、おおいに盛り上がった。
私の所属したレシピ班では早くも次期開催の時のビールカクテルについて意見が・・・。
酔人たちは思い思いに、アルコールを脳で消化しながら、
と同時に次期アイデアの絵を描いているようだった。
脳が快適運転モードに入り、脳内麻薬によって過ぎ去った大変さを楽しさに変える。
これが地域を盛り上げる醍醐味だと気が付いた酔人たちが多いところが、勝ち組になる。
もちろん酩酊状態でもしっかり学習することは忘れない。

今日、ココラアベニュー2Fにオープンした「豊市」というお店の開店前、
夜も深いころ頭の中に狼狽と言う2文字を張り付けたスタッフを横目に見学をさせてもらう。
そこにはいずれ一網打尽にされるであろう、豊橋百儂人の生産物や商品が並ぶ。
学びのスパイラルから、組織の相乗効果で上手く一人一人が波に乗る。
活動を始めて7年、ブランド化とは一つ一つの階段をゆっくり上がる地道な作業だと振り返る。
簡単にネット上からブランド化についての知識は借りてこれる。
しかし実際に実践して本質を分かっている人たちは少ない。
分かっていない人がタクトを振るとき、これが一番無駄足になる。
そこで一句、酩酊の愚痴に付き合い呑む師走

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/





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