kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

何を考えるか

2020-10-29 | 陸上競技

思うことを。

 

女子の4継で一応チームベストが出ました。これをどのようにとらえるか。もちろんまだまだ戦える記録ではありません。しかし、県新人で51秒中盤くらいかかっていたのがここでいきなり1秒近くタイムが伸びる。4人のうち1人は明らかに調子が落ちているので通常考えると記録が上がる可能性は低い。

 

練習をしていて感じていたこと。走っていると「先生、今のどうですか?」「いつもよりもピッチが維持出来と思うんですがどうですか?」「最後までスピードが維持できたと思うんですがどうですか?」と聞いてくることが多くなっていました。別にそれは悪いことではないと思います。客観的に見てどうだったのかという意見を聞くことは選手が早くなるためには必要不可欠だと思っています。

 

しかし、これが過剰にある。今考えると「不安」なのだと思います。自分の感覚的には「良い」のだけれど、本当に走れているのか。その部分に対して私から「走れているよ」といわれることで安心感が得られる。間違いなく「不安の裏返し」だと思います。自分自身が「良い」と思う部分を放棄して私にその部分を頼んでいるのです。いい走りができているのかどうか。そこが分からない。感覚を磨くという部分から遠ざかっていた気がします。

 

また、試合になると「タイムを出したい」と思う。人であれば当然誰にでも起きうることです。しかし、それが強くなりすぎる。自分の走りをすることを忘れてしまう。もっというとこの時点で「自分の走りをする」というのがどのようなことなのかわからなくなっています。上述のように「客観的な視点」で見てもらうことで安心感を得ていますから、「自分がどう走っているか」という「主観的な感覚」が抜け落ちてしまっています。それにより個人レースが上手く走れない。

 

リレーになるとそれどころではないのでその時の最大スピードに近い感覚で走れる。この差があるのだと思います。今回のリレー、最初少し出遅れました。それ以後挽回したという感じでした。4人が万全の状態であれば50秒5は切れていたのではないかと思います。この中途半端な状況であってもそれができる可能性がある。次に向けてどうするかだと思います。

 

過去のことをあれこれ考えている暇はなくなります。バトンが云々と言っている暇があれば「次にどうするか」を考える。これまで手見てきた選手で「伸びない」選手は「過去」のことを言い続ける選手です。「前は走れていた」「昨日は動きがよかった」などと「今」どうにもならないことを話します。そんな話をしているのであれば「今何をするか」を考えるべきです。現実から目を背けている選手は絶対に強くなりません。

 

私自身もこの部分があったというのは否めません。コロナでの休耕期間の前は・・・という話をしています。それは「過去」のことであり、「今やるべきこと」ではない。「前上手くいっていたから同じことをすればいい」というのも同じ考え方。さらに今回の私は「より速く走るために何をするか」という部分を求めすぎていた。「基礎基本」を置き去りにして「より速く走る」ことを求めた。底が上手くいかない要因だったと思います。もっと「現実に目を向ける」べきだったと思います。

 

その都度冷静にならなければいけないと思っています。俯瞰する。どうしても視野が狭くなってしまいます。それが私の最大の短所。ここを私自身が克服できなければ成長はありません。そうであればもう陸上競技の指導をする必要はない。そう考えています。


難しく考えるのをやめる。それは私自身の課題です。もっと原点に戻った練習をする。場合によってさまざまなパターンを入れていく必要はあると思いますが、基礎的な部分を強化して基本を重視する。応用的なことをやるのをしばらくやめようと思います。


まとまりません。しばらくこんな感じの記事が続くかも。頭の中の整理をします。


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2 コメント

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質問 (通りすがりのスプリンター)
2020-10-29 08:57:02
以前何度か質問させて頂いたものです。お忙しい所大変恐縮ですが,質問させて頂けないでしょうか。

最近,遊脚の使い方にコツを掴んできた印象があります。具体的には,接地した瞬間~乗り込みまでに,遊脚側に重心(体重)が移動するような感覚です。

接地した瞬間~乗り込みまでというのはスプリントで最も重要な局面かと思いますが,そのタイミングで支持脚は地面に大きな力を伝えつつ,遊脚はその力を前に運ぶこと,且つそのタイミングを合わせることを意識したら,上記のような感覚を掴んできた次第です。

ただ試合にも出れていなく,また競技場での練習も出来ていないためタイム測定できず,この感覚が本当に正しい方向に向いているのか,半信半疑でいます。
スプリントの一般論からの視点で構いませんので,ご意見頂けないでしょうか?

このブログには遊脚を使った重心移動のことが多く記事にされているかと思い,ご相談させて頂いた次第です。
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Unknown (kane_ryuryu)
2020-11-03 12:20:59
返信遅くなり申し訳ありません。

ご無沙汰しております。こちらも色々と考えながらやっている状況です。感覚の部分は本人によるところがあるので難しいですね。

>接地した瞬間~乗り込みまでというのはスプリントで最も重要な局面かと思いますが,そのタイミングで支持脚は地面に大きな力を伝えつつ,遊脚はその力を前に運ぶこと,且つそのタイミングを合わせることを意識したら,上記のような感覚を掴んできた次第です。

ということですが、イメージ的にはそのような感じだと思います。乗り込み動作が始まった時には「次の動作」を考えなければいけない。接地してから「フォロースイング」を意識するのでは遅いと思います。「前へ前へ」と選手には話をします。常に足を前に送るイメージでやっています。

自分が走っていて「良いな」と思う感覚が重要だと思います。応援しています!!
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