kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

0%からのスタート

2017-07-02 | 陸上競技
続き。

暑い中での練習でした。が、バトン練習になった時に明らかに「当たり前」のことが出来ない。それに対して工夫をしない。バトンを渡す。それが出来ない。何をやっているのか。渡すべき位置で渡らない。しばらく練習に参加していなかった2年生男子は「渡すだけ」でしかない。2年生がこの時期になってそのレベルの練習をしていたらダメだと思います。

1年生に関しては「問題外」ですね。練習の中で出来ないのであればもう少しどこかで工夫をするべきではないか。ここの部分は「意欲」かもしれません。うちの部に入ってとりあえず練習についていっている。今はまだ「主体」になっていない。

女子は1年生1人が走っていました。これまでのバトンを見ていたら「なるだろうな」というレベルのバトン。スピードレベルが明らかに異なる選手と一緒に走る。この難しいさ。多分、自分が「主体」になるという感覚が足りないのだと思います。中国大会に連れていってもらっている。これからは自分たちが2年生の中に入ってやっていかないといけない。ここの感覚です。今のままでも中国大会くらいはいくでしょう。それだけ他のメンバーが抜けている。が、そこで終わり。それ以上は絶対にない。そのレベルです。

バトンが渡らない。更にはバトンを落としました。終わっています。これは基本の基本。何をやっているのか?!怒るというよりは呆れるという感覚ですね。絶対にありえない事をする。練習でこのレベルのことをしていたら話にはなりません。バトンが下手というだけではなく「なんとなくやっている」というのが顕著に出ました。

バトンが終わってから全体を集めました。暑い中で良くやっているとは思います。か、「頑張る」という部分で競争をしているわけではありません。目指すところは「頑張る」ところではない。きちんと力をつけて少しでも上の大会に進む。その中で見えてくることがあるのです。競技をやるだけなら簡単です。なんとなくやっていて競技を終えるのも一つの方法です。しかし、何が残るのか。

男子が中国大会に進めずに悔しい涙を流した。女子がIHを逃して涙を流した。そのことを次への糧にしなければいけない。しかし、このような練習をしていたら上の大会に進める可能性は「0%」です。それなりの所まで行くかもしれませんがそこで終わり。自分たちの持っている「可能性」を最大限に引き出さないといけない。確かに「頑張っている」とは思います。が、それは何のためなのか。青春ごっこではない。大切なところで勝つ。うちのような普通の選手しかいないチームが強くなるためには「良い練習」をするしかない。だからこそ「絶対に強くなる」という感覚を大切にしたい。細かいことにこだわって練習を積みたい。

最後に走ることにしました。前任校で「大切な時」にやっていた「階段サーキット」です。少し前からやりたいなと思っていたのですがなかなかタイミングがなかった。うちの学校には適した階段がないのもあります。更にはある程度の「意識レベル」にならなければ絶対に出来ないメニューだからです。甘さが残る選手ではこの内容は出来ない。

今回は階段ではなく往復走を入れました。60mを30秒に1本。1往復です。これだけを考えたら大したことはない練習。そこから補強を入れます。最初はスクワット。全体を2つに分けて1つのグループが終わったら次のグループがスタート。休憩時間は他のグループが走ったり補強をしている間のみ。自分達の番になったら次は1往復してから再びスクワット。更に開脚スクワットを追加。こうやって走るメニューと補強をする。1サイクルごとに補強メニューが追加されていきます。これはかなりきつい。走って補強だけではなく、1サイクルごとに補強の数が増えていくのです。疲労度が高くなっていく中で更に補強が増える。

体力的にも精神的にもキツいと思います。これはある程度成熟しないと出来ないと思っています。うちの学校では初めて。本当に強くなりたいという気持ちを育てるためにも必要だと思っています。苦しい。辛い。それをどう乗り越えていくか。手を抜こうと思えば簡単です。ここで本当に何を思うのか。5サイクル実施。暑さもありかなりキツかったと思います。それでもやる。

2年生男子2人と女子2人はかなり追い込めていました。以前の姿しか知らない人たちが見れば驚くと思います。男子はこの2人がしっかりと引っ張ってくれないとチームは強くなりません。しんどいとは思いますが。NMが練習でここまで追い込める。これはある意味奇跡だと思います。人は変われる。これまで何となくやって速かった。それが「今のままでは足りない」と感じたから取り組みが変わる。Mは追い込むのが苦手。途中で叫んでいました。最後はうつ伏せに横になっていた。ここに可能性を感じます。この子が本気になれば驚くレベルに達すると思っています。ある意味楽しみ。

3年生が抜けました。頼りなかった2年生が少しずつ確実に変わってきている。変われない者はどうするのか。このままその場に留まり続けることは誰のためにもなりません。変われないのであればそれ以上はない。

この日、往復走に参加できなかった者。何を感じるか。きつい練習をやらなくてラッキーだと思うのか、自分もその場に立ちたかったか。あえて苦しい場面に立ちたいと思う者はそれほど多くないと思います。そこで何を感じるのかという部分。

0%。そこからどこまで変われるか。これがスタートだと思っています。戦うために何をするか。そこです。変わってもらいたい。変わらなければ先はない。そう思っています。今すぐ結果を出す事は出来ないかもしれません。それでも必ず強くなると思います。少し長い目で見ていきたいなとは思います。甘い部分は全て捨てながら。

書き方がキツイ部分があるかもしれませんね。こういうご時世ですから批判の対象になるのか。こちらの意図が伝わらない場合もあるでしょう。それでも私は進みたい。止まりません。

ご理解頂き、応援してもらえるとありがたいなと思います。進みます。

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