kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中四国合宿2日目2

2016-12-27 | 陸上競技
続き。

基礎的な事が終わってから少しずつ専門的な話へ。踏み切った時の姿勢の確認。いや、これも基礎か?!最初の段階では静止した状態から身体のラインを真っ直ぐに保った状態での姿勢の確認。どうしても腰が残ってしまうのでここの意識を確認。

ハードルでは踏切が大切だと思っています。当然ですが。踏切の強さが次の動きにつながっていきます。ハードリング自体を考えるのではなくその前の段階の動きをしっかりと意識しなければいけない。強く踏み切れば力の方向が決まるので上手く跳べます。姿勢づくりに踏切の動きを加えました。

少しやってから今度は縄跳びを使用。片足跳びをしてもらいました。これも単純な話ですが踏み切る時に使う足を意識するための練習です。単独で踏切練習をするのではなく他の動きと組み合わせる事で上手くいくのではないかと考えました。これが案外上手くいきました。「音」が変わる。踏切の時に足を置いていくだけの動きになっていましたが「パン」という音がするようになりました。いや、面白い(笑)

続いてリズムハードル。少しずつ実際のハードルに近づけていきます。ここは書くのを省略(笑)長くなりすぎて時間が足りなくなります。練習ではなくblogを書く時間が足りなくなるというだけですが。

流れとしてそこからは一歩ハードル。これはかなり重要だと思っています。しっかりと踏み切る。ここが出来なければ届きません。更には踏み切る事で地面に力を加えるだけではなく反発をもらって抜き足が前に持ってきやすくなります。更には抜き足をしっかりと前まで持ってくる事も意識させます。次の踏切になります。前まで持ってこないと上手く踏み切れません。ここを実感させるためにもっとインダーバルを広くすると良いのですが時間がないので割愛。

スパイクを履いて3歩ハードルへ。その前にまた別のことをしました。バランスディスクを使ってのスクワットをしました。これもバーを持って実施。練習の合間合間に必ず「軸作り」の意識を持たせる。更にバランスディスクは細かい筋肉が鍛えられると思っています。また不安定状態で力を発揮するというのは走りの中で活きてくる。重要な話かなと。ある程度やってから今度は倒立。倒立歩行までやりました。

合宿はいつもと異なって「説明する時間」が必要になります。練習を止めて意識するポイントを伝えなければいけません。しかし、これはすごく大切な時間になります。普段の練習とは違うからです。それぞれが意識する部分を分かっていなければ練習にならないからです。当然の話。

3歩ハードル。この辺りから本格的な練習になります。正規のハードルは8.5mあります。中学生用のインターバルは8m。これを3歩で走れば良い。そういう考え方もあると思います。が、私は少し異なる形でやります。

ヨンパは100mHと異なり「歩数」が随分違ってきます。16歩で走る選手もいれば18歩の選手もいる。それが同じ距離を「3歩」で走ることに意味があるのか??実際のヨンパの走りに繋がらない「3歩」は必要ないのでは??と考えています。偏っているかもしれませんが。

決められた距離を走る。実際ヨンパのハードルインターバルは35mです。ここは変わりません。が、このインターバルを何歩で走るかは違います。そうであれば「16歩」「17歩」「18歩」のストライドで「3歩ハードル」をやる方が実践的です。こう考えてそれぞれの歩数に合わせたハードルインターバルを設定しました。

最初は「遠くて届かない」という選手が続出(笑)何をやっているのか??という話になります。距離設定を間違えたのではないか?みたいな(笑)。実際設定しているインターバルは正規の高さを越えた時のインターバルです。ハードルを低く設定すると「空中での移動距離」が小さくなるので上手くいきません。「遠くから踏み切って遠くへ」という感覚でやらないといけない。

更には低くて跳びやすい、距離が短くてスピードを上げやすいというのも影響します。スピードを出して走ることでピッチが上がりストライドが小さくなります。そうなるとヨンパの走りとは違ってくる。次のハードルまで届かなくなります。

それを実際に体験してもらうことも必要だと考えています。届かなかったものが意識を変えていくと届くようになる。抜き足が前まで持ってこれなければ届かなくなる。だからこそ正確な動きを求めます。もちろんそれぞれの癖がある。そこの部分は短時間で無理に強制しなくて良いかなと考えます。

ある程度できるようになったので次は「4歩ハードル」へ。逆脚利用です。多くの選手が逆脚は苦手です。だからほとんど練習でやりません。しかし、ここの部分が出来るかどうかで大きく変わります。足が合わずに2歩増加すると一気にスピードが落ちます。そうなると勝負が終わってしまう。逆脚が使えないと記録が安定しない傾向があると感じています。ハマれば強いがミスると終わる。インターハイ路線は一発の強さよりも安定して力を出すことの方が重要な要素。そこを考えてやります。

苦手な選手が慣れるようにハードル基礎ドリルは両足を使いながらやるようにしています。これが重要かなーと。どうせ使うのは1回くらい。そうであれば最低限のハードルが出来ればいい。めちゃめちゃ上手くならなくても良いかなと。そうであれば気持ちも楽です。冬期練習の間に少しでも使えるようになれば来年のレースの幅が広がります。

少しずつですが出来るようになってきました。選手達も最初出来なかったものが少しずつ出来るようになっていくことで表情も良くなります。実感できるのは大きなことかなと考えています。

またも長くなりました。もっと書きたいのですが。長くなると読むのが疲れますからこの辺りで。

先輩が会いにきて下さったのでこのことも書きたいのですが。これは合宿が終わって書こうかなと思います。まずは練習(笑)

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