kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

地道にやることの大切さ

2011-01-07 | 陸上競技
2日連続で選手と個別に話すことがありました。こちらが思っていること、感じていることを30分程度ですが話しました。意図的に時間を作ったのではなく流れ的にそうなっただけなのですが。神様が与えてくれたタイミングなのかもしれません。自分自身と向き合わせるためにも必要だったのではないかと思います。

まだ「心」の部分がきちんと競技に向いていないままではどれだけやっても成果は出ないと思います。これまでの流れを考えてみると「結果」が出たり、良い練習が出来るとそこに満足してしまってそれ以上の努力をしようとしない傾向がありました。だからすぐに元に戻ってしまったり、前以下のレベルでしか練習が出来なくなってしまう。これの繰り返しでした。結局は本当に「上のレベルで戦いたい」という気持ちがあるかどうかだと思います。それなりに走れた、結果が出たことに満足してしまうから同じような水準で終わってしまうのです。

「考え方」を変えていかない限りは中国大会に出場して終わり。今の選手の力で中国大会を目指してやっていこうというのはあまりにも目標が低すぎます。今の意識レベルでそれなりにやれば中国大会には行けるでしょう。しかし、そこに魅力は感じません。少し努力したら到達してしまうものは目標だとは言えない。本当はもっと上のレベルで勝負出来るのにそこまでやれない。自分の中にある可能性を自分自身が理解しない限りは本気で取り組むようにはならないのです。また、努力をして上を目指すことに「価値」を感じない限りはどれだけこちらが話をしても伝わらない。だから「考え方」を変えていくために様々なアプローチをしていく必要がある。

強い選手はそれなりに結果が出ます。しかし、その結果が最高の結果だとは限りません。比較対象がないので1人の結果が全てです。本当はもっと良い結果を出すことが出来たとしても、それなりにしかやらなかったらその結果が全て。本人がもう1人いて地道に努力を重ねて獲た結果と比較することは出来ません。これが出来れば「言ったとおりだったろう」と説得力が出てきますが、比較対象がありませんから分かりません。中学時代ある程度の成績を残していた選手の大半は(失礼かもしれませんが)、本当の意味での地道な努力を重ねていません。「身体能力」で勝負が出来るからです。うちの選手にもその傾向は見られます。「努力」「我慢」が嫌いだと言っていますし、中学時代の練習で一生懸命にやっていなかったというのは明らかです。それでも結果が出るので満足してしまう。ここを脱却するためには「地道に努力」することの大切さを肌で感じさせる必要があります。

中四合宿に参加させてもらって刺激をもらったのは確かです。このレベルでもそれなりに走ることが出来ました。しかし、上には上がいる。「ある程度走れた」ことで満足するのか、もっと上を目指す気持ちになるのかで大きな差が出ます。これをきっかけに「考え方」を変える。「心」を変える。そのためにしっかりと話をしていく必要があります。自分の中にある「問題点」を自分自身が認識し、そこをどうやって改善していくかを考えさせる。地味な作業ですがこれでしか変化は生まれません。時間がかかります。それでもやるしかない。

多くの過ちをしながら成長していきます。頭に来ますがそれでもチャンスを与えながらやっていくしかありません。誰もが最初から出来るわけではない。全員が他者の気持ちを考えながらやっていけるわけではない。人を傷つけることもあるでしょう。でも、そこが悪かったと自分自身で理解しなければまた同じ事を繰り返してしまいます。問題点の認識をさせることで「考え方」を変えていく。過去を責めても何も変わりません。しかし、過去の問題点は見えてきます。そこを繰り返さないようにするだけ。時間がかかります。それでもやるしかない。許しながらやっていく。少し年を重ねたからかもしれません。以前とは私自身のスタンスも変化している。前なら間違いなくぶち切れて終了でしたから(笑)。

できるだけ時間を作って向き合っていきたいと思います。
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