kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

走れるか?

2009-05-25 | 陸上競技
練習で全く動かない者がいました。様々な事をしましたが思うように走れません。私の力不足かもしれません…。

練習最後に120mを走ったのですが加速段階から遅れてしまい先頭から15m以上離されました。致命的な差です。この距離でこれだけ離されると勝負にはなりません。キツイようですが、走れない限りはマイルメンバーには入れない事を伝えました。感情だけでメンバーは決められません。全員が本気で狙っているメンバーです。中途半端な走りをすることは出来ないのです。

直接話をしました。が、なんとか走れるようにならないかという気持ちがあります。これはチームのためとかではなく、選手自身のためです。自分のベストの走りをしても勝てずにメンバーに入れないなら納得出来るかもしれませんが、自分自身の走りが全く出来ずに涙を流すというのはやはり納得できません。所用があったので一旦帰宅したのですが、気になったので師事している方に電話でアドバイスを頂きました。私に出来ることはこういう部分だけですから…。

対処方法を聞いて本人に電話をしましたが出ません。まだ学校にいる時間でしたから他の者に電話をして確認すると「グランドで加速練習をしている」という事でした。それを聞いて私も学校に戻ることに。テーピングについてのアドバイスをもらったので実際に試して見ました。これにより本練習の時にもたついていた加速段階で地面に力を加える事が出来るようになりました。何度も繰り返してきましたが、力が抜けてしまい崩れてバタバタしていましたがそこが上手くいきました。そこが上手くいくと後は自然にスピードに乗ります。目を疑いました。すごい話です。

1時間前まで全く出来なかった事がテーピングで固定した事で走りが作れるようになりました。力が逃げなくなり、接地に力強さが加わりました。ほんの少しの事かもしれませんが、走りと地面からの跳ね返りが飛躍的に変わったのは確かです。テーピングの効果だけでなく、相談をしてここまで適確に対処方法が指示出来るという事にも驚きました。

もちろんこれが本物かどうかはまだ判断できません。そんなに簡単ではないと思います。それでも可能性の問題です。何かがきっかけになれば走れるようになると思っています。「何とかなる」と思っていた部分が「何がなんでも」という気持ちに変わるのかもしれません。それだけでも全く違います。様々な要因が重なりあって変わってくると思います。

私に出来るのは選手が最大のパフォーマンスを発揮出来るようにしていく事です。最後は選手自身の「想い」が本物かどうかで決まってくると思います。本当に戦うならやるべき事がある。それが出来るかどうかです。普段なら勝手に練習をしていたら怒る所です。調整段階ですから勝手に負荷をかけて回復しなかったら問題です。しかし、今回は「走れない状態」を克服しようという「想い」の現れだと思います。やれば良いわけではありませんが…、今回は特別ですね。本練習の時の走りでは絶対に戦えませんから…。何とかしようとする姿勢、周りに与える影響もあると思います。

明日固定して走らせてみます。これでどうなるか?見えない力をエネルギーに変えてもらいたいですね。全国への切符をつかむためにもしっかりと取り組みたいと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« またもスピード刺激 | トップ | ポイント練習1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。