kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ふと思い出す

2008-06-29 | 陸上競技
今のチーム事情を考えていて、ふと2年前の冬期を思い出しました。チームの気持ちを盛り上げる事ができなかった悲惨な冬期を…。

2年前、11月末に当時の2年生女子が「先生に怒られるのが嫌だ」と言って部活を辞めました。周りの友人は遊んでいるのに部活を真面目にやるのがバカらしかったのでしょう。夏休み位から完全に別の所に目が向いていて、修学旅行から帰ってあまりにも酷いので「もう練習を見ない」といって決別していました。結局それが秋のシーズンに全て出て何も得るものなく終わり。当時もきちんと話をしていたつもりですが全く響くモノがありませんでした。それが1年生(現3年生)に波及して、「本気になる」事を妨げていました。本当に悲惨な状況でした。「上級生」がしっかりしていないので「下級生」はそれなりにしか頑張れません。頑張り方の手本がないのですから…。

その上の学年、女子1人が経験者(100m16秒)で男子6人は素人。1から教える(考え方、取り組み方)状態でしたが3年生になった時にはかなりまともでした。この学年んきちんと見て2年生が育てば良かったのですが、男子の下級生は0でした。総体の1ヵ月前に他の部を辞めて入ってきましたが、甘さが目立ちきちんと「つながり」を作ることができませんでした。「上級生を見て育つ」部分が高校生は大きいですが、それが全くできませんでした。金曜日に近くの中学の先生にも言われて「確かに」と感じるものがありました。

話は戻り、2年前の冬期練習参加者が3~4人。これからどうやって練習に取り組むのか考えなさいと話したら、上級生の男子が「楽しくやりたい」と答える。落胆しましたね。様々な話をしてもこのレベルかと…。その男子はかなり手を抜くタイプでした(周囲も気付く位の)。諦めました。投げ掛けはしましたし、話も個別にしましたが伝えたいことの「本質」が伝わりませんでした。チーム状態は最悪でした。もちろん、最大の問題は「顧問の指導力不足」でしょう。批判もかなり受けました。外から見るのと内からやるのでは全く違いますからね。どんな状態だったか分かる人間は少ないと思います。

なんだかんだでその時の1年生が3年生になり引退。少しずつ成長してくれてチームの基盤を作ってくれました。大きな事です。不安定なチームでしたが、そこから「どうするべきか」を下級生は学んできたと思います。だから前の日記に書いた1年生の「基礎筋力のアップ」がしっかりとできてきているのだと。3年生2人しかいませんでしたが様々な意味で貢献してくれました。もっと早い段階から「本気になる」事を身につけさせれればもっと違った結果になっていたかもしれません。が、巡り会わせです。なかなか難しい部分でした。確かなのはこの3年間で「チームとしての基盤ができた」ということです。意識レベルもかなり上がってきています。全員とはいかないかもしれませんが随分変わってきています。

「今」を考える上でふと思い出した数年前の出来事でした…。
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