kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

自分に何ができるのか

2016-07-11 | 陸上競技
もう少しだけ思うことを書いておきたい。競技の指導をするうえで多くの人に影響を受けている。様々な方からの影響を受けて今の自分がいる。自分の枠の中で生きていたらそうはならない。他者を批判する、否定するのではなく「自分自身の在り方」を考えていく必要があると思っている。どんな生き方をしても「なんなんだあいつは」と思われる。そうであれば尚更批判的な意見だけに耳を傾けるのではなく「前向き」になれることを考えていきたい。

人生の中で最も尊敬するのは陸上競技における師匠かもしれない。これまでやっていたことを打破し、積極的に外に出る。自分の信じることをやり続ける。だからと言って柔軟性がないわけではない。競技だけではなく多くの事を学ばせてもらっている。師匠との出会いがあったから「今のままでは嫌だ」と思えた。福岡の大学に練習見学に行ったときには師匠と話をしたことがなかったと思う。その後数年間で親しくさせてもらうようになった。これまでの「自分の枠」の中から抜け出して次のステップを踏めたのだと思う。

師匠に師事しながらも「県外」に出た。単独であちこち回っている。岡山や宮崎には選手を連れて行った。東京には自主的に練習見学に行かせてもらった。師匠の口利きで兵庫や京都の練習も見させてもらった。「過去の自分がやっていたことが全て」という感覚を抜け出すには十分な刺激だったと思う。どれだけ多くの人が外に出て刺激を受けているのかは分からない。同じ場所にだけではなく様々な場所に行く必要があると思っている。それが「枠」を超えるために必要不可欠なことになるから。

「今まで通り」が一番楽。が、それで本当にいのか。こんなところで何を書いてもそれは誰にも響かない。分かってる。が、自分自身を鼓舞するために書いている。このまま「今まで通り」が一番だとは思わない。ある程度指導ができるようになってきたとき、「他の人に指導してもらう」というのを避けていた。自分がやっていることと違うことを言われるのが嫌だったから。が、選手にとっては「様々な刺激」を受けることが必要になる。合わなかったら「元に戻せばいい」だけの話だから。とはいっても「全く考えていない指導」を受けるのは避けたい。何度か痛い目に合っているから。ここは見極めだと思う。

ちっぽけなプライド。これを捨てることにしている。信頼できる指導者であれば練習を見てもらって選手にプラスになるようにしたい。自分だけが全てできるわけではないから。「今まで通り」でやっていく。これを抜け出す必要があると思っている。が、「今まで通りでいい」と思っている人達に「変わったほうがいい」と主張しても意味はないと思う。効率が悪くても効果が低くても「今まで通り」がいいと思う人はいる。きっと「不安」を抱えることがないから気持ちが楽なんだと思う。これは性格的なものもあるから何を言っても変わらないものは変わらないと思う。そこを変える必要があるかどうか。

広島に棒高跳び練習会に行った。私の中では「知らない世界」だ。単純に人を集めて練習をするのではなく「専門的な指導を徹底してやる」という部分。完全に指導者に任せる形でその練習は進んでいく。もう少し突っ込んで質問すればよかったのだが「サタデー陸上」といのを前日に実施してその中でも「基礎指導」をしているとのことだった。「とりあえず真似してやる」という形ではなくきちんとした指導が入っての「陸上教室」が継続的に行われる。本当の専門家がついての指導。面白い。

若い指導者がいる。私からすれば「なぜ外に出ないのか」という気持ちになる。自分の「師匠」となる人を決めてその人から多くを学べばいい。これまでの経験だけによらない指導。本を読んで分かったつもりになる指導。これでは選手は育たない。県内に限らず県外で多くのことを学ぶ機会はある。競技面だけではなくもっと他のことを学ぶべきだと思う。

選手の指導をする。みんな自分よりは年下だからそれなりに指導に従う。また、教育現場とはいえ本当に関わりが狭くなりより狭い世界で生きていくことになる。これはある意味「居心地がいい」と思う。自分のやりたいようにできる。が、実際はそうはいかない。波風立てずにそれなりに生活をしていれば周囲からあれこれ言われることもない。無難な生き方。それで本当に良いのか。これも価値観の相違だからこちらが強制するものではない。

師匠やBOSS、先輩や県外の指導者を見てきた。みんな「陸上が大好き」だと思う。だから心から尊敬するし「この人たちのような指導者になりたい」と感じる。大好きだから選手のために一生懸命になれる。体裁にこだわらず「本当に必要なこと」に力を注げる。選手が強くなるため、成長する為であれば何でもする。「自分の得意分野」で貢献する。本当に大きなことだと思う。自分の「名誉」のためにやるわけではない。周りからあれこれ批判を受けようと「芯」がブレない。これは本当にすごいことだと思う。

こういう姿を見ていて何も感じないというのはよくない。すでに私も今年で40歳。間違いなく「若手」ではなくなっています。だからこそ「自分のやるべきこと」をしっかりと見極めてそこに邁進していく必要がある。自分の道をしっかりと進んでいく。ポールの指導者であるG先生が山口県に来て間違いなくポールのレベルは上がった。これまでは「とりあえず跳ぶ」だけだったものが専門性が出てきた。大きな貢献だと思う。我が師匠は我々若い指導者に様々なことを教えてくれている。これは大きな貢献だと思う。BOSSも「投擲」に関して長い時間をかけて指導者を育ててきた。

私は何をするか。ここだと思う。同じようなことはできない。が、命ある限り自分の「役割」を果たしたいなと思う。広島の棒高跳びの先生方が「普及」と「強化」に努めてこられた。それが形になっていく。「強化」に関しては私の出る幕ではないだろう。が、私の手の届く範囲で「強化」をしていく必要がある。それは「全国で活躍できるチーム作り」だと思う。とにかく「チーム」を作る。それは他者から批判されるかもしれないが「強いチーム」を作ることが必要になる。圧倒的に強いチームを作っていきそうやって「全体のレベルを上げていく」のです。「あそこには勝てないな」というのではなく「あのチームに勝つために何をしないといけないのか」をみんなが考えるようになると県内のレベルも上がっていくのかもしれない。

こんな偉そうなことを書いていていいのか。良く分かりません。が、県外を見た時に「強い学校」と思われるチームが複数あります。毎年強い。そのチームが県外で力を示すことで「広島」や「岡山」は強いなというイメージを持つことになる。そうであれば私はそこを目指したい。県外で「戦えるチーム」が県内にあればそれを目標に強くなるかもしれない。県外のチームは「自己満足」ではなく「切磋琢磨」してチーム同士が競り合っている。それが競技につながるのだと思います。

県外の指導者から受ける刺激は本当に大きい。好きで指導している。それは「選手のため」という大きな共通点を持っている。だから「形」にはこだわらない。徹底して「強くなるため」にアクションを起こせる。フットワークが軽く自在に動く。こういう感覚を持ち続けたい。

まとまらないなー。書きたいことが上手く言葉にできません。
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選挙と土地柄

2016-07-11 | 陸上競技
日曜に参議院選挙が行われた。こういう場所に政治的なことを書くのはよろしくないだろうと思う。批判の種をまくみたいなものだから。基本的に私は支持する政党や信じる宗教というものはない。それも各自の考え方だから微妙なところだと思う。その中で「思うこと」を書く。繰り返しになるが「思想信条」を書くつもりはない。

山口県、「自民党」の支持率が高い。昔から総理大臣になる政治家が数多く輩出されているというのも大きく影響していると思う。そのおかげで道路は他県と比べて圧倒的に良い。田舎の道でも主要道路と同じレベルの整備がされていたりする。そこに任せていたら大丈夫という感覚があるのだと思う。「保守的」だと思っている。何か新しいことをしようと思えば他者から必要以上に批判される。目立つ行動は好まれない。「地元」に住んでいる者以外は「受け入れがたい」という感じがある。これは「各自の考え方」というよりは「土地柄」なんだと思う。ずっと住んでいる人にとっては「変化のない居心地のいい場所」と捉えられる。

人がストレスを感じるのはやはり「変化」だと思う。これまでにやったことがない部分をやろうと思えばそのような結果になるか分からないので「不安」が伴う。これまで通りの事をやっていたら「先の事」が分かるので安心する。同じことをやっていたら「次にどんなことが起こるだろう」という未知の世界への不安は存在しない。これをやれば次はこうなるだろうという感覚があるから。先が見えるほうが「戸惑うこと」が少なくて済む。これはこれで一つの考え方だと思う。

日曜日の午前中に棒高跳び練習会に参加した。私にとっては未知の世界。もっと言えば面識もない。話をしたこともない。不安があったので事前に何度か電話したがつながらなかったので最終的には「当日に初めてお願いする」という形になった。これは正直すごい「ストレス」になる。なぜなら「これまでにない刺激」を受けることになるから。が、実際に行ってみて話をする。心から「来てよかった」と感じた。今まで自分が見ていた世界とは異なる世界が存在する。その世界の中で「自分に足りないもの」を見つけることができる。これは「保守的」に生きてきたら感じることはないと思う。

以前から「外に目を向ける」事が必要だと感じていた。こういう話をすると「自分の足元を固めてからやらないと」という意見をもらう。確かに。しかし、「足元を固める」というのはどういうことか?チームが安定してきて「結果」を残せたら「足元」がしっかりしたということなのか。それを待っていたら何年も時間を無駄にしてしまうのではないか。限られた時間の中で「時間が過ぎるのを待つ」というのは良いことなのかどうか。

陸上に関わって2年目。選手はほとんどいなかったがお願いして福岡の大学に練習見学をさせてもらうことにした。3泊4日だっただろうか。かなり長い時間を使って練習を見学させてもらった。この時は私一人での参加。正直知り合いもいないし不安はあった。が、当時はこの刺激が新鮮だった。大学でやるような練習が高校生に活かせるかどうかは別問題だが「選手がいないから待つ」という感覚ではなく「次に備えて今何をするか」という考え方を持っていた。いないからできない。そう考えていたらいつになったらできるのか?待っていて何かわかるのであればこれほど楽なことはない。選手が練習に来れば強くなると思っているのと何ら変わりない。自分から動くことは本当に大切だと思う。「保守的」に今の立ち位置から動かなければそれが一番楽。今までそれで困っているわけではないから。

「中国大会に行くために何をするか」という部分。女子棒高跳びを始めた時「中国大会に行きやすい」から始めたと思われたと思う。今もそうかもしれない。が、もともとそんな気持ちはない。どうせやるならインターハイを目指したい。別にインターハイに行けるかどうかだけではないのだが。「自分の知っている狭い世界」から抜け出すことをさせたい。それは人生の中で大きな意味を持つことになるから。「こんなことっやったことはない」「今までは~だったのに」という言葉をよく聞く。「過去」という「枠」の中から抜け出せない。それは致命的だと思う。自分のやってきた枠の中で物事を判断し、もっと違う世界があることを知らない。「井の中の蛙大海を知らず」という言葉がある。自分がちやほやしてもらえる世界の中で生きていたら「自分はすごい」と勘違いしてしまう。が、実際はもっともっとやっている人がいる。そのことを知らずに「それらしいこと」を言っていたら何も変わらないと思う。

「中国大会に行く」ことを目標にしていたらそれ以上の発想はできない。「中国地区」という「枠」の中でしか考えられないから。「中国のレベルが高い」といって悲観して終わりではなく「そこで勝ち抜くためには何が必要か」を考える。そうすることで「枠」を越えられる。インターハイに行くことだけを目標にする気はない。「やっても勝てない」という「枠」の中でしか考えられないのであればそれ以上はない。「相手が強いから仕方ない」という「枠」から出て「それ以上に強くなるためには何が必要か」を考える必要がある。「勝てないから仕方ない」という「負けることを前提」にした考え方をしたくないと思っている。

こういう考え方は「閉鎖的な社会」の中では受け入れられにくい。変えようとするときには必ずといいほど「抵抗勢力」が生まれるから。大げさな話ではなく「そんなことやらなくてもいい」という人は必ずいる。そこまでやらなくてもいいじゃないかと。これまで問題なかったのだから。今までのやり方でいい。勝手なことをするな。よく聞く言葉だと思う。何かをやろうとすると「そんなことやらないほうがいい」と否定的にとらえる人が出てくる。本当に自分のことを思って発している言葉かどうか。

新しい人、新しいことを受け入れるのは難しいのかもしれない。これまでのやり方を変えようとする人は受け入れがたい。それが「保守」だ。山口県はこの色が強い。私はずっと山口にいる。その「閉鎖的な世界」の中で生まれ育ってきた。が、やっぱり違和感を感じる。他者を受け入れない雰囲気。それを変えようというまでの「力」はない。しかし、「自分にできること」はやっていきたい。「使命」という大げさなものではないが「私にしかできないこと」はあると思っている。もちろんバランスを考えながらやっていかないといけないのだが。

うーん、真面目過ぎますかね。もう少し書きます。
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練習会に参加

2016-07-11 | 陸上競技
日曜日、この日は広島で行われる棒高跳び練習会に参加させてもらうことにしていました。G先生から実施されることを聞いて即決。悩む要素なし(笑)。女子の棒高跳びは県内では誰もやっていません。この秋から中国大会が始まる種目です。始めると言った時には間違いなく周囲は批判的だったと思います。強く感じていました。が、こちらとしてもやるからにはきちんとやります。周りからあれこれ言われたところできちんとしたことをやっていくことが大切。

とはいえ、専門的な知識は全くありません。指導も「棒高跳びのみ」をやるつもりはない。それぞれの選手が「一番輝ける種目」を見つけていって実施するだけの話です。専門外だからといって「やっておけ」というつもりはありません。練習できる環境を与えるだけではなく、多くの刺激もらえるようにしていきたいと考えています。県内に女子は一人しかいませんから「小さな枠の中」だけで考えていたら選手自身が甘えてしまいます。外に出ることで見えてくることがある。ここも強いこだわりを持っています。

6時半に学校を出て東広島へ。今回はマネージャーを1人連れて行くことにしました。マネージャーに練習内容をメモさせたりすることで今後の練習に生かすことができます。今回の練習会はあくまで「きっかけ」です。これを夏休みに継続していく必要がある。一度やっただけで上手くなるならそれで良いですが安定させなければいけません。8時半には到着。初めてお話をさせて頂くI先生とT先生。最初は緊張しましたが「ポール大好き」と言うのが伝わってくる人柄でした。県外の選手云々関係なく受け入れてくださいました。ありがたいことです。

練習会ということもあり基礎的なことから実施していました。うちの選手の最大の課題である「右手が曲がる」という所を克服するための練習でした。タイムリーです。跳躍に繋げるための動きを1時間くらいやって頂きました。女子選手も来ていました。全員中学生でしたが(笑)。それでもこの段階から棒高跳びを始めているというのは長い目で見たときに絶対にプラスになります。全員が楽しそうにポールをやっています。指導者の方の人柄もあると思いますが非常に明るい雰囲気の中で練習が進んでいきました。

踏切と右手の関係。ここをひたすら教えてもらいました。短距離でも同じことを言っていますが「地面からの力のもらい方」なんだと思います。共通する部分がある。当然だと思いますが。この手のことを本で読んだり人から話を聞くだけでは分からないと思います。直接目で見てひたすら考える。そこが出来て初めて分かることもあるからです。その動きを身につけるためになにをするか。本当に面白い。この手のことを面白いと感じる人がどれだけいるのが分かりませんが私としてはかなり面白かった。良い動きを見るというのも勉強になります。そう考えると普段競技場で練習させてもらっている時にN工業の選手の動きをもっともっと見ていく必要があります。まー今のうちの選手のレベルでは追いつけないので難しいとは思いますが。

これまで教えてもらった基礎的なことをもう一度確認しながらの練習となりました。跳躍練習は砂場を使って実施。砂場の上に高跳びマットを敷いての練習でした。女子はこれで十分練習になります。さらに「ターン」の練習までできました。いや、これまではひたすら正面から越えるだけしかできていませんでした。それにターンが入るともう少し変わってくるかなと思います。倒立するまで下半身を引き上げられると良いのでしょうが今は「腰より高く脚を振り上げる」ことを最大目標にしてそこからターンで越えていく。ひたすらです。

教えて頂いていたI先生には「これでベストが2m20?もう50は跳べる!」と言っていただきました。しっかり練習していけば秋に3m跳べる可能性もある、と。確かに一緒に練習している中学生よりは圧倒的に跳んでいます。まだまだ出来ないことも多くありますが少しずつ上手くなっていました。うちの選手も自信になると思います。他県の選手です。それでもうちの選手のために様々な指導をしていただけました。本人もこれまで時間をかけて教えてもらう機会はほとんどなかったので一つずつ改善していくことの楽しさを感じてくれたのではないでしょうか。

一番は県外の刺激をもらえたこと。県内では一人だけ。色々な意味で注目されます。最初の段階から「インターハイを狙う」事を考えてやっています。参加者がいないから中国大会に出れる。こんな考えではやっていません。うちのBOSSは入学してきてすぐに女子のハンマー投げの選手を育て始めました。中国大会に行くためではありません。全国で戦うためです。参加するのではなく戦うために時間をかけて取り組んできています。安易な考えではないというのだけは理解していただきたい。

こういう感覚が「当たり前」になるかどうかだと思っています。出れるから出る。というのでは強くなれない気がします。狙い目だからというのはあると思います。が、短時間で結果を出せる種目ではない。時間をかけて丁寧にやっていく必要があります。また、特殊種目ですから切磋琢磨する環境も必要になる。時間とお金がかかりますが、そんな事を気にしていたら練習はできません。

思う事が山のようにあります。これに関してはまた別に書きます。日曜日の棒高跳び練習会。本当に勉強になりました。技術的な事もですが「競技にかける情熱」という部分が一番の刺激になったと思っています。選手とこれからの競技について話しながら移動することもできました。これも大きなことです。貴重な1日だったと思いますね。本当に感謝したい。
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