首痛とか背中痛とか肩痛とか。
症状名って、痛む場所で付けていくことが多いですよね。
でも、僕は整体セミナーでもそうなんですが、「もうひとつの見方」をやっていきます。
それはなにかというと、
このときのお客さんもそうだったんですが。
痛いのは肩甲骨と背骨の間くらいです。
でも、「どうやったら痛いか」というと(この時点では、ですが)
体を後ろにそらせると、肩甲骨のあたりが痛い、ということがわかったんです。
ためしに、首だけで上を向いてもらっても痛くはありません。
前屈でも体をひねってもらうのでも、腕を動かして肩甲骨に影響を与えてみても、痛みはでないんです。
つまり、「そらす」行為とこの方の背中の痛みは密接にリンクしてそうだ、というのがわかりますよね。
あとね、ビックリしたのは、痛い側は左だったんですが、顔を右に向けてもそんなに痛みは強くならないのに、顔を左に向けると、その左の肩甲骨のあたりが痛くなるんです。
不思議でしょ?
僕も不思議です(爆)。
かなり悩みました。
悩みましたけど、お客さんがそうおっしゃるんだから、きっとそうなんです。であるならば、「そうなんだ」ということを前提にして「考えていく」しかありません。
そったら背中が痛くなって、顔だけで左を向いでも痛くなる。
「この条件を満たすとしたら、体はどうなっている、ということなんだろうか?」ということを医学的なことは横においといて考えていきます。
冒頭の話でもうひとつの見方というのは。
痛い場所のことでもなく。
頚椎だ胸椎だということでもなく。
「なにをしたら痛いのか?」という見方です。
どこが痛いのか?でもなく。
骨のどこがずれているのか?でもなく。
なにをしたら痛いのか?に集中して考えていくんです。
だって、お客さんは右を向いてもそうではないけど、左を向いたら痛い(痛い場所はあえて伏せて考えます)とおっしゃっているのだから、そこにはなんらかの因果関係があるはずです。そこを、考える。
僕は基本的にはお客さんの痛みをとってあげたいと熱望しています。
「だから」痛いときはどういうときなのか、を考えるようになったんです。
そこから「こうしたら痛い、こうすると痛くない」という場面があるんだな、ということを知ることができました。
そのとき、痛い場所はあまり大きな意味をもたないことがあるんです。お客さんが、実際にそう言うからはっきりしてます(笑)。
特に肩痛背中痛首痛などは、「痛い場所」から目を離して「なにをしたら痛いのか」から考えたほうが早い症状みたいですよ。
今日もありがとう。