曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

飼育小屋のマダラチョウの世界

2019年07月05日 | 日記

今日の果物

さくらんぼ   シーズンですね、北国からの贈り物は美味しくいただいています。

 


 今日のブログ記事はとてもマニアックなことで数日前から載せようかやめようか迷っていました。植物を育てるとか動物を飼うとか、昔は人は食べ物を得るために行ってきました。でも暮らしに余裕が出来てくると、犬猫などのペットを飼うとか庭にバラなどの花を植えて楽しむなど生き物を育てること自体が心の癒しとなってきたようです。今はペットブームの世の中ですが、蝶を飼う人はかなり珍しいのではないでしょうか。虫や蝶の好きな人と対象を広げても世の中にはそれほどいないであろうし、今日の記事を見ても面白いと感じる人はそんなにはいないでしょうね。むしろ幼虫を見て気持ち悪くなる方もいるかもしれませんので、下の写真は見ないでお帰りいただいた方が良いかもしれません。

ということで、今日の記事は先日やって来たマダラチョウのその後の様子です。6月26日に7頭の蝶をいただきました。この蝶たちを飼うと決めた以上守ってやらねばなりませんし、蝶たちにとってできるだけ快適に暮らせる環境を作らねばなりません。そのつもりで面倒を見ていたのですが、我が家に来て4日目にカバマダラが何者かに食われました。オレンジ色の翅だけが残っていました。気を付けていたのに何か虫を食べる動物が飼育小屋に侵入したようです。今までの経験からヤモリが入ったのかもしれないと考えたのですが、次の日の夜小屋の中を探すとアシダカグモの大きいのが1匹天井を這っていました。おそらくカバマダラを食べた犯人はこいつに間違いないでしょう。一般に蝶は夜を過ごすのに木の枝先か葉裏にとまっていることが多いのですが、そんな所はヤモリや蜘蛛からも比較的安全です。カバマダラは時々天井や壁にとまって夜を過ごすこともあります。そこを狙われたようです。こんなことが無いように日暮れ時に蝶たちがどこにとまって寝ているか確認するようになりました。もちろん蜘蛛やヤモリを見つけたら捕まえて外に捨てに行きます。そんな努力がうまく行って今5頭のマダラチョウが小屋の中で健在です。食われたカバマダラのほかにリュウキュウアサギマダラが1頭寿命が尽きたようで死にました。

母親蝶が元気なのはいいことなのですが、なんだか際限なく卵を産むようで恐ろしくなっています。産んだ卵はみんな私が預かって育てるつもりですが、数が多すぎると今度は餌に困ります。春からえさの準備はしていますが幼虫の食欲はすさまじいものです。このままでは、足りなくなる恐れがあります。

いきものを飼うとか育てるにはそれなりの覚悟が必要ですね。

 


先日やって来たマダラチョウたち

 

 

 

蝶たちは次の世代のために卵を産みます。 

 

イケマの葉や新芽に産卵

 

 

数日で卵は孵化して幼虫に

イケマへの産卵と幼虫

トウワタを食べるカバマダラ

ツルモウリンカを食べるリュウキュウアサギマダラ

 

 

幼虫は餌となる食草を食べて日に日に大きくなります。コイケマを食べる幼虫たち。

一番大きいツマムラサキマダラの幼虫

イケマで育つツマムラサキマダラの幼虫

イケマに付くスジグロカバマダラの幼虫

トウワタに付くカバマダラの幼虫

ツルモウリンカに付くリュウキュウアサギマダラの幼虫

コイケマにつくスジグロカバマダラの幼虫

トウワタで育つツマムラサキマダラの幼虫

 

 

食草の準備

イケマ

イケマは南の方にはない植物ですがスジグロカバマダラとかツマムラサキマダラなどのマダラチョウの代用食としてはとてもいいようです。

 

 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
幼虫たち (まっちゃん)
2019-07-11 20:30:02
 こんばんは。
いろいろな蝶の幼虫たち、食草を美味しそうに食べていますね。
我が家も狭い庭に同じような光景が見えています。
ウマノスズクサ、ジャコウアゲハです。
挿し木でずいぶん増やしましたが50の卵なのでちょっと不足気味になりそう。
飼育小屋は作れませんが自然界で何とか続けています。

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