曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

アオスジアゲハの求愛

2014年08月24日 | 日記

今日の花

向日葵色っていうのはあるのでしょうか。

 


 今の時期にはやはりアゲハチョウの仲間が一番目につきます。私の住んでいる所はみかん産地なのでアゲハの仲間がいつも多いのでなおさらです。

今日はカミさんが海の市へ魚を買いに行こうというので付いてゆくことにしました。ところが家の前に出た所、目の前をアオスジアゲハが3頭もつれ合って飛んでいるのが見えました。「ちょっと待って」とカミさんを待たせて3頭のアオスジアゲハを追って行きました。3頭のアオスジアゲハは先頭がメスで後ろを2頭のオスが追っている状態でした。要するにオスの求愛をメスが試しているような状態で山でもよく見かけます。こういう時には撮影が楽なのです。先頭の雌はじらすようにゆっくりと飛び後ろを付いてゆくオスは付かず離れず様子をうかがうといったところでしょうか。途中で雄同士は卍飛翔と言ってお互いの周りをくるくると回転するような行動もとります。何分間かは同じ場所でそのような行動が見られるので写真は撮りやすいのです。アオスジアゲハと言うのは普段の飛翔はとてもすばやくてそのまま飛翔を撮影することは不可能に近いような飛び方をします。求愛行動中のアオスジアゲハは飛翔写真を撮るのに絶好のチャンスなのです。カミさんが待ってくれたので数分間の撮影ができました。惜しいことに天気が曇り状態だったので光が足りず画面が少し荒くなりました。

 


アオスジアゲハの求愛行動

咄嗟に撮った1枚目は設定が1/200sec.となっていてピンボケでした。

設定を1/2000sec.にあげて蝶を追いました。

ここまではオートフォーカスです。ほとんど同じ場所でホバリングしているのが分かると思います。先頭にいるのがメスです。

 

場面が変わり蝶たちは2~3m右に移動しました。

メスはみかんの上に止まりしばらく休んでいましたが、その間もオスは飛びながら待っています。

メスが飛び立ちました。オスはあわてて付いてゆきます。

 

更に右の方へ場所を変えました。背景がネットになったのでAFは反応しません。MFに切り替えて目でピントを追って行きます。若いころほど目が良くないのでこれがなかなか難しいのです。

 

蝶たちは上空へと上がって行きました。空の中の蝶は周りに比較するものがないのでさらにピントが難しくなります。

やがてアオスジアゲハたちは空高く上がって行き撮影はお終いです。2~3分間のことですが待たせたカミさんにペコペコでした。

 


おまけを一つ

モンキアゲハがホワイトサポテの葉に産卵していました。5月にもカラスアゲハが産卵に来たので調査しましたがカラスアゲハの幼虫はホワイトサポテの葉を餌にしたのでは1匹も育ちませんでした。ホワイトサポテはミカン科の植物なのでモンキアゲハをも引き寄せるのかもしれません。モンキアゲハがホワイトサポテで育つかどうか興味深いものがあります。