医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

71歳からの意欲

2020-09-09 02:06:00 | 薬局

本命から気になる発言が飛び出してくる。

 

昨日は自民党総裁選の候補者が出そろって所見発表演説があった。

始めは誰でも夢も希望もあり自分なりの考えを示すものである。

ただ、実際に魑魅魍魎の伏魔殿では、正義が正義として通せない大人の事情も大きい。

どうなるのかはなるようにしかならない。

ちなみに、コメントにも書いたが公約らしき内容はまだ知らない。

 

ただ、ちょっと気になるのが96日の日経新聞の1面記事である。

「菅氏、デジタル庁検討へ」の見出しから始まり、横に「オンライン診療恒久化」と書かれている。

日経新聞の独占インタビューとなっているが、早いか遅いかの違いがあるが、各紙のからの独占が出始める。

それによると新型コロナウイルスへの対応で、遅れが明らかになったデジタル行政を加速するために「デジタル庁」の創設を検討するらしい。

確かに、遅いというか、複雑というか、難しすぎる仕組みである。

何での「オンライン」がキーワードとなりつつある。

そのオンラインにつなげると、どうも一部の企業につながるようで胡散臭い。

行政サイドで対応せずに業務のほとんどを委託しているからなのか。

その申請をたどっていくと一部の企業の姿が見え隠れする。

…ような気がする。

 

この背景にはIT(情報技術)行政の担当が内閣府や経済産業省、総務省などに分かれ、官邸が指示しても迅速な対応が難しかったというが、それだけじゃない。

市町村の窓口だって対応できない。

これをどうやって解決するのか、首相になって改善してもらいたいものである。

 

さて、問題はそれだけではない。

記事によると「コロナ収束の時限措置として特例的に措置しているオンライン診療も恒久化すると明言」とある。

「明言」の存在は大きい。

しかも「いろいろな抵抗があることは分かっているが、思い切ってやった方がいい」と力説したそうだ。

いろいろな抵抗とは日本医師会なのか。

日本薬剤師会はどうなのか。

ここが反対してもどうなるわけでもないような気がする。

なぜなら、今まで反対してきた「調剤ポイント」も「敷地内薬局」なども押し切られたままである。

 

そんな時流を感じてなのか大手調剤チェーンは、こぞってオンライン服薬指導の体制を固めつつある。

97日の日経MJには「ネット服薬指導、アプリと連携」の記事が掲載された。

ある大手調剤チェーンではオンライン服薬指導システムを自社で開発している。

しかも自社の電子お薬手帳とのひも付けも出来ている。

あくまでも患者の使い勝手への配慮のようだ。

 

どうやら思いのほかオンライン服薬指導と言うより「0410対応」の恒久化が進みそうだ。

0410対応」には中小薬局がどう対応していいのか困っている。

その困っている結果として間違った運用が目立つようだ。

日本薬剤師会から何やら注意が出たようだが、国から怒られる前に周知徹底した方がいいのではないだろうか。

 

どちらにしても国民は蚊帳の外のような気がする。

 

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2 コメント

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Unknown (駒形ファン)
2020-09-09 08:23:26
無尽蔵じゃないので

健康保険組合が存続の危機を迎えております。

開業医ならびに門前薬局経営者の皆様が大きな勘違いをしているように感じる駒形ファン。レセプト請求したら振り込まれる時代がいつまでも続くとお考えなのでしょうか?コロナ禍により、もはや健康保険組合は破綻続出が危ぶまれています。
そうなれば、国保改革をやらざるをえません。医療費は無尽蔵ではありません。

さて、そこんとこを熟知する日医総研、そして日医です。方針にブレはなく、2015年から一貫しています。なにを?調剤報酬に対する姿勢です。対する日薬の消え入りそうな存在感。もはやなにをしても同じ、せめてこれ以上、日医の反感だけは買わないだけでいてほしい。余計なことだけはしないでほしい。そんな日薬は相変わらず日医に敵意を剥き出すという悪手を重ねています。客観的に見て立場がいつまで経ってもわからない、そんなところでしょうか。軽く考えているようですが、相手はそうは思わないでしょう。今や、日医から見ると日薬は仲間ではなく敵なのかもしれません。そんな折、オンライン診療が恒久化されました。これはまさに医療革命といえます。門前薬局淘汰の一因となるでしょう。

薬価改定、調剤報酬のボディブローは着実にダメージを重ねるものになりました。特に次回改定の内容は門前薬局そのものがなりたたなくなる可能性が高まっています。財源が無尽蔵じゃないので。おそらく修復が困難な日医と関係性も大いに影響を受けるでしょう。0410対応は門前立地の意義を変えるものとなりました。異業種、他業種が処方箋利権に襲いかかります。超大手しか生き残れないのかもしれません。

財源が無尽蔵じゃないので、今のままではダメだから、今のままでは制度破綻するから、だから医療費適正化計画が進んでいるのです。ダメの中には門前薬局が含まれ、適正化の最優先事項になっています。そのことを、大手や他業種は数年前に知り、今や準備万端です。今から追いつける?単独では無理でしょう。

もはやスマート調剤室のような存在が国内でも珍しくなくなりました。注目すべきは海外の適正化事例で「一気通貫」のものですよね。法改正により薬の一気通貫システムの実用化が加速しました。

思えば21世紀にもなり、ヒューマンエラー、テクニカルエラーがほぼない機械でできる仕事をああだこうだと非科学的な理由をつけて利権を手放さない努力に奔走した日薬の活動は、今から思うと患者のためではない薬局の構築と言われても仕方がありません。少しでも筋が通った活動をしていたら、今頃は胸を張れたのでしょう。患者のための薬局ビジョンを行政サイドから掲げられたのは、そういうことです。

さて、門前薬局を取り囲む様々な変化により、門前薬局の消滅可能性が高まりつつあります。それも近い将来です。生き残るのは一筋縄ではありませんが、なんとその「一筋の縄」を駒形sanはご存知です。あなたの薬局に合うかどうかはわかりませんが、あなたが駒形sanに合わせればいいのです。最終局面は2022-2024年の間ではありませんでしょうか?ということは、2020-2022年の過ごし方は生き残りへの最終切符となりませんでしょうか?

こんな未来を2015年に誰が予測できたでしょう?
ここにいるんですよ、駒形sanがね。

仕事があるってありがたいですね。
明日も楽しみです。
何事もチャンス! (駒形SAN)
2020-09-10 02:51:54
世の中はチャンスとピンチの両面から成り立っています。
それをトレードオフと言います。

どうなるのかわかりませんがオンライン服薬指導的な「0410対応」は、形を変えて継続されていくと思います。
それを積極的に受け入れればチャンスであり、何も行動しなければピンチとなります。
大事なことは「地域」という視点だと思います。

今朝、思うことがあり目が覚めました。
私はマスコミ的な存在ではなく、実践的な経営に関する指導的な誘導者であると。
いつまでも評論的なブログを書いていてはダメだと目が覚めました。

でも、何をしたらいいのか・・・。

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