医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

要注意!

2023-01-24 05:02:11 | 薬局
業界が大きく動き出している。

製薬メーカーのリストラが急速に始まっている。
すでにファイザーが600人の早期退職者募集、同じくアストラゼネカも400人募集している。
最近ではバイエル薬品が480人の希望退職者の募集が始まっている。
これらは経費削減の名のもとに営業所などを廃止している。
営業所だけではなく本社スペースの見直しも進んでいる。
いわゆる「コンパクト本社」である。
時代の変化と共に営業所から仕事に行くのではなく、各自が独自に活動する自己管理システムに切り替わっているようだ。
この傾向は全ての製薬メーカーに共通しており、MRの数も毎年減少傾向にある。
2021年3月末のMR数は53,586人だったが、これは前年から3,572人の減となる。
さらに2022年3月末でも1,738人減の51,848人となっている。

さらに外資系メーカーではポジションクローズが始まっている。
ポジションクローズとは、会社において特定の部門の役職等のポジションがなくなることを言う。
要は会社に自分の働く場所がなくなることである。
働く場所がなくなると必然的に辞めるしかなくなる。
かなり厳しい対応だ。
それがヤンセンで始まっている。

ポジションクローズと希望退職者募集の大きな違いは退職金にある。
希望退職者にはそれ相当の上乗せ退職金が支払われるが、ポジションクローズは基本的に自主退社となる。
自社退社には会社規定の退職金しか出ない。

減少傾向は製薬メーカーだけではない。
医薬品卸も希望退職者を募っている。
昨年はメディパルで560人、スズケンでも希望退職者の募集があったようだ。
他にもうわさが流れている。
MSも減少傾向が続いている。
2021年は15,373人となっているが、昨今の薬の供給不足から若いMSが離職するケースが多くなっているそうだ。

これらの傾向から見えてくるのはMRもMSも薬局には来なくなる可能性がある。
来て欲しいなら普段から高圧的な関係ではなく、フレンドリーな仲間としての付き合いが必要となる。
MRもMSも要らないなどと言ってはいけない。
いざとなったら薬剤師の紹介や開業情報などが舞い込んでくる。
病院などは建て替えの時期に入っている。
MRもMSも人の子である。
日頃の人間関係には弱い。

くれぐれも絶滅危惧職への取扱いには充分な注意が必要になる。
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