医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

草木もなびくヨ

2018-04-22 06:23:38 | 薬局
英気を養い佐渡に渡る。

土曜日はHSEセミナーの後に新潟に移動した。
新潟は上越市で桜を見たいと思ったが、既に桜は普通の木になっていた。
美味しい料理と地酒に酔いしれ今日は上越から佐渡に渡る。
佐渡は初上陸である。
ぐるっと島をレンタカーで巡る予定である。
明日は長岡で薬局の見学になっている。
良い空気と素晴らしい景色に平均寿命が延びそうだ。

さて、HSEセミナーからちょっと報告したい。
その資料から以下の脅威が気になっている。
・財務省からの提案 (財政制度等審議会)
この会議では2015年に調剤報酬改定の厳しい案が出ている。
2017年にも補足する形で提案がなされている。
もう一度、見直す価値がある。
・経済財政諮問会議 (議長:内閣総理大臣)
ここでは「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)が練られているが、必ず調剤報酬が取り上げられている。
2017年には「患者本位の医薬分業の実現に向け」とあるが、これは現状否認である。
だれも否定しないし、怒りの声を上げていない。
・行政改革推進会議 (内閣府)
昨年の「秋のレビュー」では初めて調剤報酬が取り上げられた。
内容は医薬分業そのものの必要性を問うもので、院内と院外の格差の是非などが問われている。
・規制改革推進会議 (敷地内薬局、遠隔服薬指導)
オンライン診療の普及と共に議論の俎上に上がっているのが「遠隔服薬指導」である。
ついでに「電子処方箋」のあり方も浮上している。
近い将来を創造してみて欲しい。
・グレーゾーン解消制度 (経済産業省)
モノと情報が分離した。
処方箋を受け取って薬が無くても服薬指導が終わると薬は後から郵送出来る。
このモノと情報の分離は今後どうなるのか。
・日本医師会 (パイの奪い合い)
医薬分業をやめてしまえば1.7兆円の財源が医療本体に回せる。
それに対する反論はない。
・遠隔診療 (オンライン診療)
面倒くさがり屋の患者がスマホで受診して処方箋を希望するだろうか。
受け取った処方箋を薬局に持参するのも面倒な人が多い。
・ドラッグストアが牙をむく (調剤ポイントが浸透)
決算報告を見ていると食品と調剤の売上が好調だ。
調剤の売上はどこも対前年比10%を超えている。
処方箋を持参し、待ち時間に食品が売れる。
・ICT化の波 (電子薬歴、電子版お薬手帳他)
全国に46.6%もあると言われている1人薬剤師薬局にICTに対する投資は可能か。
・国民目線 (患者のための・・・、患者本位の医薬分業)
薬局に何を求めているだろうか。
「早く薬をもらいたい」と言わせている内は薬の交換所になりすがる。
患者が何を薬局に求めているのかを見失ってはいけない。

健康寿命まであと10年をふと思う。


コメント (2)
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