医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ノープロブレント

2017-09-26 05:47:24 | 薬局
コメントがないのが不思議だ。

今月15日に経済産業省から出された「グレーゾーン解消制度」について、日本薬剤師会から何も苦言が出ないのが不思議だ。
これでいいと言うのか。
納得できない。
「保険薬局業務指針」に記載されている調剤の流れでは、少なくとも「調剤」は「服薬指導」の前に入っている。
この流れに変化球はありなのか。

そして、この経済産業省からの見解には「『グレーゾーン解消制度』の概要」として「事業者が新事業活動を行うに先立ち、あらかじめ規制の適用の有無について、政府に照会し、事業所管大臣から規制所管大臣への確認を経て、規制の適用の有無について、回答するものです(本件の場合、事業所管大臣は経済産業大臣、規制所管大臣は厚生労働大臣となります)」と明記されている。
これは明らかに公の見解である。
あるメディアはどこからの情報か、この問い合わせをした事業者だけのような表現で紹介している。
例えば「この見解はあくまでも照会があった事業者が計画するサービスに対するもので」と限っている。
そんな事などどこにも書かれていない。
ただ気になるのは「事業フロー図」の中に書かれている「本件のモデル薬局」として「最寄りの駅・本件の薬局(朝8時~夜10時まで営業・無休)」となっている。
このモデル薬局しかダメなのかどうかが見えていない。
そして、経済産業省に照会した会社は駅中に薬局を持っているようだ。
こんな個々からの対応で是非が決まるとしたら経済産業省は大忙しになる。
当社の場合はどうでしょうかとひっきりなしに電話や問い合わせのメールが来ることになる。
しかもそれぞれについて公の見解を出すことにもなる。
あり得ない。

どちらにしても、この経済産業省の「見解」は厚生労働省が容認しているという事だ。
それに対して日本薬剤師会が物申さずしてどこが物申すのか。
他の2団体は、これ幸いと駅中に薬局を作ることになる。
薬局と言うより処方せん交換所だ。
これでいいのか。
何とも不合理さを感じる。

また、これにすぐ反応しない日本薬剤師会も賛成の方向なのか。
このままでは中小薬局は守れない。
処方せんの確保は難しくなるばかりだ。
さらに問題の郵送料金の行方も気になる。
“責任者、出てこぉ~い”

って、オッチャンの漫才師がいたけど…誰も知らないよね。

と、私だけ心配しても始まらない。







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