医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

のませてくれぇ~

2016-09-02 06:20:00 | 薬局
その先に何がある。

毎日たくさんの患者が薬局に来てくれている。
その患者は何のために来局しているのだろうか。
ただ単に処方せんを薬に替えて欲しいだけなのか。
そうではないはずだ。
では、なぜ?

服薬指導を行う上で「コンプライアンス」と「アドヒアランス」と言う用語が使われる。
最近はあまり使われなくなった「コンプライアンス」であるが、「法令遵守」と難しい意味合いがある。
要は、処方せんに書かれた通りに服用させることになるのだろうか。
私の学生時代にはない言葉なので間違って理解しているかもしれない。
漢方エキス剤のように「1日3回食間」と言われても、食後2時間後に薬を飲むのは極めて難しい。
それでも処方せんにそう書かれていたら薬剤師として「食後2時間後に服用してください」となる。
これも「コンプライアンス」なのか。
「コンプライアンス」を高めるともいう。
本当に高まるのか。

「アドヒアランス」は患者が積極的に治療方針の決定に参加し服薬を促す指導のようだ。
患者が自分の病気を理解し、その治療が必要だと認識いたうえで、自らが努力することを支援することのような気がする。
これも難しい。
実際にどこまで行われているのだろうか。

さて、ここで気が付くと思うが「コンプライアンス」も「アドヒアランス」も薬を飲ませることにかわりはない。
ところで肝心の患者は薬が飲みたいのだろうか。
私はそうは思わない。
出来れば薬など飲みたくない。
私は今のところ二日酔いの漢方を飲む程度だが、もちろん飲んでみたい薬がないとは言わない。
期限切れでも廃棄処分は任せて欲しい。
にもかかわらず薬剤師は”飲ませる服薬指導“がほとんどである。
患者が求めているのは薬を飲まずに済む、または減らすための”治る服薬指導”じゃないのか。
セミナーで、いつも薬剤師に聞くのは「血圧が高い患者に『塩分控えめに』とアドバイスをした」その時に患者が「塩分控えめってどうしてらいいんですか」と聞き返された。
あなたはどう答えますか?
糖尿病の患者に「今日は少し血糖値が高い様なので『カロリー控えめに』とアドバイスした」、すると患者が「すみません、カロリーって何ですか」と聞かれちゃった。
あなたはどう答えますか?

そして、塩分もカロリーも控えめの方法を伝えて、次回の来局時に「先日お話した〇〇はどうでしたか」と…。

この先に続きがあるんだけど長くなったので…また!





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コメント (6)
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