医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

何気なく

2013-10-31 06:19:15 | 薬局
何が何だか分からなくなってきた。

OTC薬のネット販売の行方はどうなったのか。
決まった様な、決まっていない曖昧な状態が続いている。
スイッチ化となって4年以内は、副作用などの安全面からネット販売に適さないとしているが、正式に決まったわけではないようだ。
この期間も4年とか3年とか言われており分かりづらい。
何となく当たり前だが、使用者本人以外への販売は認めず、購入時の個数制限を設けることなどが提言されている。
問題になっているのは28品目で、この内の5品目が劇薬指定となっている。

29日に開かれた政府の産業競争力会議の医療・介護等分科会では、スイッチOTC化の承認審査のスキームやスイッチOTC化後のリスク評価期間と、その市販後調査、薬局等店頭での自己採血を含む簡易検査等の実施、「電子処方せん」の早期実現、市販医薬品類似薬の保険給付の在り方の見直しなどが課題として挙がっていた。

セルフメディケーションを進めるにはスイッチOTC化は欠かせない。
以前から言われているが漢方薬と湿布剤はOTC化がいいのではないかとの意見もある。
ところが、この両方ともこれだけで成り立っている製薬企業があり、なかなか簡単にスイッチさせてくれない。
スイッチ化になるとどちらもかなりの経営ダメージが大きい。
また、生活習慣病薬もスイッチ化したいはずであるが、ここは医師会が断固反対の姿勢を取っている。
要は外来が減るからだ。
国民の健康のためと言いながら自分の収入のためにと思えるのは私ぐらいだろうか。
エパデールがいい例だ。
エパデールがスイッチ化された時に重い足かせを履かせたのが、中医協で今回代わる医師会側の代表である。
かなり面倒になりそうだ。

薬局の店頭などで血液検査などができると、特定健診・特定保健指導事業の受託が可能になる。
ここは大いに進めて欲しい。
ついでにインフルエンザワクチンも薬局での接種を認めて欲しい。

「電子処方せん」は時の流れだから仕方がないが、それぞれが開発するのではなく全国統一したフォーマットで運用して欲しい。
仕組みが異なると読み取るリーダーが増えるだけになっても困る。

医療費抑制の観点からスイッチ化した医薬品は保険適用から外したいのが国の本音だろう。確かに、それぐらいしないと医療制度が崩壊する。
ロキソニンやガスターなどは、処方箋ではなくOTC薬で求めるべきじゃないだろうか。
既に、ビタミン剤などはかなり処方薬からなくなってきた。
フランスでは処方箋は出るが保険適用ではない薬の分類がある。

これらの提案はある面ではこれからの薬局にとって福音(ふくいん)である。
がしかし、この分科会の資料には「処方せん薬まで展望したネット販売化は、今後増大が予想される医療費の削減に寄与」と記されているそうだ。
メンバーには楽天の三木谷さんも加わっている。

アメとムチの提言がなされている。

あぁ~早い、早い。
11月になってしまう。
来月の末にはまたひとつ歳を重ねる。



目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする