医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

骨董品になりつつ

2013-10-18 06:24:16 | 薬局
常識が変わる。

新しく開発されている糖尿病薬は尿から糖分を排出する作用らしい。
糖尿病って言うからオシッコに糖が多い病気かと思っていた。
ところが糖が悪さをするのは血糖値のようだ。
今までの糖尿病薬は血糖値を下げる作用があった。
ならば「糖尿病」じゃなく「糖血病」じゃないか。
それはそれとして新しい薬は「SGLT2阻害薬」と言う。
腎臓付近にある糖を再吸収する働きをするたんぱく質の活動を抑えるそうだ。
その結果として尿に糖が流れ出る仕組みだ。
ますます立ちションベンに蟻が寄って来そうだ。

介護施設で点滴サービスが始まろうとしている。
セントケアが運営する小規模多機能施設では、新たなサービスとして処方薬の管理や点滴や胃ろうのサービスを展開する。
小規模多機能施設とは「デイサービス」、「ショートステイ」、「ホームヘルプ」の3つのサービスを提供する。
昨年の介護保険の改定によって新たに「看護サービス」が加わって「複合型」が始まっている。
ここの看護サービスで上記サービスを実施することになる。
確かに、注射や胃ろうの管理は看護師かもしれないが、処方薬の管理は薬剤師に任せて欲しい。

昨年の介護保険の改定によって、従来の生活支援から医療的部分のサポート強化が始まっている。
先ほど紹介した小規模多機能施設にも看護が追加になっている。
その他にも24時間の見守りサービスの定期訪問・随時対応型介護看護と、ここでも従来のサービスに看護が追加となっている。(最後にくっ付いている)
さらに、訪問看護サービスの報酬や供給にも促進策が感じられる。
これらの在宅における看護サービスは、薬剤師の訪問薬剤管理指導の領域を凌駕してくる。
看護師は薬剤管理など誰でもできると思っているからだ。
実際には、残薬の管理と称して「ちゃんと飲まなきゃダメじゃない」となる。
飲んでいないから療養生活が維持出来ている。
全部まともに飲んじゃ「死んじゃう」。

このままでは危ない。
在宅の服薬管理は医師でも看護師でもない。
薬剤師の領域だって常識を主張したい。
今まで薬剤師の活躍が見えなかった分だけ、薬剤師が在宅に行くのが常識だと再確認させるべきだ。
…ちょっと変かな?

20代の若手の研修で「急須」と書いて何と読むと聞くと…?
あれれ。
読めたとしても何に使うか問うと…?
今や、お茶はペットボトルに入っているのが常識となりつつある。
なんだか常識って怖い。

いつの間にか非常識になりそうな自分を感じている。
コメント
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