医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

今年も残すところ・・・

2012-12-21 05:32:58 | 薬局
何なんでしょうか。

エパデールがスイッチOTCとして出るのか出ないのか。
エパだけならデルになるのに。
などと冗談を言っていられない。
エパデールのスイッチOTC化に医師会が猛反対をしている。
もともと医師会は厚生労働省の薬事・食品衛生審議会薬事分科会の1回目(10.11)の審議で「医師の判断で投与すべき」としている。
要は、反対の姿勢を示している。
さらに2回目(11.2)も同意見で平行線状態だった。
ところが3回目(12.10)には、厚労省が日医の反対をよそに、多数決で承認にこぎつけてしまった。
こうなるとプライドの高い医師会側としては承服できない。
と言うよりも生活習慣病領域のスイッチ化に受診抑制が働くのではないかと危惧している。
受診抑制になると収入が減るって単純な話だ。
今回はエパデールであるが、この後に続く高脂血症、高血圧薬、糖尿病薬などセルフメディケーションの名の下に医者離れが恐ろしい。

だいたいエパデールがOTC化されて、どれだけの市場性があるだろうか。
痛くもかゆくも無いのに自らが薬を買い求めて服用するのだろうか。
実は、ここしばらく歯医者に行っていない。
何となく歯も緩んでいるし知覚過敏も実感している。
がしかし、本当に痛くならないと歯科医には行かない。
同じ様に、血液から油が浮いて出てこない限り、自らがエパデールを服用しようと思う人は少ないのではないだろうか。

さてさて、そもそもエパデールはスイッチしないと売れないのか。
ここでも何度か触れたが薬事法では医薬品を大きく3つに分類している。
一般用医薬品、医療用医薬品、薬局製造販売医薬品である。
前者はOTC医薬品で、後者は薬局製剤である。
医療用医薬品はさらに「処方せん医薬品」と「それ以外の医薬品」に分類される。
「処方せん医薬品」はもちろん処方せんが必須の条件となるが、「それ以外の医薬品」は処方せんがなくても薬局での販売が可能となっている。
もちろん販売するにはいろいろ規制があるようだが、零売として販売が可能なはず。
そこで、エパデールの添付文書を見ると「それ以外の医薬品」となっている。
この議論が大切なんじゃないのだろうか。
以前にも書いたがロキソニンもガスターも「それ以外の医薬品」だ。

もっと「それ以外の医薬品」を薬局で販売すると医療費抑制になるじゃん。
と思うのだが・・・薬剤師には任せられないのか。
薬剤師が権利の主張を拒否してしまったのか。

何だか無駄な議論が続いているような気がする。

今年の北海道は12月としては記録的な大雪だそうだ。
確かに、我が家の横には3mを越える雪山がそびえている。
寒さも“しばれる”。
でも、この雪を見て今年も暮れると実感が出来た。
今朝も、早朝便で雪がない東京に戻るとしよう。
安さが一番!


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コメント (2)
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