医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

カンバン

2010-07-25 05:38:28 | 薬局
会社だ。
トヨタ記念病院のスタッフは、すべてトヨタ自動車株式会社の社員となっている。
給与体系も社員と同じらしい。
頂いた名刺には医療法人などの文字はない。
完全なる企業立病院である。
さて、薬屋として気になるのが在庫管理である。
トヨタと聞くと「カンバン方式」と思うが、そうはなっていないそうだ。
病院内ではオーダーリングが整備されており、何をどれだけ使用したのか常に把握されている。
これは誤使用や盗難などにも活躍しているらしい。
そのために、院内での薬剤使用量はある程度の予測が可能だ。
その予測に基づき一日の使用量を算出し、その3日分を常に在庫する方式を取っている。
従って、在庫量は3日分となり誠に効率的である。
また、詰め所などの薬剤は所定のトレイ(ボックス)に定数配置となっている。
これを定期的に交換する補充方式だ。
20年ほど前であるが、病院の定数配置を勉強した頃に知った「コ・ストラック」に似ている。
今も残っているであろうか。
ところで「カンバン方式」であるが、難しい理論は差し置いて簡単に話すと、在庫が少なくなったら発注書が出てくる仕組みである。
例えば、1000錠のヒートの束の200錠に発注書(カンバン)を差し込んでいて、それが出てきたら発注する。
カンバンにはバーコードで発注情報が記載されている。
ちょっと違うかもしれないが、こんなイメージだと思う。
何てったって、この「カンバン方式」は特許を持っているだけに単純ではなさそうだ。
ちなみに、トヨタと三菱商事による薬局(グッドライフファーマシー)ではカンバンを使用していた。
トヨタの遺伝子は確りと根付いている。
さらに、気になったのはジェネリックの使用である。
こちらは病院はDPCなので使用しているが、外来は特に配慮していないと聞いた。
処方箋は変更可であり、薬局の裁量に任せているらしい。
とは行っても、目の前の薬局は関連の薬局であり、健保組合との関係からジェネリックへの切り替えは当然のことではないかと思う。
申し訳ないが確認を忘れた。
ちなみに、グッドライフファーマシーはトヨタ記念病院と同じ敷地内にある。
従って、トヨタ健保の方しかサービス提供が出来ない薬局なのだ。
それ以外の方は100%実費となる。
もちろん上手く出来ていて、門前にある保険薬局も関連がやっているらしい。


コメント
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